タイムスリップ150 地震実況

26.03.05

注1:この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但しISO規格の解釈と引用文献や法令名とその内容はすべて事実です。

注2:タイムスリップISOとは

注3:このお話は何年にも渡るために、分かりにくいかと年表を作りました。




2001年3月も半ばを過ぎた。
今村博士が広島県で3月24日に地震が起きると予知した。それまであと数日だ。
何度か今村博士が出演しているワイドショーのテレビ局は、地震の起きる前からの史上初、前代未聞の実況中継を試みた。
地震が起きれば大成功、起きなければ恥さらし、()るか()るかの大勝負。
だが過去数回、1分のずれもなく予知してきた今村先生に賭けたわけだ。


お金を賭ける

24日は土曜日でワイドショーはない。そして地震発生時刻は15時28分発生という。平日でもワイドショーは終わっている時刻だ。
そこでテレビ局は考えた。通常土曜日の15時から17時までは映画やドラマ放送時間だが、対して視聴率が稼月時間帯ではない。それで、その時間帯すべてを臨時地震報道に充てることにしたのだ。

過去何度も今村博士が地震を予知した日に、本人がワイドショーに登場し、放送中に地震が起きたことがあった。だが、地震発生の現場で発生前からの実況中継はまだない。
だからつまらない映画を放送するより、視聴率が取れると判断したのだ。
震度6なら見どころがあるだろう。何が見どころなのかはおいておく。



もうひとつの理由もある。今村博士の地震予知は外したことがない。それで政府や自治体で有名になってきた。予知された日には緊急事態体制を取り、時間前に避難させる自治体も出てきており、その結果、被害を減らした報告もある。
地震前から救助や消火などの一連の映像をとれば、自治体や研究者に有用だろうという真面目な考えだ。

もちろん完ぺきではない。なぜなら今村博士の予知は震源地と震度であって、怪我人が出るとか、崖崩れが起きるかは分からない。
それはしかたない。



今回の地震は、広島県の熊野町,大野町,河内町,大崎町で,震度6弱になるほか、呉市を中心に広島県南部の広い範囲で震度5強から震度5弱の強い揺れがくるという。特に傾斜のきつい呉市での家屋倒壊が予想される。

名指しされた自治体は、今村博士の予知を基に地震対策を打っている。とはいえ今から耐震策などできるわけがない。
危険地域からの避難の徹底、特に体の不自由な人には、前日からの移動の推奨。避難時に火の元をチェックし火災発生を防ぐ、貴重品やペットの対応。そして自治体は消防、救急の待機などがメインとなる。



自治体の動きを聞いたテレビ局幹部は、地震に備えて避難し防災体制を整えて、待ち構えているときに地震が起きるなんて、すばらしく最高じゃないかと考えた。
何が素晴らしく最高なのかは、とりあえずおいておく。

放送時、今村博士とドクター・マジックは東京のスタジオだが、中継車とレポーターを、地震の起きる地域で最も大きな呉市と震度が最大と予測された熊野町に派遣した。
そこで自治体の協力のもと、市長を初め消防や水道の活躍、警察、電力会社、ガス会社の活躍を報道する予定だ。

中継車



コマーシャルが終わり、特別ワイドショーの地震報道番組が始まる。
オープニングのミュージックはいつもの軽やかなメロディではなく、静かなものだ。まさかこれから起きることは、悲劇かどうかはともかく目出度いことではない。

いつものワイドショーのセットだが、出演者はいつもと違う。変わらないのは、司会の(たくみ)、だけだ。
匠が出演者を紹介していく。



リゾートの絵
ミスター・マジック 今村 大森教授 吉澤解説員 匠司会者 観葉植物













匠司会者 「本日は今村博士が予知、ドクター・マジックが予言をした、広島・愛媛地方地震の特別番組です。人類史上初の発生前からの地震報道となる見込みです」


注:地震における予知と予言は、明確な違いがある。
地震予知とは、調査結果や理論によって地震発生を知ること。
予言とは地震を超能力や神のお告げなどで知ったことを発言すること。


匠司会者 「こちらが〇〇大学理学部で地震の研究をされている大森教授です。大森教授は、過去2年半100%の確率で地震を予知してきた、こちらの今村博士の師匠にあたる方です。

