「ものまねされた王座」決定戦

 

「『ものまね王座決定戦』で一番多く“ものまね”された人は誰なのか?」

ものまね王座ファンならずとも、誰もが一度は気にしたことがある疑問でしょう(そんなわけない)。

この疑問に答えを出すべく、集計作業に勤しむことにしました。
対象期間は「ものまね」が「芸」として確立されてきた1985年から。
いわゆる本格歌手の歌まね時代から漫才ブームを経て、
プロのものまね芸人が鎬を削り始める過渡期といえます。

コロッケがプロのものまね芸人として初めて優勝し、
ビジーフォーが再結成を経てそのハーモニーで観客を魅了し、
清水アキラが「よこはめ・たてはめ」をはじめとする下ネタで物議を醸し、
栗田貫一が「もしもシリーズ」や「ドレミの歌」のアイデア溢れるネタでヒットを飛ばし・・・
そんな、いわゆる「ものまね四天王の黎明期」をスタート地点とします。

時代ごとの変遷が見えるかもしれませんので、
集計作業の途中経過を記録しておきます。


≪凡例≫
※たとえばコロッケの美川憲一のように、同じ人を何度まねしても1回とカウントします
※たとえばヒップアップの淡谷のり子のように、3人でまねしても団体芸と考えられる場合は1回とカウントします
※たとえば「ラッツ&スター」(田代まさし)の志村けん、「田代まさし&桑野信義」(田代まさし)の志村けんのように、別名義の出場であっても同じ人物が同じまねをした場合は1回とカウントします


以下、集計1年ごとの「トップ」の塗り替えを記録していきます。
原則として、左から「(番組史上)ものまねした順」に書いてあります。
ゴールは2000年。最後まで「ものまねされる王座」を防衛するのは誰か?



★1985年のみ(通算2大会 『オールスター』に加えて『爆笑!スターものまね王座決定戦』スタート)
トップ≪記録:4組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)
<栗田貫一、清水アキラ、ニックニューサー、ラッツ&スター>
・田原俊彦
<コロッケ(2回)、栗田貫一、シブがき隊、木下末吉>
・和田アキ子
<おぼん・こぼん、KINYA、清水アキラ(2回)、とんねるず>

次点≪記録:3組≫
・五木ひろし、北島三郎、近藤真彦、萩原健一、フランク永井、森進一

【参考記録:ものまねネタ登場回数(同ネタの回数もカウント)】
※この記録は「まねしやすさ」より「採用されやすさ」の指標となります

1位 田原俊彦≪記録:5回≫
<コロッケ(2回)、栗田貫一、シブがき隊、木下末吉>
1位 和田アキ子≪記録:5回≫
<おぼんこぼん、KINYA、清水アキラ(2回)、とんねるず>
3位 サザンオールスターズ(桑田佳祐)≪記録:4回≫
<栗田貫一、清水アキラ、ニックニューサー、ラッツ&スター>
3位 五木ひろし≪記録:4回≫
<コロッケ(2回)、太平サブローシロー、小野さとる>
3位 近藤真彦≪記録:4回≫
<コロッケ(2回)、栗田貫一、近藤伸明>
3位 森進一(吊り人形含む)≪記録:4回≫
<清水アキラ(2回)、ゆーとぴあ、コロッケ>



★1985〜86年(通算3大会 あのねのね司会時代終了)
トップ≪記録:6組≫
・近藤真彦
<コロッケ(2回)、栗田貫一、近藤伸明(注1)、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真>
注1:後のブラザー・コーンである

次点≪記録:5組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、和田アキ子

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 近藤真彦≪記録:7回≫
<コロッケ(2回)、栗田貫一、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真>
2位 五木ひろし≪記録:6回≫
<コロッケ(3回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ>
2位 和田アキ子≪記録:6回≫
<おぼん・こぼん、KINYA、清水アキラ(2回)、とんねるず、吉村明宏>



★1985〜87年(通算6大会 所ジョージ&榊原郁恵の司会時代到来)
トップ≪記録:7組≫
・近藤真彦
<コロッケ(2回)、栗田貫一、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>

次点≪記録・6組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)
次々点≪記録・5組≫
・五木ひろし、安全地帯(玉置浩二)、森進一、和田アキ子

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 五木ひろし≪記録:12回≫
<コロッケ(6回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(3回)、栗田貫一>
1位 和田アキ子≪記録:12回≫
<おぼん・こぼん(2回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)>
3位 近藤真彦≪記録:10回≫
<コロッケ(3回)、栗田貫一(2回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>
3位 森進一(吊り人形含む)≪記録:10回≫
<清水アキラ(3回)、ゆーとぴあ、コロッケ(3回)、木下末吉、栗田貫一(2回)>
5位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:8回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(3回)、井森美幸、ビジーフォー>
※ちなみに6位の≪記録:7回≫にランクしている「ものまね対象」は4人。そのうちの1人が淡谷のり子、なんとヒップアップが7回と独占(笑)。継続は力なり



★1985〜88年(通算8大会 ものまね四天王ブーム始動)
ップ≪記録:7組≫
・近藤真彦
<コロッケ(2回)、栗田貫一、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>
※マッチ、3年連続防衛。しかし新規参入者は増加せず。底辺の広がりを意味するのか

