タイムスリップ159 未来プロジェクト16

26.04.06

注1:この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但しISO規格の解釈と引用文献や法令名とその内容はすべて事実です。

注2:タイムスリップISOとは

注3:このお話は何年にも渡るために、分かりにくいかと年表を作りました。




第158話から続く
永田町 中央合同庁舎8号館の一室
吉宗機械の二人が帰った後のことである。山田危機管理監と伊藤が茶を飲みながら話している。


山田危機管理監 「あのふたり、どう思った?」

伊藤事務官 「真面目で普通の会社員だと思います」

山田危機管理監 「そりゃ、こんなところに来れば、だれでも殊勝な態度をするだろう」

お茶

伊藤事務官 「でも彼らのしてきたことは、法規制や業界慣習をしっかり守っていますし、金儲(かねもう)けというよりリスクを最小限にするという発想ですね。

アジア通貨危機とかダイオキシン問題でも、損失を減らすことに努めてはいますが、そのことで値上がりする株に投機はしていないのです」

山田危機管理監 「そんなこと調べたの? 彼らが去ってから今までに?」

伊藤事務官 「いやいや、私は証券会社からの出向者ですから、吉宗機械の過去の株や為替の大きな取引は調べていますよ。
リスク回避と思われる売買はありましたが、投機で儲けようという意図はなさそうです」

山田危機管理監 「いや、それは彼らが真面目というのではなく、吉宗機械が財テクで儲けようとしていないだけだろう。本業で勝負という社是なのだろう」

伊藤事務官 「管理監の評価は厳しいですね。
じゃあ、あの二人は真面目でなく、会社の情報を利用して個人資産の運用をしているという仮説はどうでしょう?」

山田危機管理監 「個人資産の運用?」

伊藤事務官 「株でも外貨取引でも、100%間違いないなら安心して売買できます。それは投機どころか投資でさえなく、もはや貯蓄です(注1)

山田危機管理監 「そんなことすればインサイダー取引だろう」

伊藤事務官 「まず、インサイダー取引とは、卑怯な方法の投資という意味で使われているにすぎません。金融商品取引法ではインサイダー取引という言葉はなく、不適切な行為を具体的に示して法で禁じています(注2)
一言で言えば『会社で働く人や関係者が、業務上知り得た、投資の判断に影響する未公表の情報を利用してはいけない』ということです。

彼らが未来予測した情報を使っているとして、それが金融商品取引法の規制に抵触するかどうかが疑問です。
もし未来予測する元データが一般的なものなら、それから予測した結果は未公表の会社情報には該当しません。知り得た情報ではなく、価値ある情報を生み出したわけです」

山田危機管理監 「そうなるか・・・・・・いや待てよ、その論理に瑕疵を見つけたぞ。
未来予測の情報そのものが会社の知的財産だ。発明であれば、その所有権と利用権は発明者個人に帰属せず、原則として会社のもので、発明者は対価をもらうことになる。
未来予測が発明に当たるかどうか不明だが、就業時間に仕事として行ったなら、すべての権利を得るわけではない。

ということはインサイダー取引とは無関係だが、会社の営業秘密を盗用したわけで、『業務上横領罪』か『背任罪』、最低でも『窃盗罪』になる。就業規則違反にもなるだろう」

伊藤事務官 「うーん、待ってくださいよ。その説の抜け道を考えましょう」

山田危機管理監 「君は思考実験が好きだねえ~、それとも実行に備えたシミュレーションかな」

伊藤事務官 「抜け道を見つけました分かった。これなら絶対、法規制には引っ掛かりません」

山田危機管理監 「聞こう」

伊藤事務官 「未来予知を会社が行っているのではなく、社員が個人として行い会社に情報提供している場合です。
会社所有の予測を利用するのは犯罪でも、提供者が提供した情報を自ら利用できるかは契約条件によります」


注:2026.04.09追記
業務で未来予測を発明した場合でも、特許をとれば権利となるという考えもある。

未来予測も製造方法と考えれば特許の対象となるが、公開された後、他社がまねをしても侵害を見つけるのは不可能に近いだろう。
このため製造特許の場合は、特許出願せずノウハウとして社外秘とすることが多い。この場合は、考案者はそれなりに評価されるが、特許のように有効な期間は退社後も対価を受けることはまずない。