そしてこちらのドクター・マジックさんはマジシャンとして有名ですが、昨年から予言にも才能を発揮していらっしゃいます。
予言は地震ばかりでなく、先月起きた実習船『えひめ丸』の沈没をズバリ予言しました。

そしてこちらは〇〇テレビの科学解説員 吉澤です」


匠は紹介を終えるとすぐに話に入る。


匠司会者 「広島・愛媛地方地震と聞いても、いつ地震起きた地震かと疑問に思われた方も多いでしょう。まだ発生しておりません。
今村博士とドクター・マジックさん二人とも、あと20数分、15時28分に呉市付近で地震が起きると予知しています。

もちろんおふたりの予知、予言なら的中すると思いますが、地震が起きたらどのようなことが予想されますか?」

大森教授 「では、私から。今村君は地震を予知することに長けているが、地震の被害については私の方が詳しいだろう。

この地震はこれから芸予地震と呼ばれるでしょう。これは予言ではなくほぼ決まりです。
予想じゃありません、この場所で過去何度も指針が起きており、過去より芸予地震と命名されています。今回の地震は、たぶん芸予地震2001と呼ばれると思います。

なぜここなのかというと、フィリピン海プレートがユーラシアプレートとぶつかり、下に沈み込みます。その際に東西方向に引っ張られプレートが破壊するために地震が起きると考えられています。
地震の記録は平安時代からありますが、マグニチュード7から7.4ほどの大地震が50年くらいの間隔で起きています。

それとここで地震が起きると、なぜ大きな被害が出るかということです。
昔、日本の四大軍港と言われたのは、横須賀、呉、佐世保、舞鶴でした。共通するのはいずれも入り組んだ山が沈み込んだリアス海岸で、山が海岸まで来ていて地形が険しいこと。

理由は地形的に艦艇が、隠れやすく攻撃を受けにくいということ。また喫水の深い船が停泊できる水深が深いからです。当然、海がすぐ深くなる地形なら、地上もすぐ山がくる険しい傾斜になります。

戦艦大和
大和の母港は呉、武蔵の母港は長崎
長崎は四大軍港には入らないが、急傾斜なのは同じだ。

呉市もそのひとつで、海岸から300mほどは平地ですが、そこからすぐに急斜面になり300mほどで標高百メートルの山が連なっています」

匠司会者 「あの~、大森先生、それがなにか?」

大森教授 「その急斜面に人が住んでいるということです」

匠司会者 「地震でがけ崩れが予想されるということですか?」

大森教授 「分っていただけてうれしい」

匠司会者 「横須賀に行ったことがありますが、横須賀駅から階段を上って行くのが大変でした。あれと同じですね?」

大森教授 「同じと言えば同じですが、横須賀の高いところでせいぜい70m。呉市はそれより山が高く急峻です」

ミスター・マジック 「それほど急峻ですと避難など大丈夫なのでしょうか?」

吉澤解説員 「幸いと言って良いのかどうか、本日の地震は予知されていましたので、傾斜地の住民の方々は、防災マップに載っている避難場所に移動しているはずです。
とはいえ、揺れの大きさ次第で避難場所が安全か、はっきり分かりませんね」


ADが、もうすぐと時間を
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予知時刻
15時28分
あと9分

匠司会者 「予測時刻まで10分を切りました。
現地のレポーターに状況を聞いてみましょう」


レポーター男性 「私は今、呉市の三条という地区におります。ここの標高は約3m、この先100mあたりから急な上り坂になっていて、家並みはずっと高いところまで続いています。家が建っている一番高いところで海抜60mくらいでしょうか。

東京なら標高3mの銀座から標高37mの新宿駅まで6kmありますが、ここ呉市では標高が同じく高くなるのに、わずか300mなのです。傾斜にすると12%の急傾斜です(注1)

背景に映っている山は両城山といいまして標高133mです。ここから頂上までたった550mしかありません。ものすごい急傾斜です」

大森教授 「よほど木々や竹藪が根を張っていないと、地震の揺れで地滑りが生じますね」

匠司会者 「住民の方は、皆、避難されたのでしょうか?」

レポーター男性 「数日前から市は、傾斜地の住民に避難するよう呼び掛けています。
また本日、市内の小中学校は、教育委員会の指示ですべて臨時休校です(注2)ご家族そろって避難していると思います」