次点≪記録・6組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、安全地帯(玉置浩二)
※笑福亭笑瓶の参入により玉置浩二が次点にランクアップ
次々点≪記録・5組≫
・五木ひろし、沢田研二、松田聖子、森進一、和田アキ子
※松居直美の新ネタ開発により松田聖子がランクイン

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 五木ひろし≪記録:16回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(4回)、栗田貫一(3回)>
1位 森進一≪記録:16回≫
<清水アキラ(4回)、ゆーとぴあ、コロッケ(5回)、鈴木末吉(3回)、栗田貫一(3回)>
※この「五木ひろし」「森進一」の2人がいわゆる“四天王ブーム”の火付け役、いわゆる「分かりやすさ」を担っていたと言えよう
3位 和田アキ子≪記録:13回≫
<おぼん・こぼん(3回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)>
4位 近藤真彦≪記録:11回≫
<コロッケ(3回)、栗田貫一(3回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>
4位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:11回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(5回)、井森美幸、ビジーフォー、笑福亭笑瓶>
※ちなみにヒップアップの淡谷のり子の連続記録は≪記録:8回≫でこの年でストップしてしまう
※88年までにおける、一人の芸人での“独占”上位は美川憲一≪記録:7回≫、千昌夫野口五郎≪記録:6回≫、この3人はいずれもコロッケの記録である




★1985〜89年(通算11大会 ものまねメドレーから本格歌まねの時代へ)
トップ≪記録:7組≫
・近藤真彦
<コロッケ(2回)、栗田貫一、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>
・安全地帯(玉置浩二)
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(5回)、井森美幸、ビジーフォー、笑福亭笑瓶(3回)、たけし軍団>
・美空ひばり
<オール阪神巨人、太平サブローシロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美>
※マッチ、単独トップ陥落!玉置浩二は笑福亭笑瓶の「○○といえば玉置浩二」シリーズ、美空ひばりは亡くなられた年の時事ネタで多用されたもよう

次点≪記録・6組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、沢田研二、松田聖子
次々点≪記録・5組≫
・五木ひろし、郷ひろみ、西城秀樹、田原俊彦、中森明菜、森進一、和田アキ子

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:19回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)>
※森進一、他の追随を許さず単独トップへ。単なるブリッジネタではなく、軸ネタとして利用されること多数
2位 五木ひろし≪記録:17回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(5回)、栗田貫一(3回)>
3位 和田アキ子≪記録:15回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)>
4位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:14回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(5回)、井森美幸、ビジーフォー、笑福亭笑瓶(3回)、たけし軍団>
※笑福亭笑瓶の参入により、玉置浩二がここへきて猛追を見せる
5位 近藤真彦≪記録:12回≫
<コロッケ(3回)、栗田貫一(4回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>
※さすがのマッチも勢いを失ってきたか



★1985〜90年(通算14大会 女四天王台頭。所ジョージ司会時代終焉)
トップ≪記録:8組≫
・松田聖子
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(2回)、森口博子、斉藤ルミ子>
※近藤真彦、4年間の長期政権が終焉。まさに90年代初頭の女四天王の台頭を象徴するかのように、松田聖子が単独首位

次点≪記録・7組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、近藤真彦、安全地帯(玉置浩二)、美空ひばり
次々点≪記録・6組≫
・郷ひろみ、沢田研二、田原俊彦、中森明菜、和田アキ子
※黎明期を支えた五木ひろし、森進一の両名がまさかの圏外

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:19回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)>
2位 五木ひろし≪記録:17回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(5回)、栗田貫一(3回)>
※トップ2は動かず。しかし回数も動かず。“新ネタ時代”の到来における、ネタの裾野の広がりが窺える
3位 和田アキ子≪記録:16回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生>
※ガンちゃん新規参入。それにしても「男性ばかり」というのが興味深い
4位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:15回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(5回)、井森美幸、ビジーフォー、笑福亭笑瓶(4回)、たけし軍団>
※笑福亭笑瓶がこの年「人面魚で玉置浩二」を披露。回数を着実に増やしていく
5位 サザンオールスターズ(桑田佳祐)≪記録:12回≫
<栗田貫一(5回)、清水アキラ、ニック・ニューサー、ラッツ&スター、コロッケ(2回)、吉村明宏、ダチョウ倶楽部>
5位 近藤真彦≪記録:12回≫
<コロッケ(3回)、栗田貫一(4回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA>
5位 沢田研二≪記録:12回≫
<近藤伸明、コロッケ(4回)、栗田貫一(2回)、吉村明宏(2回)、パル、岩本恭生(2回)>
5位 松田聖子≪記録:12回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(2回)、森口博子、斉藤ルミ子>



★1985〜91年(通算17大会 研ナオコ&榊原郁恵&清水国明の司会時代到来)
トップ≪記録:9組≫
・近藤真彦
<コロッケ(3回)、栗田貫一(4回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA、松村邦洋、わたる哲兵>
※なんとマッチがわずか1年で首位に返り咲き!強い!91年10月の『第23回オールスター』の審査員長をマッチが務めたこともネタ選びに影響したのかもしれない

次点≪記録・8組≫
・沢田研二、中森明菜、松田聖子、美空ひばり
次々点≪記録・7組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、田原俊彦、安全地帯(玉置浩二)

