スーパーリアル麻雀シリーズでほぼ唯一遊んだのが『スーパーリアル麻雀 P4』(以下「P4」と表記する)だった。リリース当時はちょうど大学受験のために浪人していた時期だったので、どうしてやってたのかという話になるとあれなのだがその辺りは略す。
脱衣麻雀は「麻雀みたいなゲーム」であって麻雀ではないのだけど、それはそれとして独自の楽しさは持っていた。配牌と自模は最初から全部定められている(これはほんとの麻雀でも鳴きが入らない限りそうなのだけど)。その中に「和了できるシナリオ」が含まれていて、プレイヤーは配牌と序盤の自模を見てその和了を目指す道筋を見定める、というのが本質的なゲーム内容だった。少なくとも P4 はそうだ。多分シリーズの他の作品も多かれ少なかれそうだったのだろうと思う。
だから、所詮運ゲー、ではあるのだけど、腕というのが確かに存在する。ただシナリオは恣意的なものだから、ゲームによってまったく違う(のだと思う)。実際対子手が和了りやすいゲームとか、一通が最強のゲームとかがある、みたいな話は聞いたことがある。
P4 について言えば、まず鳴いてはいけない。これは多くの麻雀ゲームでそうかも知れないが、シナリオは自模が変わらない前提で織り込まれているように感じる。
聴牌ったら立直。これは当たり前か。シナリオに必ずしも手役が入っていないので、最短距離で和了を目指すことが一番重要になる。「棒テン即リー全ツッパ」で OK 。中張牌一枚より辺張の方が役に立つ、自風やドラはぎりぎりまで持つ、とかは多分大抵の麻雀ゲームに共通している。確率論に意味はない。
連続で和了すること。流局は構わないが、相手に一度和了られたら次局以降もほぼ和了が止められないので、何点残っていても事実上終わっている。和了されないために、和了すること。
役は殆ど気にしなくていい。時々あからさまに混一色や清一色になりそうな配牌が来るが、そういう時に目指す程度でいい。何点稼いだかではなく何枚脱がせたかが大事なので、安くても全く問題ない。関連しているかわからないが、対子手にはなりにくい。七対子なんてほぼできないので忘れた方がいい。
Wikipedia の P4 の項には「麻雀部分は非常に大味」と書かれているが、役満なんて殆ど見たことがない。むしろメンピンドラ1とかを大真面目に和了るようなゲームだった。もっとも、コンティニューしまくればまた話は違うのかも知れない。
ともあれ、上記のようなコツがわかってくると、運がよければ結構進めるようになってくる。おれの最高記録は1コインで香織(3人目)まで進んだ、というのがある。ほぼ8連勝しなければならないわけで、中々悪くない記録だと思う。
相手となる3人の女の子の中ではその香織が一番気に入っていて、1コインで辿り着いてからはもっぱら裏技 *1 を用いて香織に勝つことに執心していた。流石に結構強いのだけど、基本的なコツは変わらないので、最後には香織スタートからなら1コインでボーナスステージ(P2、P3 のヒロインが出てくる)まで全部クリアできた。
P4 はシリーズ中で一番難度が低かったそうだが、「ゲーム」としての難度調整としては結構適正だったんじゃないかと思う。1コインで(一応)クリアするまでやりこんだ麻雀ゲームはあとにも先にもこれだけだった。シリーズはこの後も続いたが、殆ど全くプレイしていない。