匠司会者 「高校生は学校ですか?」

レポーター男性 「高校は市立でなく県立で、県教育委員会は休校の措置を取りませんでした。ただどの高校も平地にあり、避難場所ともなっているので、市内に散在している小中学校よりは安全と考えています。
もちろん既に地震まで10分を切りましたので、全校生徒は校庭に出て待機していると思われます」

匠司会者 「ありがとうございました。
では熊野町に聞いてみましょう」


レポーター女性 「ハイ、こちらは呉市の真北に隣接している熊野町です。
私がいるのは盆地のような地形です。標高は200m以上あり、周囲を300m以上の山々に囲まれているという感じです。ご覧のように住宅地と農地が混在しています」

匠司会者 「住民は避難されているのでしょうか?」

レポーター女性 「こちらも呉市同様に小中学校は臨時休校しています。家族そろって避難場所に移動していると思われます。
っ、あっ、揺れています。揺れてます、揺れてま~す、ぁ~」


テレビカメラはレポーターから離れ、周囲をグルっと見せていく。
最初は電線がピリピリ揺れる程度だったが、まもなく大きく震えるように揺れ、電柱も揺れ始めた。中継車も揺れている。
あちこちで固定されていないものが、倒れる音がし始める。
カメラが一回りすると、先ほどのレポーターが四つん這いになっているのが見える。その脇にしゃがみ込んでいるのは中継車の運転手のようだ。

地震

匠司会者 「今何時でしょう? 15時29分ですか。今村博士の予知では28分でしたから、時間はずばりでしたね」


熊野町を数分映したのち、カメラが呉市に切り替わった。
地震そのものは10秒程度だったのだが、崖崩れというか住宅地のひな壇が崩れるのは地震の揺れているときだけでなく、揺れが収まってからもときどき土煙をあげて崩れるのが見える。

地震発生時は土ぼこりが立ち上がって良く見えなかったところは、少し土煙が納まり宅地が崩れているようにも見える。
崩れたのはひな壇住宅地ばかりでなく、山の斜面全体で見られる。
レポーターの声が入って来る。

レポーター男性 「傾斜地の住宅は、かなり被害が出そうですね。
っ、電柱が倒れました。
幸い人は近くにいない模様です」



30分くらい、呉市と熊野町の映像が交互に映される。スタジオにいた人たちはそれぞれ思うことを語っているがすべて聞き流されていく。

後で分かったことだが、この時の視聴率は50%を超えたといわれる。
通常、土曜日、日中の番組の視聴率は高いもので10%いかない。2001年を通して最高視聴率はNHK紅白歌合戦で第1部が48.5%、サッカーFIFAコンフェデレーションズカップ決勝(37.9%)、ドラマでは木村拓哉主演の『HERO』(平均36.8%)である(注3)

佐川の前の人生の視聴率の記録を臨時報道番組が軽くクリアした。もっとも視聴率とは1分以上見たものをカウントするからチャンネルを合わせたのは、地震発生前後に限定されるだろう。

他局は今村とドクター・マジックの予知/予言を信じなかったのか、メンツがあるからか、SNG中継車を送り込んでいない。
一人勝ちだなと匠は思う。



匠司会者 「被害状況など判明するのはこれからでしょうし、予知によっていかほど効果があったのかを評価するのはだいぶ先になるでしょうね」

吉澤解説員 「地震予知に、被害を減らす効果はあるのでしょうか?」

大森教授 「地震学者はあると思っているよ。そうでなければ地震予知をしようとするわけがない」

吉澤解説員 「具体的にはどれほど効果がありますか」

大森教授 「地震予知とは、発生する地震の時刻と規模を知ることがメインだ。
地震の被害などは知りようがない。避難の困難さなど地元住民以外分からないよ」

今村 「今回の地震が予知によって、いかほどの改善がされたかは、これからの話です。
しかし私が今までに予知した地震は10数件になります。この〇〇テレビで放映していただけたことは大きな力になりました。

私が今までに頂いたお礼の手紙やeメールは、数十件になりました。予知を知らなかったら死んでいたかもしれない、大怪我していただろう、前日から親戚の家に泊って無事だった、そういうお礼がたくさんあります。
私はそれで十分だと思っております」

吉澤解説員 「そりゃそうでしょうけど、何事も費用対効果です。今村先生の研究だって数多くの計測器を全国に配置しているのでしょうし、手間賃もかかるわけでしょう。
そういうものを回収できますか?」