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:19回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)>
2位 五木ひろし≪記録:17回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(5回)、栗田貫一(3回)>
2位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:17回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー、笑福亭笑瓶(5回)、たけし軍団>
※笑瓶の「ゴジラといえば玉置浩二」、コロッケの「薬師丸ひろ子との結婚ネタ」で回数を2回増やす
2位 和田アキ子≪記録:17回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)>
5位 近藤真彦≪記録:14回≫
<コロッケ(3回)、栗田貫一(4回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA、松村邦洋、わたる哲兵>
※松村が金八先生ネタでメドレー、わたる哲兵はレーサー服で『愚か者』を熱唱。
5位 沢田研二≪記録:14回≫
<近藤伸明、コロッケ(4回)、栗田貫一(2回)、吉村明宏(2回)、パル、岩本恭生(2回)、わたる哲兵、ジミー大西>
※余談だが、この1991年は「コロッケ」「栗田貫一」「ビジーフォー」と四天王が優勝を独占した唯一の年となった



★1985〜92年(通算20大会 実力主義の確立!男性の大型新人登場)
トップ≪記録:10組≫
・中森明菜
<川上幸恵、シブがき隊(2回)、長山洋子、しのざき美知、松居直美、笑福亭笑瓶、篠塚満由美、コロッケ、原田ゆかり、CCガールズ>
・松田聖子
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ>
※89年あたりからジワジワと頭角を現してきた中森明菜がついにトップに立つ。いわゆる“一人で何度も披露する系”ではなく、“女性が一度はチャレンジしてみる系”に属するといえる

次点≪記録・9組≫
・近藤真彦、美空ひばり
次々点≪記録・8組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、沢田研二
※余談であるが、この時点で“1人に1回ずつしかものまねされていない”「ものまねされた人」のトップは「薬師丸ひろ子」の5組(桑田靖子、シブがき隊、松下桂子、コロッケ、鶴岡優紀子)。裏を返せば、2回できないということはウケを取るのが難しかった、または一発屋的要素が高い対象、とみることもできる(玉置浩二との結婚における流行も影響したと考えられよう)

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:20回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)、森進伍>
※まさかの森進一さんのそっくりさん投入で、ついに20回の大台を突破
2位 五木ひろし≪記録:19回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(6回)、栗田貫一(3回)、布施辰徳>
3位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:17回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー、笑福亭笑瓶(5回)、たけし軍団>
3位 和田アキ子≪記録:17回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)>
5位 松田聖子≪記録:16回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ>
※森・五木のツートップは動かずと思いきや、思いがけず上位は混戦模様となってきた。ちなみに、この時点で10回以上『王座』で「ものまねされた人」として登場したのは全部で16名。



★1985〜93年(通算23大会 最新ヒット曲&旬ネタの増加、お色気路線の確立。女性の大型新人登場)
トップ≪記録・11組≫
・松田聖子
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々>
※女性の大型新人、星奈々のデビュー戦のネタが松田聖子。中森明菜を振り切って3年ぶりの単独首位に

次点≪記録・10組≫
・中森明菜
次々点≪記録・9組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、郷ひろみ、近藤真彦、美空ひばり
※「松村邦洋」が正統派で桑田佳祐、「ビジーフォー(冬樹)」が『林檎殺人事件』で郷ひろみなど、ベテラン勢が一捻りしたネタを披露することで(いわゆる)古典ネタも風化せず、着実に組数を伸ばしている

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:20回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)、森進伍>
2位 五木ひろし≪記録:19回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(6回)、栗田貫一(3回)、布施辰徳>
3位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:18回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(5回)、たけし軍団>
4位 松田聖子≪記録:17回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々>
4位 和田アキ子≪記録:17回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)>
※「ビジーフォー」が自衛隊を特殊効果に加えた安全地帯の『じれったい』、星奈々がデビュー戦で松田聖子をそれぞれ1回ずつ披露した以外は、上位5組は変動せず



★1985〜94年
(通算26大会 新人VSベテランの最盛期、研ナオコ司会時代の終焉)
トップ≪記録・11組≫
・松田聖子
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々>
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々>
※松田聖子の首位は変わらず。そしてここ数年、次点・次々点に甘んじていた美空ひばりが文字通り“女王”の座に君臨!この年、清水アキラが大マジに『悲しい酒』、星奈々が正統派に『川の流れのように』を歌い上げた。松本明子以外は挑戦1回ずつというのも興味深い(俗に云う「中森明菜パターン」)

次点≪記録・10組≫
・中森明菜
次々点≪記録・9組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、郷ひろみ、近藤真彦、
※ちなみに、この時点における“1人に1回ずつしかものまねされていない”「ものまねされた人」のトップは(2年前は「薬師丸ひろ子」の5組)、この年急激にランクアップした「森高千里」の7組(原田ゆかり、CCガールズ、松居直美、三浦理恵子、星奈々、松本明子、中島マリ)。前半は『17才』のお色気路線、後半は『私がオバさんになっても』『気分爽快』など本格路線が中心。しかし誰も2回はやらないのだ

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:20回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)、森進伍>
2位 五木ひろし≪記録:19回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(6回)、栗田貫一(3回)、布施辰徳>
3位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:18回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(5回)、たけし軍団>
4位 松田聖子≪記録:17回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々>
4位 和田アキ子≪記録:17回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)>
※前年から一切の変動なし。研ナオコ司会時代の後期は、「誰もが一度はまねするネタ」をできるだけ避け、誰もやっていない対象をいかにして発掘するか、が勝負の分水嶺になっていた時代だったといえよう



