審査員を考えた

24.05.06

注:このコンテンツは、先月 私のブログ「うそ800」に書いたものを、その後少し真面目に考えて見直した増補改訂版である。


ここで論じる審査員数とは、
JAB認定の審査員登録機関に登録されている審査員(主任審査員、審査員、審査員補)の数を対象とする。
実際に日本でISO審査をしている人数とこれは違う。
理由の一つは日本規格協会のマネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)でなく、イギリスの審査員登録機関であるInternational Register of Certificated Auditors (IRCA)に登録している審査員もいること。

もう一つの理由は、ISO17021が制定されてからは、審査員の力量を担保する責任は、審査員登録機関でなく認証機関となり、言い換えると審査員登録していなくても認証機関が力量ありと認めれば審査業務に就けるからである。
そしてノンジャブであれば、また別の考えがあるだろう。
だから実際に審査をしている人数は把握できない。


日本にISO審査員が何人いるかは、現在公表されていない。
以前、環境審査員登録を産業環境管理協会(産環協)の環境マネジメントシステム審査員評価登録センター(CEAR)がしていたときは、ウェブサイトに最新データが掲載されていた。

一方、品質審査員登録をしていたJRCAでも、業務を開始してから長年CEARと同様にウェブサイトに掲載していたが、2009年以降は登録人数の掲載を止めてしまった。
そして2019年10月に環境審査員登録がCEARからJRCAに移管されてからは、環境審査員登録数も公表されていない。

下図はCEARが公表した最後の登録者数のグラフである。
黄色い線は私がISO14001認証件数を書き加えたもの。登録審査員の数は、認証件数の減少よりも3年くらい早くから減少しているのが分かる。

ISO14001審査員数の推移(2019年まで)
審査員登録者数推移

審査員登録機関も登録数が減って損益分岐点を下回れば、赤字になるのは一般企業と同じだ。10年前に比べて認証件数が半減し、当然審査員も半減した今では、審査員登録をQMSとEMSそれに情報セキュリティなど、種別ごとに小分けしていてはやっていけないのは分かる。
またIRCAでは、大昔から品質も環境もその他も合わせて登録をしていたわけで、日本で少ない審査員を分けて登録作業をすることもない。


審査員登録機関なんて大して仕事量はないだろうなんて言ってはいけない。
登録、維持、昇格の申請書のチェック、判定委員会の評価、登録者のデータベース維持、身分証明の発行・更新、定期更新の通知と仕事は多い。書類が不備でも無下にするわけにいかず、不足分や再提出の通知もフォローもある。JAB審査対応とか審査員研修機関の承認審査とか、考えると結構業務はある。
更にときどき審査員が悪いことをしたという苦情もあるだろう。
お前はそんなことに詳しいのか問われると🙊No comments(笑)


しかし分からないのは登録数を公表しない理由だ。そんなこと秘密にする必要があるのだろうか?
登録数を公開すると何か問題があるのだろうか?
我々一般人がある企業の従業員数を知りたいときは、ネットを漁れば大体見つかる。上場していない企業だって、大体のことはウェブで知ることができる。皇室保有の土地がどこ何か所あってそれぞれの面積はいかほどかも、海上自衛隊の護衛艦の装備もみんな、ネットに掲載されている。

そういった情報よりも、審査員登録者数は重要な国家機密なのだろうか?
JRCAと全く同じ業務をしていたCEARが情報公開していたわけで、単にJRCAが秘密主義なのか、それともウェブサイトにアップする手間暇がないだけかもしれない。

そんなことを言うと、お前は何のために審査員の登録数を知りたいのかと、逆に問われるかもしれない。
確かに生活に必要とか、知らないと死んじゃう病気ではない。純粋な好奇心と言ったらまずいだろうか?

人類は好奇心によって、頭脳が進化してきたし文明も発展してきたと思う。
私の好奇心の理由は、ISO第三者認証制度の盛衰をウオッチするのが趣味であり、そのひとつの指標であると言っておく。

しかし審査員の数を知りたい人は私だけでない。ネットにはISO審査員やISOコンサルの職は前途洋々ですとか、審査員募集中なんていう広告はたくさんある。そこには年収も書いてあるが、かなり高額である。

広告主は本当にそう思っているのだろうか?

