注1:この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但しISO規格の解釈と引用文献や法令名とその内容はすべて事実です。
注2:タイムスリップISOとは
注3:このお話は何年にも渡るために、分かりにくいかと年表を作りました。
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未来プロジェクト(第112話)の臨時会合を開いた数日後である。
期待だけは重い打ち合わせのあと、1999年の出来事の詳細・・と言っても佐川の記憶だけだが・・を書き出してメンバーを集めた。
改めて出来事の細かいことを説明して、翌週までに皆が各イベントについて、
その場でも、皆からいろいろ思い付きが出される。ブレインストーミングのようなもので、呼び水があればアイデアは出やすくなる。思い付きを、無責任に発言してくれるのは大歓迎だ。
総務の本宮は「遵法の吉宗機械」として、これから制定される「男女共同参画社会基本法」、「ダイオキシン特措法」、「児童ポルノ禁止法」などへの対応は、過去よりしっかりしていたことをコマーシャルで流そうと言い出した。
特に「ダイオキシン特措法」が登場する前から、グループ企業の焼却炉を全廃したことを、法の先取りとして訴求しようという。
高い金をかけたくないから立法前に処分したことを、法の先取りとはお口が美味いと佐川は内心笑った。しかし下山次長を納得させる素晴らしい論理だ。
注:「男女共同参画社会基本法」の公式な略称はない。
「ダイオキシン特措法」の正式名は「ダイオキシン類対策特別措置法」
「児童ポルノ禁止法」の正式名は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」、38文字もある法律名を暗唱できる人がいるとは思えない。
ちなみに最も名前の文字数が多い法律は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定及び日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う道路運送法等の特例に関する法律」で110文字である。
cf.参議院法制局HP「法律の題名」
その話に乗って、人事の吉田は、非正規雇用の拡大での当社の取組を説明して、契約社員であろうと大事にすることを宣伝したいという。
相馬 は全日空ハイジャックや通り魔事件を気にして、事件発生場所にはその前後は近づかないように、出張禁止など通知したらどうかという。
それに対して、人事の吉田は、露骨にできないから実行は難しいという。
公報の石川 はミレナリオへ協賛すべきと声を出す。石川は神戸のルミナリエを見たことがあり感動したという。
石川以外、誰もルミナリエを見ておらず、数人から「それなに?」と聞かれて石川は脱力した。
話が弾んだというべきかアイデアは尽きない。
佐川は、これは期待できるかなとうれしい。
予定の2時間経過時に、佐山が、次回までに考えて来ることと言って〆た。
さて、早急にしなければならない仕事は「有益な環境側面はない」ことの証明だ。普通は、ないことを証明するのは不可能なので「悪魔の証明」と言われる。
「悪魔の証明」とは元々、中世ヨーロッパにおいて、土地の所有を争う裁判で、過去にさかのぼって己の所有権の正当性を証明することの困難性を比喩的に言ったことが始まりという。
現在では一般的に「不存在を証明することは不可能である」ことを意味する。
例えば「
現実的にそれは不可能だろう。
しかし「有益な環境側面はない」ことの証明は <ISO14001と審査の規格> において「有益な環境側面」を要求していないことを立証すれば事足りるのである。
言ってみれば、「この団地に4本足の人間はいない」ことを証明するのは可能なのと同じだ。
だから佐川が行うのは「悪魔の証明」ではない。
「環境側面に有益・有害はあるか・ないか?」という論争の戦場は、ISO14001の本文のみである。関連するものとしてISO14001の
佐川が書いた「有益な環境側面は要求事項にない」は研究会のメンバーに承認されて、ISO認証誌の押田編集長に掲載をお願いした。そして11月末発売の「ISO認証誌12月号」に掲載された。
傍目には11月号に載った青木氏の「有益な環境側面はISO14001の神髄(第111話)」への対抗と思われたかもしれないが、読めば全く関係なく、純粋にISO14001には有益な環境側面の要求がないことのみを述べたものである。
俺にも言わせろ その12 「有益な環境側面は要求事項にない」 〇〇工業会 環境部 環境ISO研究会
有益な環境側面があると語る審査員コンサルがいることを憂い、〇〇工業会の環境ISO研究会は、ISO14001審査において有益な環境側面に関わる要求事項がないことを説明する。 まず理解すべきこと。 環境影響の原因を環境側面と考えている人がいるが、環境側面から環境影響は発生するが 図に書いて説明する。 工場で重油を使っていて、重油タンクから重油漏れて、それが公共河川に流入して農産物や水産物に被害を出したケースを考える。