だから前記の疑問を解消するには、内々で発明を認定したことと、その使用の対価を支払うことの契約をしないとならないと思う。このとき対価として発明者が未来予測を使う権利を記載することは民民の契約だから可能だ。
という意味で「提供者が提供した情報を自ら利用できるかは契約条件による」と書いたつもりだ。


山田危機管理監 「未来予知って個人でできるものなのか?
例えば地震予知なんてデータ収集のための機器の設置とか、とんでもない金額になる。そしてそのデータをコンピューターで処理するのに、一つのビルくらい電気を使うだろう」

伊藤事務官 「いやいや、今村博士の地震予知は研究所でなく、吉宗機械の未来プロジェクトがしていたわけです。
調べたところでは未来プロジェクトは本社の一部屋しかない部署で、小人数で、予算も大きくないそうです」

山田危機管理監 「なるほど、未来予知がどのような方法か分からないが、大規模な施設のある研究所でなく、小規模な設備と費用でできるのか?
となると例えば個人で研究している可能性もある。その結果を会社に売っているとか?」

伊藤事務官 「情報を外から購入しているなら、プロジェクトを名乗ることはないでしょう。むしろ社内でも、その存在を秘密にするはずです。
ひょっとして未来を予測しているのでなく、プロジェクトメンバーがお告げを聞いているとか、予言が書かれた古文書を解読しているのかもしれません」

山田危機管理監 「伊藤君は想像力豊かだな」

伊藤事務官 「お褒めにあずかり光栄です」

山田危機管理監 「誉めてないって」

伊藤事務官
¥矢印$
矢印
「彼らの予知を見ると不思議なことがあります。
例えば円ドルの為替レートの予測をするとしましょう。

入力すべき情報は、貿易収支、外貨保有高、エネルギー事情、気象状況、戦乱、新しい発明発見、運輸や工場における事故、労働争議、そういったものを反映してプログラムを作ると思います」

山田危機管理監 「アルゴリズムが作れるかどうかはともかく、イメージは分かる」

伊藤事務官 「言いたいのは予測するのがひとつのカテゴリーなら、それを推定するアルゴリズムが考えられます。でも来年はどんな(●●●)イベントが起きるのかを予測するアルゴリズムを思いつきますか?

犯罪、災害、経済、発明・発見、そういったものを、発生日時まで明らかにするという予知方法が考えられますか?」

山田危機管理監 「想像もつかんな」

伊藤事務官 「彼らがしているのは普通に考える予知方法ではないとしか思えません。
それで私が思いついたのは、未来の新聞を読むことです」

山田危機管理監 「未来の新聞を読む方法? そんなのありか!

伊藤事務官 「管理監、ちょっと想像力を使ってください。過去の新聞を読む方法はありますね?」

山田危機管理監 「ある、警察も古い出来事を調べるときは、大手新聞の縮刷版を見たりする」

伊藤事務官 「今に過去の新聞を縮刷版でなく、インターネットで読むことができるようになるでしょう。そしてきっと過去の新聞を画像としてだけでなく、テキスト、つまり文字データを読み取ったり検索したりできるようになります」


注:この2001年には、まだ印刷された縮刷版しかなく、インターネットで過去の新聞記事を呼んだり検索したりはできなかった。
ヨミダス歴史館」が作られたのは2004年である(注3)


山田危機管理監 「講釈師、見てきたようなウソを言うと・・・」

伊藤事務官 「管理監、私は素面(しらふ)ですよ。
そこで思いついたのです。過去の新聞を読む方法ができるなら、未来の新聞を読む方法も考案されるのではないかと」

山田危機管理監 「伊藤君には小学生のお子さんがいると聞いたけど、ドラえもんに出てきそうだ(注4)