ミスター・マジック 「今回の地震の被害が、私の頭に浮かんできました。正しいかどうかは存じません。
この地震の死者はいません」


注:実際の芸予地震2001の死者は2名、負傷者288名であった。
1名は落下した自宅ベランダの下敷きになったこと、1名は隣家のブロック塀が崩れて下敷きになったためである。
いずれも事前に避難していたら災害に合わなかったと思われる。

匠司会者 「犠牲者はひとりもいない・・・それは予知して対策を打ったからですか?」

大森教授 「予知して広報しなかったら、出たのだろうか?
それとも広報してもしなくても変わらなかったのか?」

吉澤解説員 「予言の効用は知りようなないですね」

匠司会者 「タイムマシンで過去に戻ってやり直しても、歴史が変わっているから人間には認識できないという説ですか」

吉澤解説員 「逆に歴史の慣性があるから、結果は変えられないという説もありますね」

今村 「私とすれば、被害を少なくするためにできることをすべきだと思いますし、効果はあるのだと信じたいです」

吉澤解説員 「気持ちは分かりますが、本当は、どうなのだろうねえ~」

匠司会者 「今村先生、今年これから大地震はまた起きるのですか?」

今村 「間違いを恐れずに言えば、今年これから大きな地震はありません。もちろん地震による死者は出ないでしょう」

匠司会者 「それを聞いて安心しました」

ミスター・マジック 「私に見えている今年起きることは、去年の暮れにワイドショーで申したことは変わっていません(第143話)。

大地震はありませんが、事故、災害、テロ事件は起きます。
 6/24 京福電鉄越前本線 正面衝突事故
 7/21 明石市JR山陽新幹線朝霧駅歩道橋で将棋倒しで11人死亡
 9/01 新宿歌舞伎町で放火火災44人死亡
 9/10 千葉県白井市で狂牛病感染第一号発見
 9/11 アメリカ同時多発テロ事件発生
 12/22 九州南西海域工作船事件、交戦後不審船自沈」

匠司会者 「ドクター・マジックが予言された日のワイドショーに登板願いますね」

ミスター・マジック 「喜んでと言いたいですが、事故や災害ばかりで、良い話はありませんね。
吉澤さん流に言えば、未来を知っても幸せにならないですか?」

吉澤解説員 「いえいえ、私はネガティブな人間ではないつもりです。ただ何事もタダではできません。
この番組だってスポンサーのお金で放送しているわけで、遡れば一般の消費者が払っているわけです。
それだけの効果があるかどうかですね」

大森教授 「結論がない形而上の話をしても意味がない。
呉市の市長も大熊町の町長も、この地震予知に感謝していると思うがね」

匠司会者 「では臨時報道番組、広島・愛媛地方地震を終了します。
また昼のワイドショーでお会いしましょう」




業界団体の会議室である。
いかにも大会社の幹部然とした人たちが10名ほど座って50インチ以上ある大型テレビを観ていた。
土曜日の地震報道番組が終わって、椅子から立ち上がり背伸びしたり席を外したりする。
そしておしゃべりが始まる。


男A 「驚きましたね。予言は間違いないとは思っていましたが、時間もズバリ、1分の違いもなかった」

男B 「私はもう何度も見ましたが、地震が起きる前からの実況中継は初めてでしたね」

男C 「これで2011年の大地震は、政府や電力会社に信用されたでしょうか?」

男B 「経団連が銭を出すから原発の耐震強化、防潮堤の強化をしてくれと頼んでいるんだ、やってもらわなくちゃ困るよ」

男A 「今日の実況中継の視聴率は相当いっただろう。国民の多くが見たはずだ。一般人が原発耐震化デモを国会前ですればよいのだが。
多くの国民が要求すれば、政府も野党も反対できませんよ」

男B 「民主党なんてインフラ整備は終わったなんて言ってるが、インフラを作ればメンテナンスが付き物なんだ。作ったまま放置すれば災害の大行進になる」

男C 「それほど頭の回る議員は野党にいないようですよ」

男B 「困ったもんだ」




首相官邸である。
首相と国交省大臣、文科省大臣、総務省大臣が大きなテレビで「臨時報道番組、広島・愛媛地方地震」を観ていた。


大泉首相大沼経産大臣中山文科相奥山総務相
大泉総理大臣大沼経産大臣中山文科省大臣奥山総務大臣

大泉首相 「今村博士もドクター・マジックも、信頼と名声を確立しちゃったね」

大沼経産大臣 「そうでしょうか、総理、
視聴者は、皆、彼らをピエロだと思っていますよ」

中山文科相 「ピエロどころか大問題ですよ。福島県の原発が10年後に起きる大地震でメルトダウンすると言っていることです。
できるなら虚偽の風説を流布したとして、逮捕・起訴したいところです」