★1985〜95年(通算29大会 ものまね新規開拓時代に本格突入、第2次女性名人黄金期、井上順司会時代)
トップ≪記録・11組≫
・松田聖子
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(2回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々>
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々>
※トップ2は変わらず

次点≪記録・10組≫
・郷ひろみ、中森明菜
次々点≪記録・9組≫
・サザンオールスターズ(桑田佳祐)、近藤真彦、沢田研二
※こちらは若干の変動が。郷ひろみが次点に昇格。いわゆる本格路線ではなく、「郷ひろみ&樹木希林」や「フリオ・イグレシアスのカバー」のネタで目を付けられたもよう。また余談だが、“1人1回しかやらない”で前年に7組でトップだった「森高千里」が、島崎和歌子の参入により「8組」に。

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:20回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(3回)、森進伍>
2位 五木ひろし≪記録:19回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(6回)、栗田貫一(3回)、布施辰徳>
2位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:19回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(5回)、たけし軍団、清水アキラ>
※この年、清水アキラが「井上陽水・安全地帯のまねで『夏の終りのハーモニー』」を披露したことにより、玉置浩二は「四天王全組にものまねされる」という初の大記録を達成
4位 松田聖子≪記録:18回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々>
4位 和田アキ子≪記録:18回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)、桑野信義>
※上位5人のメンバーは変わらず。ベタネタの松田聖子は斉藤ルミ子が新曲の『輝いた季節へ旅立とう』、和田アキ子は桑野信義がキャディー姿で「ファー」を効果的に使いながらの『あの鐘を鳴らすのはあなた』をそれぞれ披露、根強く1回ずつカウントを増やす



★1985〜96年(通算32大会 古き良きものまね王座体制最後の年)
トップ≪記録・12組≫
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々、斉藤ルミ子>
※「女王」単独トップに!立役者は斉藤ルミ子。司会の松本伊代をして「それ、ずっと隠してたの?」と言わしめた『真赤な太陽』を披露、針先生以外10点の99点を獲得

次点≪記録・11組≫
・郷ひろみ、中森明菜、松田聖子
次々点≪記録・10組≫
・近藤真彦、安全地帯(玉置浩二)、森高千里
※特筆すべきは次々点の「森高千里」。10人でたった1回ずつ、10回のみの出し物でここまで上がってきた。曲目も最初こそ『17才』が多かったが、後期は『私の夏』から『ララ・サンシャイン』まで幅広く、全7曲と多彩。

【参考記録:ものまねネタ登場回数】

1位 五木ひろし≪記録:21回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(6回)、栗田貫一(4回)、布施辰徳、香田晋>
1位 安全地帯(玉置浩二)≪記録:21回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(5回)、たけし軍団、清水アキラ、布施辰徳、ジェニーいとう>
1位 森進一≪記録:21回≫
<清水アキラ(5回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(4回)、森進伍>
※上位の山が動いた!五木・玉置が各2ポイント増加、森進一の長期単独政権を揺るがす。栗田貫一の『演歌・ドレミの歌』ネタ、本格演歌の香田晋や、ベタネタからホモネタへの転換を十八番とするジェニーいとうの新規参入が主因とみられる
4位 松田聖子≪記録:19回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々(2回)>
4位 和田アキ子≪記録:19回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)、桑野信義、布施辰徳>
※上位5人に変動は無いが、この先2年にわたり鉄板ネタで勝負する「チャンピオン大会」が開催されるため、このランキングも安泰ではなかろう



★1985〜97年
(通算35大会 旧王座最終回、4ブロック制始動、チャンピオン大会開催)
トップ≪記録・12組≫
・中森明菜
<川上幸恵、シブがき隊(2回)、長山洋子、しのざき美知、松居直美、笑福亭笑瓶、篠塚満由美、コロッケ、原田ゆかり(3回)、CCガールズ、中島マリ、ジェニーいとう>
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々、斉藤ルミ子>
※なんと5年ぶりに中森明菜が首位に立つ!決め手となった出演者は中島マリとジェニーいとうのキワモノ系達人2人。一方、女王・美空ひばりはこの時期なかなか真似されず

次点≪記録・11組≫
・郷ひろみ、松田聖子
次々点≪記録・10組≫
・近藤真彦、玉置浩二、森高千里
※この年、笑福亭笑瓶が6回目となる玉置浩二『田園』を始めて真面目に披露(ソロ曲のため「安全地帯」の文字を外した)

【参考記録:ものまねネタ登場回数
1位 玉置浩二≪記録:22回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(6回)、たけし軍団、清水アキラ、布施辰徳、ジェニーいとう>
1位 森進一≪記録:22回≫
<清水アキラ(6回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(4回)、森進伍>
※お笑いネタに多用される傾向の強い玉置と森だが、今回は笑福亭笑瓶『田園』と清水アキラ『襟裳岬』という正統派の直球ネタが1回ずつ加わり、22回の大記録で同率首位に
3位 五木ひろし≪記録:21回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(6回)、栗田貫一(4回)、布施辰徳、香田晋>
4位 松田聖子≪記録:19回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(3回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々(2回)>
4位 和田アキ子≪記録:19回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)、桑野信義、布施辰徳>
※6位以下には桑田、マッチ、ジュリー、郷、明菜、ひばり…と大御所がズラリ。森・玉置・五木の3巨頭はトップの座をあと3年死守できるか