伊藤事務官 「彼らは未来予知方法を開発したのでなく、未来の新聞を読む方法を開発したのかもしれません」

山田危機管理監 「仮にそうだとすると、どうなる?」

伊藤事務官 「新聞には社説から政治、国際、経済、文化、スポーツ、芸能、三面記事までまんべんなく載っています。まさに彼らが予知しているカテゴリーすべてです。
未来の新聞を読めるなら、彼らが全方位の予知をしていることに納得できます」

山田危機管理監 「彼らのした予知は、経済危機、政権交代、災害、犯罪、戦争・テロ、脱税、事故、スポーツ、発明・発見、政変、まさに新聞の全てだな。未来の新聞と聞くとトッピと思えるが、未来を予知するのは元々トッピなことだ。

Eメール

もちろん伊藤君のアイデアも一例だ。新聞じゃなくてテレビかもしれないし、インターネットニュースかもしれん。

Eメールは遅れることは珍しくないが(注5)将来、伝送方法に革新が起きれば、送信するより前に受け取ることができるかもしれんな」




12月中旬
吉宗機械の社長室で、社長と中山取締役が話をしている。


奥田社長 「中山さん、まもなく不審船銃撃戦になる。以前報告を受けたガトリングガンの点検に遺漏はないね?」

中山経営企画室長 「はい、出動がありえる第十管区の巡視船・巡視艇18隻、第十一管区の30隻についてRFSの機構部の点検を行いました。点検結果はすべて異常ありませんでした」

奥田社長 「さすが我が社の製品だな。では懸念はないか。
それとこの前、ペーパーで受けた内閣官房訪問の報告だが、未来プロジェクトは内閣官房にばれてしまったのか?」

中山経営企画室長 「未来を知る方法が漏れたわけではありません。
まず面談の要旨は、以前から経団連経由で提供してきた未来予測の価値を内閣が認めて、今後とも提供してほしいという要請です。

そしてこちらから提供した情報は、今まで提供してきた情報は当社の未来プロジェクトが予知したものであること、また今村先生とドクター・マジックの予知・予言の元ネタは当社が提供していること、基本的にそれだけです」

奥田社長 「元ネタが佐川の前世の体験であることは?」

中山経営企画室長 「一切話しておりません」

奥田社長 「意外だな。すべてゲロしたかと思っていたよ」

中山経営企画室長 「それは最高機密です。
先方は今後も継続して情報が欲しいということ、そして犯罪や災害に限定せず、経済指標や流行など世の中の動き全般について、情報提供してほしいということでした。

報告書にも書いておりますが、為替レートや株式市場の動向も要求されています。しかしそれは内閣の中だけでなく、代議士や他社に漏れることは確実です。
犯罪や災害以外は出さないことを通したいです」

奥田社長 「そう願いたいが、心証を悪くしないか?」

中山経営企画室長 「競合他社に流れた場合のリスク、我国の災害などの情報が特定の国に流れれば、災害時にテロなどを起こす懸念があります」

奥田社長 「内閣官房から情報が漏れる(おそ)れか・・・そこまで心配するか?」

中山経営企画室長 「預言では2009年8月に民衆党が政権を取るといいます。そしてまた預言は、民衆党政権はイージス艦を中国海軍に見せようとして、アメリカからお叱りを受けたとあります(注6)
そういう未来が来るかどうか不明ですが、すべての情報を政治家に渡すのはとても危険です」