そしてそれを見た人と思うが、「ISO審査員の需要はどうでしょう?」なんて質問もネットで散見される。
広告を見ただけで審査員になろうと決める人はいないだろう。広告だけだけでなく、客観的な審査員の需給関係を知りたいはずだ。そういう気持ちからの質問だろう。
職業選択に必要な情報提供は重要ではなかろうか?


ともかく審査員登録数を知りたい! どうしたら知ることができるだろう、一般に公開されている情報から、なんとか推定できないかといつも考えていた。

過去には各認証機関の審査料金と審査員賃金から人数を試算したりした。だが代用特性から算定したのでは、道のりが長く計算しても信頼性が低いだろう。
少し前にある方法がパッと閃いた。その方法はコンフィデンシャル(内緒)である。だってJRCAが秘密にしている数字だから、それを求める方法は価値がありそうだ。手札をさらすことはない。

ともかく頭に浮かんだ方法で試算してみた。
それを書いたのが24/04/27のブログである。

ブログには、QMSが2,095人、EMSが830人と書いた。
このときは簡単に頭で計算式を考えてネットで漁った数字を電卓で叩いた程度だったので、主任審査員、審査員、審査員補も分けていない。
まったくのフェルミ推定である。


注:フェルミ推定とは、必要な情報が不足しているとき、不明点を論理的に仮定して概算する方法。
俗には、いい加減な見積もりの意味で使われる。


連休となり……といっても定年退職者は毎日が日曜日である……改めて計算しなおしてみた。
その結果、2024年時点でJRCAの登録者数は次のとおりである。


JRCA審査員登録人数 推定(2024)
認証規格登録者
合計
種別ごと登録者数
主任審査員審査員審査員補
ISO90012,6817052251,751
ISO1400162917038421

ブログに書いたときより、QMSが20%少なめ、EMSが25%多めだった。
まあ倍以下、半分以上の範囲内ならフェルミ推定としては上出来だろう。
いや今回の数字もフェルミ推定なのだが😄

ぜひともJRCA関係者からこの数字の精度を評価して頂きたい。ついでに正確な数字をご教示願う。


ISO9001認証がピークだったのは2006年、ISO14001は2009年であった。


ISO認証件数

そのときの審査員数と現状の推定値を表にすると下表となる。


ピーク時から2024年の審査員人数と種類別割合推移
認証規格種別ピーク時2024年備考
ISO9001人数主任審査員2,784705ピークは2006年
審査員732225
審査員補8,3821,751
合計11,8982,681
ISO14001人数主任審査員1,547170ピークは2009年
審査員84138
審査員補7,113421
合計9,501629
ISO9001 割合主任審査員23.4%26%
審査員6.2%8%
審査員補70.4%65%
合計100%100%
ISO14001 割合主任審査員16.3%27%
審査員8.8%6%
審査員補74.8%67%
合計100%100%

注:ピーク時の登録数は当時ウェブサイトにあったグラフから読み取った。
2024年の登録数は私の推定である。


さて、これを見て気になること、考えられることには、何があるだろうか?
ひとつは認証件数と審査員登録数の関係である。

両規格の認証件数のピーク時と2024年の認証件数と審査員数の表を作ったのが下表である。

QMS・EMS認証件数と審査員数
ISO90012006年ピーク時2024年
認証件数43,56422,667
審査員数11.8982,6813種合計
認証件数 %100%52%概数だから少数以下四捨五入
審査員数 %100%23%同上
ISO140012009年ピーク時2024年
認証件数20,79912,693
審査員数11,5006293種合計
認証件数 %100%61%概数だから少数以下四捨五入
審査員数 %100%6%同上

QMSは、認証件数が52%に減っているが、審査員数は23%と認証件数の倍もの減少である。他方、EMSは認証件数が61%に減ったのに対し、審査員数は5.5%へと更に大きく減っている。
となると審査員お仕事量は、QMSが倍、EMSは10倍になっているのだろうか?