★1985〜98年(通算38大会 4ブロック制・シャッフルコンビ定着、グランドチャンピオン大会開催)
トップ≪記録・13組≫
・中森明菜
<川上幸恵、シブがき隊(2回)、長山洋子、しのざき美知、松居直美、笑福亭笑瓶、篠塚満由美、コロッケ、原田ゆかり(3回)、CCガールズ、中島マリ、ジェニーいとう、三原じゅん子>
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々、斉藤ルミ子、市原利花>
※2人の巨頭は変わらないが、それぞれ1組ずつ数字を伸ばす!中森明菜は三原じゅん子が定番の『DESIRE』、美空ひばりは名人・市原利花が貫禄の『悲しい酒』を披

次点≪記録・12組≫
・森高千里
次々点≪記録・11組≫
・郷ひろみ、松田聖子
※なんと、あの「1人1回ずつしか披露しない」でおなじみの「森高千里」に新しい2人(岡本夏生・春菜愛)が参入、「12人」の記録で単独3位に駆け上った!

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 五木ひろし≪記録:22回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(7回)、栗田貫一(4回)、布施辰徳、香田晋>
1位 玉置浩二≪記録:22回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(6回)、たけし軍団、清水アキラ、布施辰徳、ジェニーいとう>
1位 森進一≪記録:22回≫
<清水アキラ(6回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(4回)、森進伍>
※グランドチャンピオン大会で清水アキラが『契り』を披露したことにより、五木ひろしが再びトップの座に復帰!
4位 松田聖子≪記録:20回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(4回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々(2回)>
※松居直美がちょうど10年ぶりに松田聖子を披露。松居直美、斉藤ルミ子、星奈々といったデビュー当時に松田聖子を得意とした面々が、新たなベクトルを加えて数年後に再挑戦、というパターンが目立つ
5位 和田アキ子≪記録:19回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)、桑野信義、布施辰徳>

★1985〜99年(通算40大会 「ものまね王座」最後の灯、最後で最大の迷走期)
トップ≪記録・13組≫
・中森明菜
<川上幸恵、シブがき隊(2回)、長山洋子、しのざき美知、松居直美、笑福亭笑瓶、篠塚満由美、コロッケ、原田ゆかり(3回)、CCガールズ、中島マリ、ジェニーいとう、三原じゅん子>
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々、斉藤ルミ子、市原利花>
※1年の大会数が2つに減ったことが影響したか、トップ2は変動せず

次点≪記録・12組≫
・森高千里
次々点≪記録・11組≫
・郷ひろみ、松田聖子、玉置浩二
※すだちtoかぼす参入により、おなじみ『夏の終りのハーモニー』のおかげで玉置浩二が再ランクイン

【参考記録:ものまねネタ登場回数】
1位 森進一≪記録:24回≫
<清水アキラ(6回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(5回)、森進伍、ワンダラーズ>
※ワンダラーズ、今さら感満載の『おふくろさん』、そして栗貫はこれまで誰もがやりそうでやらなかった大袈裟でない声帯模写の『襟裳岬』を披露。ここへ来て森進一が2ポイントを伸ばし単独トップへ!
2位 玉置浩二≪記録:23回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(6回)、たけし軍団、清水アキラ、布施辰徳、ジェニーいとう、すだちtoかぼす>
3位 五木ひろし≪記録:22回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(7回)、栗田貫一(4回)、布施辰徳、香田晋>
※玉置浩二動く!五木ひろし動かず!ラスト1年で返り咲きはあるのか!?
4位 松田聖子≪記録:20回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(4回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々(2回)>
4位 和田アキ子≪記録:20回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)、桑野信義、布施辰徳、俵山栄子>
※和田アキ子は、俵山栄子による「あの頃のアッコ」ネタにより20回の大台に乗る

 

★1985〜2000年(通算42大会 今田耕司&東野幸治初司会 「ものまね王座」ついに終焉)

結果発表!!

それでは、「ものまねされた」人数・グループ数の多いランキング、(10組以上にまねされた)ベスト11を発表!!
これまでに各年でトップに立ったのは桑田佳祐、田原俊彦、和田アキ子、近藤真彦、玉置浩二、美空ひばり、松田聖子、中森明菜の8名。
16年間42大会で最も多くの人・グループに「ものまねされた」のは果たして誰か?

まずは同率9位で4人が並ぶ!

第8位(10組)
・岩崎宏美
<シブがき隊、柏原芳恵、コロッケ、松本明子(3回)、市原利花、城之内早苗(2回)、星奈々、三原じゅん子、高橋則子、日野美歌>
★「聖母たちのララバイ」(6回) <シブがき(本木)、柏原、松本1、城之内1、高橋、日野>
★「万華鏡」(2回) <松本2、市原>
★「ロマンス」(2回) <松本3、星>
★「思秋期」 <三原>
★「二重唱(デュエット)」 <城之内2>
☆「イミテーション・ゴールド」 <コロッケ>
※最後の大会で日野美歌が披露したことにより10組の大台に。番組後期に正統派で歌う女性が増加