護衛艦きりしま

第一世代イージス護衛艦「きりしま」

奥田社長 「うむ、旨く断ってくれ。断れなければ未来プロジェクトは解散だな。
そうすれば調べられてもないものはない」

中山経営企画室長 「ということは、政府よりも会社よりも国を優先ということですか」

奥田社長 「そりゃそうさ、任期もあり解散もある政治家より、孫子(まごこ)に残す日本が大事だ」

中山経営企画室長 「同感です」




同じ頃、首相官邸にて、大泉首相、森官房長官そして山田危機管理監が話し合っている。

森官房長官大泉首相山田危機管理監
森官房長官大泉首相山田危機管理監

大泉首相 「北朝鮮の工作船は見つけたか?」

森官房長官 「はい、我が国の偵察衛星が北朝鮮を出港したときから追跡しております」

大泉首相 「アメリカと情報共有しているの?」

森官房長官 「我が国の偵察衛星の能力を隠すために報告しておりません。明日にでもアメリカから情報がもたらされるでしょう。それを受けて動く予定です。

そうなると海上保安庁にも伝えるのですが、国交省は大丈夫でしょうか(注7)大臣が親朝派ですから」

大泉首相 「アメリカから情報を受けた後、私から国交大臣に伝えよう。
森さん、アメリカから情報を受けたら即、国交大臣を呼んでください」

森官房長官 「承知しました」

大泉首相 「巡視船の点検に遺漏はないか?」

森官房長官 「出動する可能性のある第十管区と第十一管区の船全てのRFS(Remote Firing System)の、機関砲M61本体は点検済、電子機器はM電機点検済、照準機構は吉宗機械からの申し入れで点検済です」

大泉首相 「準備がいいな」

森官房長官 「予言のおかげです」

大泉首相 「そうか、対処に当たっては海上保安庁職員に事故・被害のないように頼むぞ。
よし、何もなければ解散だ」





北朝鮮の工作船の機関砲
半年後に引き揚げられた北朝鮮工作船の機関砲
2003/06/29 船の科学館にて撮影

そしてここから当初の歴史からずれ始める。
沈没した不審船の海面に数人の乗組員が浮いている。それを助けようと巡視船が近づくと爆発物を投げつけて巡視船が火災を起こす。巡視船は急速に現場から離脱するが、この結果、海上保安官3名が死亡する。
これにより事件の重大性が極めて大きくなった。




2日後、国交相が更迭される。一般的には不審船対応で、海上保安庁の死傷者が出たための引責辞任と思われた。
それだけなら半月も過ぎれば忘れ去られただろう。

しかし数日後、Y新聞がすっぱ抜きを掲載した。
それによると計画実行前に大泉首相から国交相に、「相手は自爆攻撃もありえる。だから部下の安全のために救助しないことを徹底せよ」と指示した。
だが国交相は作戦前に指揮官に、「我が国の名誉のために不審船が沈没したら必ず乗員を救助するように」と指示したと報道した。




その日の昼の首相官邸である。


大泉首相 「国交相には呆れたぞ。あの朝、私が直接会って、絶対に保安庁から死傷者を出すなと言ったのに、何が人道で名誉だ。聞いて呆れる。
官房長官、この報道でどうなるかな? 内閣の対応が批判されるだろうか?
不審船を見逃すべきだったという声は強まるだろうか?」


誤解なきよう。
実際の不審船侵入の際の国交大臣は保守党の扇千景であり、北朝鮮工作船を沈める決断をした。また即日、不審船との交戦映像を公開した。
もし別の連立政党から国交相が出ていたらどうなっていたか?


森官房長官 「日本の公務員の命と北朝鮮の工作員、早い話がスパイですな、天秤にかければ日本人の命が重いのは当たり前でしょう」

大泉首相 「国交相のように当たり前でない人間が多いからさ。
朝の定例記者会見では時間的に質問はなかったが、午後の記者会見では質問が出てくるだろう。どう答える?」

森官房長官 「なによりもこれは覚せい剤密輸という犯罪であって、犯罪を取締り中に銃撃戦になったと説明します。
そしてもちろん首相が国交相に指示した事実を述べ、国交相がそれに従わず犯罪者の命を海上保安官の命より重視した罪で更迭したこと、決して彼が引責辞任を申し出たのではないことを明確にします」

大泉首相 「それって火に油になるんじゃないか」

森官房長官 「少なくても亡くなった保安官が命令に従ったこと、その命令は首相命令でなかったことを明確にしましょう。
今までしてきたことは、我々が考えた最善策です。それが間違っているなら批判を受けましょう。私は日本人の常識を信じます」

大泉首相 「よし、それで行ってくれ」




午後の内閣官房長官の記者会見は、新聞記事の真偽について質問が相次いだ。
森官房長官はそれについて、まず新聞記事は内閣がリークしたものではないこと。しかし、その内容は概ね事実であることを述べた。
国交相は、首相命令に反したために保安官に犠牲を出した。それは重大な命令違反であること、故に辞任ではなく罷免したことを説明した。