このとき最終的な環境影響は <水中/水辺の環境汚染と農産物/水産物の汚染> である。 そのときの原因は何だろうか? 環境影響から「水質汚染の原因」を追っていけば、直接的には「重油が河川に流入」であり、その原因は「工場構外への流出阻止の失敗」であり、その原因は「重油がタンクや配管から漏洩」したことであり、その原因は「配管破損・バルブ異常」などであり、その原因は「タンクの腐食、操作ミス、地震や交通事故などの外力」だろうし、更に遡れば「重油を使用」していることと言える。 しかし配管の腐食とか漏洩は環境側面ではない。それは環境施設の状況であり、メンテナンス不備、手順書や訓練の不備あるいは緊急時対応のミスである。 また重油漏れや漏れた重油が公共河川に流入したのも、環境側面ではない。それは汚染の直接の原因ではあるが、原因によってもたらされた現象・状況であって環境側面ではない。 重油の使用と、重油タンクや重油の配管などの設備は間違いなく環境側面だろう。 このように考えると「環境影響の原因すべてが環境側面ではない」ことは明らかである。 この基本的なことを理解せず有益な環境側面を語る人がいる。 これを理解していないと、途中段階を環境側面と考えてしまうケースが多々ある。 上の例では有益な環境側面として、「確実なメンテナンス」とか「法定以上の防油堤の容量」を有益な環境側面とするかもしれない。 笑い話ではなく実際に、有益な環境側面として「法に則った廃棄物処理」を挙げ、有害な環境側面として「不法投棄」を挙げた某認証機関開催の講習会のテキストがある(2012年に実在し ISO14001の定義から考えて、そんな環境側面の理解は間違っている。 *
* * * 次に多くの審査員が「有益な環境側面」としているものに改善活動がある。 これは非常に多い。 良く例にされる蛍光灯電球がまさにそれだ。 ![]() 蛍光灯電球には、蛍光管が、らせんのものと直管を折り曲げているタイプがある。照明部が球形なのは、らせんや直管の蛍光管の外側に球形のガラスをかぶせているもので、内部構造は同じである。 最近、蛍光灯電球は大きく伸びている。特にISO審査員には受けが良い。ISO審査では「蛍光灯電球は有益な環境側面」と語る審査員もいたし、「白熱電球を蛍光灯電球に替えることが有益な環境側面」と語る審査員もいた。蛍光灯電球そのものが環境側面なのか、蛍光灯電球への交換が環境側面なのか、どちらが正しいのだろうか ? しかし既に次代の照明としてLEDが検討されている。客観的に見て、省エネ、長寿命、破損時の安全性などからLEDが優れている。なによりも蛍光灯電球には発光に水銀 そして現在、国際的に水銀の使用を止めようという動きがある 想像だが、蛍光灯電球あるいは蛍光灯電球に交換することが有益な環境側面と語る人は、そのとき蛍光灯電球は有害な環境側面でありLED電球は有益な環境側面と語るのだろう。 今、蛍光灯電球が有益な環境側面と語る人に、蛍光灯電球はいつまで有益な環境側面で、いつから有害な環境側面に変わるのか論理的に説明してもらいたい。 ![]()
![]() もっと身近な例を挙げた審査員もいた。 その審査員は審査のオープニングミーティングで次のように説明した。 ![]() これは笑い話ではない。
このお話しにはいくつもの疑問がある。 エアコンから扇風機への変更に、労組とか安衛担当から、問題提起はなかったのか? (安衛法 事務所規則や組合との協定などはクリアしていたのか) 暑いのを我慢することが有益な環境側面なのか? それなら扇風機を使うのを止めて 非常に興味のあるところである。 *
* * * もうひとつの有益な環境側面の考えを挙げる。 それは環境側面を環境影響から生じる、有益な環境影響と有害な環境影響を比較して、有益が多ければ有益な環境側面、有害が多ければ有害な環境側面とする人たちもいる。 考えてほしい、この世に存在する物すべては、存在する目的があり、それを果たしているから存在しているという事実を認識しなければならない。それゆえに、環境影響を比較するだけでは存在価値は評価できない。 ![]() だがシアン化物は大量 視点を変えて環境以外の観点も含めて評価すれば、その用途はメッキの作業性、メッキ品質の向上などがあり、値段が非常に安いこともある。それ故に毒性が強く危険であっても、メリットが大だから合法であり使われている。 同様に、PCB
冷媒に使われているフロンによるオゾン層破壊が問題になり、1996年にCFCは全廃された。 このときオゾン層を破壊しない冷媒は熱交換の能力が低く、それによる電力消費増加で地球温暖化が進むと中西準子先生が語っていた。 また有機塩素系の冷媒は火災の危険が問題視されていた。 このように環境影響の間にもコンフリクトがある。 このようなものはどう評価判断するのか?