第8位(10組)
・近藤真彦
<コロッケ(3回)、栗田貫一(4回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA、松村邦洋(2回)、わたる哲兵(2回)、清水アキラ>
★「愚か者」(3回) <コロッケ3、栗田2、わたる1>
★「ヨイショッ!」(2回) <コロッケ1、栗田1>
★「夢絆」(2回) <ラッツ(桑野)、コロッケ2>
★「ギンギラギンにさりげなく」(2回) <野々村、KINYA>
★「いいかげん」 <栗田4>
★「北街角」 <わたる2>
★「スニーカーぶる〜す」 <清水>
★「ミッドナイト・シャッフル」 <松村2>
☆「100%…SOかもね」 <近藤>
☆「さらば恋人」 <パワーズ(小田)>
☆「ドレミの歌」 <栗田3>
☆「贈る言葉」 <松村1>
※80年代ものまねされる王座で上位常連だったマッチは第9位。正統派から替え歌、メドレーの一部まで幅広いネタに。正統派でバツグンの上手さを披露したのは間違いなく「わたる哲兵」、黎明期に正統派の教科書を確立させたのは「栗田貫一」であろう

第8位(10組)
・西城秀樹
<コロッケ、ABブラザーズ、パル、篠塚満由美、岩本恭生(3回)、たけし軍団(2回)、清水アキラ、わたる哲兵、桑野信義、ジェニーいとう>
★「情熱の嵐」(4回) <AB(中山)、岩本2、清水、ジェニー>
★「傷だらけのローラ」(3回) <パル、わたる、桑野>
★「走れ正直者」(2回) <たけし軍団(井手)2、岩本3>
★「ギャランドゥ」 <岩本1>
★「ヤングマン」 <たけし軍団(井手)1>
★「ケアレス・ウィスパー」 <コロッケ>
☆「UFO」 <篠塚満由美>
※歌声として一番似ていたのは「井手らっきょ」、顔全体の雰囲気を似せて格があったのが「岩本恭生」。創世記から声を似せていた「パル」の功績も大きい。西城秀樹のものまねをする場合、ご本人の曲が選ばれがちであるという事実も興味深い

第8位(10組)
・沢田研二
<近藤伸明、コロッケ(4回)、栗田貫一(2回)、吉村明宏(2回)、パル、岩本恭生(3回)、わたる哲兵、ジミー大西、清水アキラ(2回)、つぶやきシロー>
★「君だけに愛を」(2回) <コロッケ3、岩本3>
★「時の過ぎゆくままに」(2回) <岩本1、わたる>
★「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」(2回) <岩本2、清水1>
★「おまえにチェックイン」 <近藤>
★「危険なふたり」 <吉村2>
★「TOKIO」 <パル>
★「六番目のユ・ウ・ウ・ツ」 <ジミー>
★「モナリザの微笑」 <清水2>
★「勝手にしやがれ」 <つぶやき>
☆「君は1000%」 <コロッケ1>
☆「あしたのジョー」 <コロッケ2>
☆「ゲゲゲの鬼太郎」 <栗田1>
☆「雪國」 <吉村1>
☆「ドレミの歌」 <栗田2>
☆「かっこつかないね」 <コロッケ3>
※正統派の第一人者ともいえる岩本恭生の選曲が光る。四天王創世記の頃には、ものまねメドレーの間のレパートリーとして重宝された

続いて、同率6位に並ぶ3人。11組にものまねされました。

第5位(11組)
・桑田佳祐(サザンオールスターズ)
<栗田貫一(8回)、清水アキラ、ニックニューサー、ラッツ&スター、コロッケ(2回)、吉村明宏、ダチョウ倶楽部、布施辰則(2回)、松村邦洋、すだちtoかぼす、カール北川&わたる哲兵&山田健二>
★「匂艶THE NIGHT CLUB」(2回) <ニック、ラッツ>
★「涙のキッス」(2回) <布施1、松村>
★「奇跡の地球(ほし)」(2回) <布施2、すだち(金野)>
★「メロディ」 <栗田3>
★「真夏の果実」 <栗田5>
★「みんなのうた」 <栗田7>
★「TSUNAMI」 <栗田8>
★「HOTEL PACIFIC」 <カール>
★「BAN BAN BAN」 <コロッケ1>
★「愛の讃歌」 <栗田6>
☆「堕ちないでマドンナ」 <栗田1>
☆「つぐない」 <清水>
☆「雪國」 <吉村>
☆「哀愁のカサブランカ」 <栗田2>
☆「かっこつかないね」 <コロッケ2>
☆「大都会」 <栗田4>
☆「おどるポンポコリン」 <ダチョウ(肥後)>
※桑田ものまねの第一人者といえる栗貫、当初はメドレーに用いていたが、後期は誰もが知っているサザンの名曲を中心に歌い上げる。「上手い」か「大げさ」かの両極端に分かれるものまねの代表

第5位(11組)
・郷ひろみ
<コロッケ(3回)、黒部幸英、栗田貫一(4回)、ビッグサーズデー、やや、パル、忍者、大澄賢也、ビジーフォー(2回)、工藤兄弟、ジェニーいとう>
★「2億4千万の瞳」(3回) <黒部、大澄、ジェニー>
★「哀愁のカサブランカ」(2回) <栗田1、やや>
★「ケアレス・ウィスパー」 <コロッケ1>
★「REE」 <栗田2>
★「お嫁サンバ」 <忍者>
★「逢いたくてしかたない」 <栗田4>
★「林檎殺人事件」 <冬樹1>
★「お化けのロック」 <工藤>
★「黒い瞳のナタリー」 <冬樹2>
☆「昭和枯れすすき」 <サーズ>
☆「夜と朝のあいだに」 <コロッケ2>
☆「ドレミの歌」 <栗田3>
☆「燃えろいい女」 <パル>
※今回のランキングは便宜上1985年から集計しているが、番組開始期から全てのデータを集計すればかなりの上位に食い込むと予想される。「総集編」でオンエアされているだけでも川崎麻世、石川さゆり、研ナオコら錚々たる面々によってものまねされている