記者の中からは犠牲者が出たために、国交相に罪をかぶせたのではないかという質問も出た。それに対しては首相が直接国交相に会って十分説明をした上で命令したこと、その記録があることを説明する。

翌日のテレビや新聞の報道は、首相が正しい、国交相が正しいの両論があった。
国内で議論が盛んになり、内閣の対応が問われるかと思われた。

???
人々
しかし解任された国交相は、その後のマスコミのインタビューで、不審船を・・・このときは既に不審船は北朝鮮であることは明確になっていた・・・攻撃したのが悪い、見逃すべきだったと語った。

これに多くの国民が「おかしい」と思うようになり、1週間後のY新聞の世論調査では、大泉内閣の支持率は以前より増えていた。



うそ800 本日の意図

マンガ「海猿」というのがあった。あの中の不審船問題の描き方が、私は気に入らない。
それでちょっと文句を言いたかった。

もちろん漫画掲載時には北朝鮮不審船事件、正式には「九州南西海域工作船事件」はまだ起きていない。海猿では1999年の能登半島沖不審船事件を元にした物語であるが、それは本質と関係ない。

主義主張はいろいろあって良い。しかし職務において上長の命令に従うことは最低条件だ。命令に従わなくても良いのは、命令が法に反する場合のみである。
宣誓 そもそも公務員も政治家も、もちろん大臣も、就任に当たって服務の宣誓をしている(注8)
自分が誓ったことに反しては人間失格だ。

そしてまた、総理大臣は国務大臣(大臣のこと)に命令する権限があり、意に反する大臣をいつでも罷免できるのだ。



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注1 貯蓄と投資は似て非なるものである。
項目貯蓄投資投機
貯金・預金株式・投資信託短期間やレバレッジをかけた取引
目的安全に貯える資産を増やす・運用益短期間で利益を増やす
リスク元本保証元本割れあり高い
収益性ローリスクローリタ―ン中間ハイリスクハイリターン
換金性高い
すぐ引き出せる

売却・解約が手間
短期間
用途生活費・緊急用直近の用途なし売買の利益

注2 インサイダー取引とはアメリカの初期の金融市場において、内部の者が情報を持っているのは有利と認識された。そして一般投資家が不利、市場の公平性が損なわれると考えられて規制されてきた。
そのために法でインサイダー取引は定義されることなく、該当する取引を罰するという流れで来たと言われる。

注3 過去の新聞記事を探す方法として、昔は大きな図書館には縮刷版というのがあった。 調べる 新聞を縮尺した分厚い本で、虫眼鏡で記事を読んで探した。
縮刷版でなくマイクロフィルムもあったが、専用機を使うことが違うだけで記事を読んで探すことは同じだった。

だから昔の出来事を調べるのは大変だった。日付が分かってもその日の新聞全ページを探さなければならず、日付も分からなければ時間をかけひたすら記事を探すしかない。

2004年に読売新聞が「ヨミダス歴史館」というものを始めた。これは1986以降の記事のテキストデータをオンラインで検索できるものであった。「〇〇事件」と検索すれば、関連する記事が表示されるのはとてつもなく便利である。
2009年ヨミダスとしてリニューアルされ、明治以降の読売新聞の検索が可能になった。

朝日新聞(聞蔵)や毎日、日経も同様のシステムがあるが、いずれも読売新聞の後追いであった。

注4 ドラえもんの秘密道具に「あしたの新聞」というのがある。「新聞日付変更ポスト」の日付を合せると、過去でも未来でもその日付の新聞を出すことができる。
明日の新聞を読んだのび太が、先回りして問題を解決しようとして、余計状況を悪くしてしまうという毎度のオチ

注5 Eメールが届かない、途中で消えてしまったということは結構ある。またインターネットは文字通り網状で、どの糸を辿って目的地に着くか分からない。
だが実際の伝送時間は数秒であるし、ルートの違いによる時間差はほとんどない。問題は途中のSMTPサーバーが応答しないとか、混雑時の再送の繰り返しなどの遅延が大きいときに、メールが消えてしまうらしい。