注:この物語より20年後くらいになるが、有益な環境影響といわれるものがは、社会から厳しく評価されるようになった。それはESG投資(環境・社会・ガバナンスを重視する投資)において重要な意味を持つからだ。 「有益な環境側面」を語る人たちの視野は環境影響に限定されている。現実社会では環境面だけでなく、経済や性能を含めて、使用の可否が総合的に考慮されている。 そのためには有益な環境影響と有害な環境影響を比較するだけでなく、包括的な比較を必要とする。 模式図を下図に示す。 ![]() 上図は模式図だ。現実には環境以外の要素はたくさんあり、環境への影響が有害か有益かだけでは決められない。総合的と言っても単純な合計でもなく、調達困難あるいは許容できないほど高価ならその方法は選択肢に上がらない。 またカドミウムのように重大なマイナスがあるも代えがたいメリットがあるものを、欠点がなくても凡庸であれば代替できない。 物というのは目的とする機能・性能を満たさないなら利用されず、存在意義がないのだ。 この文節の冒頭に書いたように「存在する物すべて、目的があり、それを叶えているから存在している」という事実を認識しなければならない。 カドミメッキの規制が時代と共に厳しくなってきても、それでもまだ全面禁止できないことから分かるように、代替えには現行品と同等以上の品質・機能・性能の保証が必要だ。新しい技術、材料の登場、あるいは性能低下を妥協するか、それを補う技術開発がなければ代替はできない。 ともかく環境側面から発生する有益な環境影響と有害な環境影響だけを比較しても意味はない。 更に言えば、前述したように白熱電球と蛍光灯電球を比較することは、どちらを採用するかの決定に使えるが、白熱電球が悪いという意味はない。 それは無知で傲慢な発想である。白熱電球を発明した人、製造してきた人、使ってきた人への大きな侮辱であろう。 今、白熱電球を有害な環境側面、蛍光灯電球を有益な環境側面と語っている人は、10年後、LED電球が蛍光灯電球に取って代ったとき、蛍光灯電球は有害な環境側面でLED電球は有益な環境側面と語るのか? ぜひともお教え願いたい。 *
* * * 有益な環境側面を書いている本の中には、有益な環境影響と有益な環境側面が同じものとして解説しているのもある。 中には堂々と「有益な環境影響を有益な環境側面とも言います」なんて本があるが、これはもう故意としか思えない。もっとも過失でも読んではいけないのは同じだ。 環境影響と環境側面はISO14001で定義されている。規格の定義さえ理解していない人の本を読んでも時間の無駄だ。 校正以前に校閲とか監修を受けてないのか? *
* * * 前述したように、有害な環境側面があると語る人たちによって、有益な環境側面なるものはいろいろである。
いずれにしてもすべて正しくない。 そもそも、ISO14001では有益な環境側面をどのように書いているのだろうか? ISO14001の規格を読んでいただくと分かるが、JISQ14001規格に有益な環境側面という熟語はない。ISO14001原文を読んでも「beneficial environmental aspect」という表現はない。 規格にない要求事項を自分勝手に作り、不適合を出すという行為は明確なGuide62違反である。有益な環境側面がないとして不適合を出している審査員は、明らかな審査ルールへの違反であり懲戒ものである。同時に商取引の契約不履行でもある。
注:商取引行為とは、「経済主体間での財の商業的移転に関わる、受発注者間の物品、サービス、情報、 金銭の交換」をいう。 ISO14001に有益な環境側面があると語る審査員は、その根拠をしっかりと・・・国際的に通用するように・・・説明責任を果たさなければならない。 ちなみにイギリスやアメリカでは有害な環境側面という考えがあるのだろうか? アメリカとイギリスのgoogleで「beneficial environmental aspect」、「positive environmental aspect.」と「plus environmental aspect」及び「adverse environmental aspect.」、「negative environmental aspect」と「minus environmental aspect」で検索したが、わずかにヒットしたweb site末尾の国別コードはほとんど「jp」のサイトだった。 末尾が「jp」でないサイトも5つ6つあったが、それらは通常語としてaspectを使っていて、ISO規格の環境側面を論じるものではなかった。 つまり英文のウェブサイトで「有益な環境側面」を記しているのは、日本人あるいは日本の会社のウェブサイトだけであった。