第5位(11組)
・玉置浩二(安全地帯)
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(6回)、たけし軍団、清水アキラ、布施辰則、ジェニーいとう、すだちtoかぼす>
★「じれったい」(3回) <コロッケ6、笑瓶4、冬樹2>
★「夏の終りのハーモニー」(3回) <冬樹1、清水、すだち(東郷)>
★「プルシアンブルーの肖像」(2回) <布川1、コロッケ1>
★「碧い瞳のエリス」 <栗田1>
★「恋の予感」 <井森>
★「熱視線」 <布施>
★「ワインレッドの心」 <ジェニー>
★「田園」 <笑瓶6>
☆「雪國」 <栗田2>
☆「あしたのジョー」 <コロッケ2>
☆「君は心の妻だから」 <コロッケ3>
☆「伊勢佐木町ブルース」 <コロッケ4>
☆「東京だョおっ母さん」 <コロッケ5>
☆「10人のインディアン」 <笑瓶1>
☆「おおブレネリ」 <笑瓶2>
☆「犬のおまわりさん」 <笑瓶3>
☆「あんたが大将」 <柳>
☆「めだかの学校」 <笑瓶4>
※これだけの曲目があって、正統派で一曲入魂のものまねをされたのは「熱視線」と「田園」の2局のみというのも珍しい(笑)。笑瓶の独擅場と思われたが、コロッケが案外メドレーのブリッジに使用していたことが分かる。しかし気合いで押しまくった「じれったい」を決勝で披露した際には涙の優勝を果たした

さあ、続いては、「ものまね王座」ならではの不思議現象がみられた、第4位のこの御方!!

第4位(12組)
・森高千里
<原田ゆかり、CCガールズ、松居直美、三浦理恵子、星奈々、松本明子、中島マリ、島崎和歌子、清水アキラ、市原利花(2回)、岡本夏生、春菜愛>
★「私がオバさんになっても」(4回) <松居、星、岡本、春菜>
★「17歳」(3回) <原田、CC、三浦>
★「ララ・サンシャイン」(2回) <市原、市原2>
★「私の夏」 <松本>
★「気分爽快」 <中島>
★「二人は恋人」 <島崎>
★「渡良瀬橋」 <清水>
※他のものまねとは一線を画し、「1人1回」ずつしか真似をしないのが森高千里(市原利花の2回は得意ネタで勝負するチャンピオン大会を含むため、実質1回ともいえる)。純粋なトーナメントでは12組が各自1回ずつ勝負をしている。脚を魅せるなど、お色気ネタの登竜門としても重宝された

 

それでは、ベスト3の発表の前に、「もうすぐランクイン」のレバートリーデータを少しだけ見てみましょう。

第13位(9組) 和田アキ子
第14位(8組) 桜田淳子 八代亜紀 山口百恵
第17位(7組) 石川さゆり、五木ひろし、菊池桃子、北島三郎、工藤静香、田原俊彦、萩原健一、松山千春、森進一

※案外、「五木ひろし」や「森進一」は、累計回数ではなく「された人数」になると、この位置になるんですね

 

第2位(13組)
・松田聖子
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(4回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々(2回)、城之内早苗、山本ヘンダ&春菜愛>
★「ハートのイヤリング」(3回) <松居1、松居2、松居3>
★「渚のバルコニー」(2回) <原田1、原田2>
★「天使のウィンク」(2回) <ペコちゃん、森口>
★「抱いて…」(2回) <コロッケ、松本3>
★「小麦色のマーメイド」 <橋本>
★「赤いスイートピー」 <松本2>
★「夏の扉」 <斉藤1>
★「大切なあなた」 <星1>
★「輝いた季節へ度立とう」 <斉藤3>
★「あなたに逢いたくて 〜Missing You〜」 <星2>
★「恋する想い」 <松居4>
★「SWEET MEMORIES」 <城之内>
☆「さらば恋人」 <須間>
☆「ラヴ・イズ・オーヴァー」 <松本1>
☆「清水アキラの替え歌メドレー」 <清水>
☆「サザエさん」 <斉藤2>
☆「恋のダンスサイト」 <春菜>
※まさに「松田聖子」は「ものまね王座」のレパートリーを支え続けた存在といえる。年代的にも万遍なく、曲目も万遍なく、正統派or見世物のバランスも万遍なく。松居直美、松本明子、斎藤ルミ子、星奈々といった「名人」の系譜もしっかり辿ることができる。

第2位(13組)
・美空ひばり
<オール阪神・巨人、太平サブロー・シロー、日野美歌、松本明子(4回)、やや、角川博、篠塚満由美、木村優希、朝田昌貴、清水アキラ、星奈々、斎藤ルミ子、市原利花>
★「川の流れのように」(4回) <角川、木村、朝田、星>
★「悲しき口笛」(3回) <やや、篠塚、市原>
★「港町十三番地」 <日野>
★「悲しい酒」 <清水>
★「真赤な太陽」 <斉藤>
★「美空ひばりメドレー(「リンゴ追分」「港町十三番地」「真赤な太陽」) <松本3>
☆「大阪で生まれた女」 <阪神>
☆「浪花節だよ人生は」 <サブロー>
☆「It's BAD」 <松本1>
☆「ハイそれまでヨ」 <松本2>
※王道の「川の流れのように」が4回とトップ。美空ひばりネタで100点を取るのは鬼門といわれるが、第21回オールスターで角川博が100点満点を成し遂げた。黎明期は大袈裟な形態模写、後期はシビアな歌まねネタ(清水アキラ含む)が多用された印象

 

それでは、いよいよ第1位の発表!!