まず前述したが、審査員登録数と審査を業としている人数は一致しない。ひとつには認証機関が審査員として認定した人が審査登録機関に登録しているかは定かではない。また少数ではあるが企業の内部監査の経験で主任審査員・審査員として登録している人がいること、などにより実際に審査業務に従事している人が何人かは不明である。
そもそも過去のピーク時において、認証件数に対してQMS審査員数よりEMS審査員数は倍もいたというアンバランス状態であった。


登録組織の人数はさまざまであるが、組織の大小をひっくるめて仮に1件の現場審査工数を3.5日としよう。フェルミ推定であるから(笑)

必要な審査員数は……

登録組織数現地審査工数全工数
現地工数の3倍
年間稼働日必要審査員数
ISO900122,667×3.5×3÷250日952人
ISO1400112,693×3.5×3÷250日533人
http://www.mars.dti.ne.jp/~saitota/2019/emsauditor.jpg

注:これもフェルミ推定です。細かいことを言えば霧も限りもない。例えば更新審査と維持審査の工数は違うし、是正家訓とかもあるだろう。そういうのを無視して3.5人と想定した。
大体のところで勘弁してください。


仮に1件当たり現地審査工数を3.5人工とすると、必要な審査員数は、QMSが952人、EMSが533人となる。主任から補まで含めた登録審査員数の半分である。
これでは審査員が食べていけるはずがない。

いろいろ事情が考えられる。
2006年頃の審査員補の割合はQMSが70%、EMSが75%であることと、そしてISO17021の初版が2006年だったから、当時は審査員補は審査業務をしていないはずだ。2024年では認証機関が認めれば審査を行える。あるいはIRCA登録もあるだろう。

当時に比べれば契約審査員が大きく増加していること、そして契約審査員の年間稼働日は社員より相当少ないこと。
そういう事情があるからつじつまが合っているのだろう。

それにしても審査件数減少がそのまま審査員減少というのは、典型的な労働集約型産業である。これでは工数削減と言ってもリモート審査による移動時間の削減くらいで、書面や現場を真面目に見ようとすると時間短縮は難しい。あるいは元々審査に、十分な時間が確保されていないのかもしれない。
ともあれ、認証件数は今後も減少していくと思われ、審査員の需要はますます減少していく。


審査員だけでなく審査員研修機関の数も減る一方だ。審査員研修機関が減っただけでなく、それぞれの研修会開催回数も激減りである。
以前はほとんどの認証機関は審査員研修機関を兼ねていたが、自分が働く認証機関では受講者が少なく開催要件を満たさないために、他の審査員研修機関を受講する審査員もいた。また某審査員研修機関では受講者が少ないからと、審査員資格保有者を参加させて研修会開催の人数を確保していた。それは審査員研修機関のルールを満たしていたのだろうか? なぜか私はそういうことはよく耳に入るのだ。
いやタブン時効だろう😌知らんけど

実は私は審査員研修機関が……以前は多かったが今は3社しかない……年何回研修会を開いているかを記録している。これは簡単だ。毎年初め、今年の審査員研修会計画予定を掲載して、皆さん申し込んでくださいとボシュする。そして毎月に実施状況(開催中止など)が書き加えられていくから、年末の状況を見れば、年何回実施したかはっきりわかる。残念ながら参加人数までは分からない。
開催回数は、2010年頃から低迷しており、2000年頃に比べて半減している。


過去10年のMS審査員研修機関の数を下記に示す。

EMS審査員研修機関の数の推移
201220142016201820212024
EMS審査員研修機関の数1174333

注:CEAR及びJRCAが承認した審査員研修機関の数

2000年頃はEMS審査員研修機関が30もあったのだ。審査員研修機関をもっていた大学もいくつかあった。それでも受講するまで数か月待つなんて普通のことだった。今は昔である。
2010年以降は、研修機関は上表のように減少した。

審査員も審査員研修機関も審査員登録機関も減ってきた原因は、当たり前だが認証件数の減少である。
上記したように、ISO9001は2006年がピーク、ISO14001は2009年をピークに、以降10余年減少を続けている。
もっともこれは日本だけの現象ではない。先進国と言うかISO認証が早く広まった国々では、どこも減少か良くて現状維持である。

よくISO関係者が「世界全体では認証件数は伸びている」と語るのは言葉の綾誤解のもとで、嘘ではないが実際に認証件数が伸びているのは中国だけである。
中国が世界全体の認証件数に占める割合は毎年大幅に増えていて、既に2022年でQMSは47%、EMSではなんと57%と全認証件数の半分を占めている。2024年現在ではQMSも過半数を占めていいることは間違いない。
中国のためにISO認証制度はあるようだ。