奥山総務相 「1999年ノストラダムスの予言の方が大きな話題になったし、世をはかなんだ人もいましたよ。でも刑事事件になりませんでした。

今村博士とドクター・マジックの予言では、そのような悪影響は出ていません。
なによりも彼らの予言は百発百中で、彼らの話を聞いて命が助かったという人が大勢います」

大泉首相 「今村博士は2年半、ドクター・マジックでも半年以上予言をしていて、的中率は100%だ。とても犯罪とは言えないな。
裁判になれば立証責任は中山文科大臣にある。あなたこそ名誉棄損で訴えられますよ」

中山文科相 「じゃあ、野放しですか?」

大泉首相 「野放しでなくて、我々の仲間に入ってもらう方法もある。内閣官房参与とかなんとか」

大沼経産大臣 「総理は彼の言う、大地震、そしてそれに伴う原発の破損は事実になるとお考えですか?」

大泉首相 「否定はできない。形あるものは必ず滅する、諸行無常だ。
それは今日かもしれないし、10年後かもしれない。しかし絶対来ないことはありえない」

大沼経産大臣 「総理は彼らの予言を信じて、対応するおつもりですか?」

大泉首相 「限りなく手を打つわけではない。預言者たちは福島の原発だと言い切っている。そして経団連は東電に防潮堤の嵩増(かさま)しと、停電時の原子炉冷却の見直しをしろと言っている。しかも経団連はお金を出すと言っているのだ。

言っていることはおかしくない。メンツで手を打たないという選択肢はないな」

奥山総務相 「そのご判断に賛成いたします」

中山文科相 「多くの学者は、あんな予言、嘘だと語っています。そもそもそんな大きな地震は、起きるはずがないとも言っています」

大泉首相 「私は子どものときから、やらないで後悔するより、やって後悔したほうが良いという考えでね。
そういう予言をする科学者たちには、事故が起きたら対策に行ってもらおう。

中山大臣中山文科相にも原子炉の対策に行ってもらいましょうか。
主張する権利はあるが、語ったことの責任はとってもらう」

中山文科相 「まっ」




伊達隼人 未来プロジェクトのプロジェクトリーダー伊達は、今回は休日なので自宅でテレビを観ていた。
もう未来プロジェクトの予言の信頼性は、限りなく100%に近いだろう。
経団連もほぼ信用してくれたようだから、次は政府、各党幹部、電力会社が信用してくれればよいのだが。
まっ、あと数年の余裕はある。



うそ800 本日したいこと

未来を知っても歴史を変えることはできないという。本当かどうか確かめた人はいないから思考実験しかできない。
できることなら2020年までの歴史を、2000年に戻って為政者に伝えたい。



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注1 坂にはなだらかな坂から急な坂まである。
勾配角度印象具体例
1%0.6度よく見れば坂かなと感じる
1.5%0.9度目では坂と認識するが、徒歩や自転車では傾斜を感じない
2%1.2度はっきり坂だと認識するがつらさはない。竹下通り
3%1.7度普通の坂。
長ければ普通の人は自転車ではきつい
神楽坂
憲政記念公園から首相官邸に登る坂
5%2.9度少し急な坂九段坂、道玄坂
8%4.6度きつく感じる坂公共施設の車いすスロープ
横須賀中央駅前の通り
12%7度車いすスロープの限界一般家庭の玄関アプローチ
17%9.6度自走式駐車場スロープの限界駐車場法施行令第8条第2項
20%11.3度自転車乗りでも登れるか登れないか。稲毛の稲丘町
37%20度坂というより壁日本一急な坂(東京都東大和市・奈良県暗峠)

注2 学校が完全に土曜日が休みになったのは2002年4月からである。
1992年9月に第二土曜日が休みになり、1995年4月から第2第4土曜日が休みと段階を経てきた。
ちなみに法律で一律に土曜休日と決まっているわけでなく、公立校は教育委員会、私立校は設置者(学校法人)が登校日に決めることは可能で、実際そういうケースは多いようです。

注3 2001年の実績を調べた。







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