注:aspectと一対一で対応する日本語はない。 「側面」が、物体の側面以外の意味に使われたのは、明治末期に西洋の文献を翻訳するとき、「aspect」を「側面」と訳したのが始まりという。側面に新しい意味を加えたのである。
故にISO和訳のJISQ14001を読んで「側面とは何だろう?」と考えるのは無駄の極みである。ISO規格を理解するには、日本語のJIS規格を読むのでなく、英英辞典を引きながら英語のISO規格を読むしかない また研究会メンバーが、勤務している会社のイギリスとタイの工場(複数)に問い合わせた結果、いずれからも「有益な環境側面を要求されたことはない」と回答を受けている。 日本国内でも外資系認証機関の審査で「有益な環境側面が必要」とか「有益・有害の環境側面を識別せよ」と要求しているところはないこと。 以上が「有益な環境側面はない」と考える根拠である。 *
実際の審査における事例* * * 1999年10月時点の国内の審査における状況である。 〇〇工業会傘下のISO14001審査を受けた企業にアンケートした結果、審査員と次のような応答があったと回答があった。
*
■まとめ* * * 我々は「有益な環境側面」があると主張することを悪いとは言わない。 しかしISO審査において、環境側面を有益か有害かを認識していないとか、区別していないから不適合というのは、審査のルールを逸脱している。 認証機関は、Guide62にもあるし審査契約にもあるように、ISO14001を審査基準にして審査する責任がある。 我々としては、そのような不適合を出した認証機関へは異議申し立てをして、不適合を取り下げて頂いている。既に十件ほどそのように対処している(第104話)。 今現在はそういう事態は起きていない。これは〇〇工業会傘下の企業が審査を依頼している認証機関では、環境側面の理解がされたと考えれいる。 ■ご注意 「有益な環境側面が規格にはない。だが企業の更なる向上のために、そういう考えを披露することは問題ない」 と考える審査員がいるかもしれない。 残念ながら、それは誤りだ。 なぜならISO審査はあくまでも合否判定であり、コンサルではない。そしてGuide62では審査員及び認証機関が審査において指導することを禁じている。 だから審査において「有益な環境側面」と語る場面はない。 ■付記 本論説は、B〇〇社及び産業環境認証機関の監修を受けております。 |
研究会のメンバーは、どんな反論が来るのか楽しみにしている。海外の状況から見れば、有益な環境側面がないのは間違いない。
故に審査において有益な環境側面を求めるのはアウトのはずだ。
いやいやハワードが「ない」と言っているのだから、ないことは間違いない。今の問題は「有益な環境側面ある派」をいかに説得するかなのだ。
そして規格以上を求めるのは審査ではない。
審査員とは、規格通りの審査をする人である。
会社改善の指導をするとか、独自の解釈とか規格にない要求を語る人ではない
本日の泣き言
先日書きましたようにただいま手足、絶賛、負傷中であります。
とはいえ暇で寝ているわけにもいきません。
それで暇だからとキーボードを叩きますと「R」を打ったつもりが「E」、「S」を打ったつもりが「A」、「A」を打ったつもりでCapslockキーを叩いてしまう。
というのは、ほとんどの指にガーゼを巻き絆創膏を貼っているため太くなり、キーを打つとき絆創膏が隣のキーに触れてしまうのです。
一生懸命キーを叩いても、モニターにはズレた文字が並ぶばかり。打ってはバックスペースで消しては打つの繰り返し、文章を打つのに今までの5倍は時間がかかります。
昔から言います
油断一瞬、怪我一生
心掛けましょう
ところで、この怪我の是正処置には、どうすれば良いのでしょうか?