中国と世界のISO9001 中国と世界のISO14001

注:上図はISOサーベイ2023を基におばQが作成した。2024年5月時点、最新のデータは2023年9月発表の2022年のデータである。
2018年からデータの取り方を変えたそうで、図の縦線のところで不連続になっている。


なにごとも市場原理が正義だから、認証件数が増えなければ審査員は増えない。認証件数が減る限り審査員登録数は減るしかない。
また審査に特化した資格だから、審査員以外のコンサルや会社員が資格を取っても、箔が付くくらいしかメリットがない。

それに審査員資格を持てばスバラシイ審査あるいは内部監査ができるという話を聞いたことがない。
節穴審査員の目
節穴節穴
節穴では 老眼鏡を
かけてもダメです
そもそもなぜ認証件数が減ったからかと言えば、信頼性が落ちたと認証制度側が言ったからだ。某認定機関の理事長は節穴審査員というナイスな言葉を作った。
ISO認証の元締めが語ったのだから、マスコミも一般社会もISOの信頼性が落ちたと受け取るのは当然だ。

ISO審査側の人は審査で嘘をつかれた、だから審査を受ける人が悪いと語る。
これっておかしくない?、いやまったくの間違い、勘違い、見当違い。
検察官や裁判官が被告人が嘘をついたから騙されたと言ったら笑われるよね😄
信号無視で事故が起きたのは運転手が悪い。私は気にしないで青になったら渡るわ……おまえ!死ぬ気か?
審査で嘘をつかれるなら、審査員は嘘を見抜けなくちゃならないでしょう!

じゃあ、どうすればと言えば、注意深い審査をすればいいじゃないか。四半世紀前からしっかりした審査をしていれば、信頼性が高まったのではなかろうか?

そうであれば認証件数は減らなかったはずだ。製品やサービスが受け入れられるか否かはすべからく品質だ。つまるところ審査と言うサービスの需要が減ったのは審査の質が原因であり、審査員に責任がないわけではない。いや審査員の責任が100%なのであろう。
審査で嘘をつかれたと言い訳するのでなく、嘘を見抜く力があれば良いのだ。



昔話である。
20世紀は審査員の9割は審査員補だった。当時は企業側の人たちもISO審査員補でないと一人前と見做さない風潮があった。そして審査を受けていた人たちは、いつかは審査員になろうと考えていた人も多かった。

それに当時は久米教授などがことあるごとに、ISO9001の認証件数を超えるぞと叫んでいた。そうなれば審査員もコンサルも必要になると皆が考えていた。

当時の審査員の身分証は、クレジットカードのようなプラスチックでなく、紙をパウチしたもので、あまりありがたみがなかった。
ともかく審査をしない人に審査員資格を取らせるとは、まさに資格商法、さむらい商法である。


実を言って私もそんな風潮に染まり、はやばやと審査員研修を受けて登録した。ISO14001の登録番号は三桁半ば、審査で私より番号が小さい審査員に会ったことがない。まあ、自慢にはならない。

ともかくそんなわけで企業でISOに携わっている人の多くが、審査員研修を受けて審査員補登録をしていた。当時は研修費用が30万を超えていた。
2023年の今、グローバルテクノのISO9001審査員研修コースが22万である。2020年は1995年より消費者物価指数は15%上がっている。当時の30万は今なら35万くらいになる。物価を顧慮すると、審査料金は今の6割も高かった。
当時はISO審査員資格の価値が極めて大きいとみなされていたということだ。おかげで審査員研修機関には門前市をなした。単価も高く、受講者も多く、ウハウハ。まさにバブル。

バブル崩壊 注:バブルとは経済用語で「実態以上に価値があると思われること」
では価値とは何だろう。アダムスミスは使用価値と交換価値があるといった。そして前者に水、後者に宝石を例に上げた。
現実の価格は需給によって決まる。それは交換価値である。

みんなが興奮状態なら交換価値がどんどん上がるが、冷静になって使用価値がないと気づくと一瞬で需要が消えて、バブルがはじける。
あっ、ISO第三者認証制度そのものじゃねえか、


21世紀になってからはどんどんと審査員補が減少してきた。理由は企業側にいて審査員補の資格を持っていても、登録・維持費用がかかるだけで意味がないと分かったこと。
またISO17021が制定されて、審査員をするのに審査員登録が不要となったこと。