 

第1位(14組)
・中森明菜
<川上幸恵、シブがき隊(2回)、長山洋子、しのざき美知、松居直美、笑福亭笑瓶、篠塚満由美、コロッケ、原田ゆかり(3回)、CCガールズ、中島マリ、ジェニーいとう、三原じゅん子、岡本夏生>
★「TATTOO」(5回) <笑瓶、CC、原田3、ジェニー、岡本>
★「デザイアー」(4回) <本木、松居、中島、三原>
★「飾りじゃないのよ涙は」(2回) <篠塚、原田2>
★「セカンド・ラブ」 <川上>
★「十戒-1984-」 <本木>
★「北ウイング」 <長山>
★「二人静」 <原田1>
★「タンゴ・ノアール」 <コロッケ>
☆「キューティーハニー」 <しのざき>
※シブがき隊モッくんの当て振りや、しのざきの飛び道具などもありつつ、女性ものまね名人の登竜門的な出し物が「TATTOO(お色気系)」か「デザイアー(見た目派手系)」の2曲に集約される。原田ゆかりが唯一の3回だが、時事曲の「二人静」で準決勝を戦っているあたりが独特な選曲である



【参考記録:ものまねネタ登場回数】

1位 森進一≪記録:24回≫
<清水アキラ(6回)、ゆーとぴあ、コロッケ(6回)、鈴木末吉(4回)、栗田貫一(5回)、森進伍、ワンダラーズ>
2位 玉置浩二(安全地帯)≪記録:23回≫
<栗田貫一(2回)、シブがき隊、コロッケ(6回)、井森美幸、ビジーフォー(2回)、笑福亭笑瓶(6回)、たけし軍団、清水アキラ、布施辰徳、ジェニーいとう、すだちtoかぼす>
3位 五木ひろし≪記録:22回≫
<コロッケ(7回)、太平サブローシロー、小野さとる、清水アキラ(7回)、栗田貫一(4回)、布施辰徳、香田晋>
3位 松田聖子≪記録:22回≫
<ペコちゃん、パワーズ、橋本実加子、原田ゆかり(2回)、松居直美(4回)、松本明子(3回)、森口博子、斉藤ルミ子(3回)、コロッケ、清水アキラ、星奈々(2回)、城之内早苗、山本ヘンダ&春菜愛>
5位 桑田佳祐(サザンオールスターズ)≪記録:20回≫
栗田貫一(8回)、清水アキラ、ニックニューサー、ラッツ&スター、コロッケ(2回)、吉村明宏、ダチョウ倶楽部、布施辰則(2回)、松村邦洋、すだちtoかぼす、カール北川&わたる哲兵&山田健二>
5位 和田アキ子≪記録:20回≫
<おぼん・こぼん(5回)、KINYA(2回)、清水アキラ(4回)、とんねるず、吉村明宏(3回)、岩本恭生(2回)、桑野信義、布施辰徳、俵山栄子>
7位 美川憲一≪記録:19回≫
<コロッケ(11回)、布施辰徳(3回)、つぶやきシロー、ダチョウ倶楽部(2回)、山川豊、CHAPPY>
8位 沢田研二≪記録:18回≫
<近藤伸明、コロッケ(4回)、栗田貫一(2回)、吉村明宏(2回)、パル、岩本恭生(3回)、わたる哲兵、ジミー大西、清水アキラ(2回)、つぶやきシロー>
9位 
郷ひろみ≪記録:17回≫
<コロッケ(3回)、黒部幸英、栗田貫一(4回)、ビッグサーズデー、やや、パル、忍者、大澄賢也、ビジーフォー(2回)、工藤兄弟、ジェニーいとう>
9位 
近藤真彦≪記録:17回≫
<コロッケ(3回)、栗田貫一(4回)、近藤伸明、パワーズ、ラッツ&スター、野々村真、KINYA、松村邦洋(2回)、わたる哲兵(2回)、清水アキラ>
9位 
中森明菜≪記録:17回≫
<川上幸恵、シブがき隊(2回)、長山洋子、しのざき美知、松居直美、笑福亭笑瓶、篠塚満由美、コロッケ、原田ゆかり(3回)、CCガールズ、中島マリ、ジェニーいとう、三原じゅん子、岡本夏生>

※ベスト10は以上の通り。美川憲一に占めるコロッケの割合が高い(11/19)。圏外で占有率が高いネタとしては、「淡谷のり子(14位)」=ヒップアップが「8/13」、「さだまさし(26位)」=ビジーフォーが「6/10」、「アントニオ猪木(30位)」=鈴木末吉が「7/9」、「細川たかし(30位)」=栗田貫一が「7/9」などがある。白眉なのが「千昌夫(30位)」。なんとコロッケが「9/9」で100%を占めている

 

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