大昔、ISO9001に出会ったとき、偶発的なことには対応できないと習った気が・・・・・・
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注1 |
ISO14001:1996及びそのAnnex 「有益な環境側面」という語はない。 ![]() ISO14004:1996 序文で「ISO14001だけが、審査登録目的又は自己宣言目的で、客観的に監査されうる要求事項を含むことに留意するのが望ましい」と記述がある。 奥歯に物が挟まったような表現だが「ISO14001だけが、審査登録目的で、客観的に監査されうる要求事項を含む」ということだ。 ![]() | |||
注2 |
ISO14001:1996 4.3.1「(前略)影響が生じると思われる(中略)環境側面を特定する(後略)」とあり、環境側面から環境影響が生じることは間違いない。![]() | |||
注3 |
蛍光灯電球の歴史は長い。 1976 アメリカのGEが開発 1980 フィリップス社が市販開始(世界初) 1980年代初頭 松下電器・東芝などが市販開始 1990年代後半、小型軽量化、即時点灯が可能になり、エコ家電の象徴となる 2008 洞爺湖サミットで省エネのシンボルとなり、自治体などが普及を進める 2009 LED電球が登場。蛍光灯電球の市場縮小が始まる 2020 水俣条約により蛍光灯電球の製造・輸入が制限 2025 LED電球に完全移行。蛍光灯電球は保守用の在庫限り状態 ![]() | |||
注4 |
蛍光灯は真空中にガス状で存在する水銀に、高電圧で発生した電子が衝突して紫外線を発生する。紫外線は蛍光塗料により可視光線に変えて照明する。![]() | |||
注5 |
水俣条約とは、水銀使用の規制であり、2013年に水俣市で開催された外交会議で「水銀に関する水俣条約」(Minamata Convention on Mercury)が採択され2017年に発効した。 現時点では既に過去であるが、小説はまだ1998年で未来なのでそのように表現している。 ![]() | |||
注6 |
日本国内で産業用として使われているシアン化ナトリウム(青化ソーダ)は3万トンで、内2000トンはメッキ用途である。![]() | |||
注7 |
PCBはその毒性から1970年代に国際的に使用が禁じられたが、全面禁止ではなかった。軍事や航空機などにおいては、使用場所を記録するなど条件付きであるが2000年以降(正確な時期不明)まで使用していた。 PCBは難燃性や劣化しにくいなどのメリットが大きい。そのため使用後散逸しないよう回収システムを作ることで、使用を続けたのである。 ![]() | |||
注8 |
1980年代になると有害性から亜鉛メッキへ切り替えるものが増えた。 1990年代は特化則の規制が厳しくなり、特殊用途以外では使用できなくなった。 2020年代においても航空宇宙・防衛においては性能上、代替困難なものは、使用部品を管理下に置いて使用は継続している。 ![]() | |||
注9 |
英英辞典でaspectをひくと 1.appearance to the eye or mind; look. 目や心に浮かぶ外観 2.nature; quality; character. 性質や質 3.a way in which a thing may be viewed or regarded; interpretation; view. 物事を見る、または見なす方法。解釈。見解。 4.part; feature; phase. 部分。特徴。段階。 5. facial expression; countenance. 表情。顔つき。 6 bearing; air; mien. 態度。雰囲気。 7. view commanded; exposure. 見晴らしの良い場所。露出。 8. the side or surface facing a given direction. 特定の方向を向いている側面または表面。 ![]() | |||
注10 |
ISO14001では審査員(auditor)の定義はない。ISO9001の方もauditorの定義は二転三転した。 ISO17021制定前は、Guide66を基にするしかない。それを読めば審査員の権能、禁止事項が定められている。そこから逆算して審査員のなすべきことを理解するしかない。 2006年にISO17021は制定された。 ![]() |
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