それは企業勤めの人だけでない。審査員と名刺交換したら肩書が「JRCA審査員補登録・○○認証機関 主任審査員」とある。なぜ審査員補だけは登録したのか私は分からない。
普通、認証機関に属している審査員なら、審査員登録費用は認証機関持ちだ。だから認証機関が登録費用を安くするためかと思う。

税込登録費用は、審査員補が年12,100円、審査員が19,800円、主任が26,400円だから、仮に100人審査員がいる認証機関なら年間百数十万円の削減になる。
これから認証機関もますます大変だろうし、それにより審査員登録機関もますます厳しい状況になるだろう。

審査員研修機関連絡協議会(JATA)もどうなるのかな?
2000年代半ばのあるとき、えらいさんの代理でJATAの会合に出たことがある。「お前はJATAと関係あったのか?」なんて聞くのは禁止。誰でも人に言えないことがあるのだ。
当時の出席者は皆若く、議論は熱気溢れる雰囲気だった記憶がある。
何年かして聞いた話によると、JATAのメンバーも減るばかりで、出席者も毎年1歳ずつ高齢化して活気がなくなったという。高齢化はISO業界も同じだ。


ISO第三者認証制度のライフサイクルは、30年であったかと思うと残念かもしれない。
カリーナ しかし世の中は厳しい。どんな製品でもビジネスでも、製品寿命が30年続けば御の字だろう。
自動車学校もモータリゼーションなんて言われた1970年頃から繁盛したが、21世紀は火が消えたよう。若者が減っただけでなく、車を持たない人が増えている

オートバイに至っては、マンガ「ナナハンライダー」の1970年代、「バリバリ伝説」や「ふたり鷹」の1980年代は200万台/年売れていたのが、2010年以降は50万台を切っている
「ああっ女神さま」は1988年からだから、バイク漫画としては相当アウトオブデートだ。まあ勝てば官軍、売れれば正義、いや、残り火と言おう。


T型フォード

自動車という製品は既に120年間くらいから存在しているが、エンジンもミッションもスタイルもすべて変わっている。
私が子供の頃当たり前だったセダンは、もはや絶滅危惧種だ。今はSUVとかミニバンが主流だ。しかしオデッセイが登場して30年、そろそろミニバンも終わりかもしれない。次に来るのは、今後一層少子化、高齢化が進むから、二人乗りのトヨタiQやSMARTタイプになるのか?

デスクトップパソコン パソコンも同じだ。Windows3.1が登場したのは1993年、あれからちょうど30年。
家電量販店のパソコン売り場に行くと、ノートパソコンが棚ひとつに数台並んでいるだけ。「デスクトップはどこ?」と聞くと、隅っこに1台2台あった。
今時、家庭でデスクトップパソコンを買う人はほとんどいないらしい。ノートパソコンだって学生くらいだろう。9割はスマホで間に合う。世の中はゲームも確定申告もアマゾンも、スマホで間に合うように作られている。


私のように毎年キーボードを使いつぶす人はノートでは困る。デスクトップパソコンを使うしかない。


いろいろ考えると、ISO第三者認証という元手でいらずの商売が、一世代30年を超えて継続したということは、むしろ長く続いた、幸運だったと思うべきだろう。
もちろん認証ビジネスの方々は、これからのことを考えなければならないが、ISO認証で会社を良くすると豪語するのだから、きっと世間に範を垂れることは間違いない。
期待している。



うそ800 本日のコンテンツの価値

JRCAに登録している人は季刊誌が送られてくるから、登録数などご存じだろう。そういう方にとっては無価値である。
私は10年も前、現役引退したとき登録を止めたし、知り合いもどんどん引退しているから情報が入らない。
暇つぶしに考えたということだ。
しかしどんな切り口から見ても、ISO第三者認証制度は末期に向かっていることは間違いない。合掌


うそ800 本日のコマーシャル

似たようなことを干支一回り、12年前にも考えていた。
お暇なら ⇒ 審査員研修 その6 研修機関盛衰
その他にもいろいろある。CEARからJRCAへ
12年も前からこのウェブサイトはあるのか! なんて驚かないでほしい。
田舎のお地蔵さんのように誰も気づかないウェブサイトであるが、歴史だけはある。
開設以来12年どころか23年になるのだよ





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