注6 2011年菅直人内閣末期、北澤俊美防衛相が、中国軍幹部に対して海上自衛隊のイージス艦のCICを視察させることを検討している報じられた。これを知ったアメリカ軍、野党、自衛隊内部から大反対の批判が噴出した。幸い批判を受けてこの愚行は実行されなかった。
菅元首相
菅直人元首相

アメリカからお叱りを受けたから、日本がアメリカの属国というわけではない。イージスシステムは高度な機密であり、技術を提供したアメリカとの条約や契約で、外部に見せることは禁じられている。

これが実行されていたらとんでもないことになっただろう。
どこの国に、そんなバカなことをする者がいるものか。

注7 警察は都道府県所管であるが、そのためにおかしなことが起きないよう複数の牽制を受ける仕組みがある。
同じ警察であるが海上保安庁は国交省の所管で、そのピラミッドの頂点は国交相である。国交相の判断で方向が決まってしまうという危険がある。

注8 就任の際の服務の宣誓文(例)
公務員(地方公務員法、国家公務員法)の場合
「私は、ここに、主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し、かつ、擁護することを固く誓います。
私は、全体の奉仕者として、公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、法令を遵守し、不偏不党かつ公正に職務を執行することを固く誓います。」

消防士と自衛隊員
消防士は地方公務員の宣誓、
自衛隊は自衛隊の宣誓をする
自衛隊員(自衛隊法など)の場合
「私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法 及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。」

大臣の場合
皇居で行われる認証官任命式で首相同席のもと、天皇陛下の前で宣誓する。

「私は、国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、日本国憲法を遵守し、並びに法令及び上司の職務上の命令に従い、不偏不党かつ公正に職務の遂行に当たることをかたく誓います。私は、ここに、主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し、且つ、擁護することを固く誓います。」




外資社員様からお便りを頂きました(26.04.06)
おばQさま
重要な事件を思い出させて頂き、有難うございます。
設定が架空内閣という事で、背景が理解できました。
これならば予言により、今後の大災害が防止できる可能性もあるのですね。
実世界の不審船には80mm無反動砲、RPG7など、巡視艇に致命的な兵器があって、荒天だったから被弾しなかったが、装甲の無い巡視艇には、かなり危ない状態だったのですよね。
私も「船の科学館」に見に行きましたが、スクラップになるのを展示したのは日本財団のお手柄と思います。
兵器の実物がある事で、脅威である事が理解できました。
当時の海保も海自も、厳しい制限の中で良く対応したと思います。

外資社員様 毎度ありがとうございます。
あの事件の前に、日本海を高速で逃げる北朝鮮の工作船を哨戒機が見つけたのですが、当時の内閣は見逃せということで後味悪いお終いでした。あのときは小渕内閣だったかと思います。責任感のない内閣ですね。
そういう「遺憾ですよ」を30年続けて、今、北朝鮮は核大国です。
日本よしっかりしろ!とドイツにいる川口・マーン・恵美は書いています。とはいえドイツも中国に骨抜きされてますし、自由主義とか民主主義というのはいかに戦争に弱いかということですかね。
悩みは絶えません。


わずー様からお便りを頂きました(26.04.06)
あしたの新聞は知らなかったのですが、恐怖新聞を何十年かぶりに思い出しました。
漂流教室、サバイバル、カムイなんぞは恐怖新聞を含めて私の世代の教養だったのかなぁ、と懐かしく思い起こした次第です。
ちなみにもうすぐ定年退職するので感想文まがいが増えたらごめんなさい。先に謝っておきますね。

わずー様、毎度ありがとうございます。
楳図かずおは絵が恐ろしくて苦手です。私はドラえもんが好きです(キリッ
いよいよ、わずー様もご卒業ですか! それはおめでとうございます。
私も引退してから最初は市の高齢者教育の老人大学にいき、それから英会話、年配者が必ずはまると言われる古事記とか邪馬台国の教室、囲碁は20年前やってましたので半年ほど碁会所をあちこち歩きましたが、強い人(5~6段)ばかりのところか入門者(級)ばかりとかで、私のような中途半端(2~3段)なものがいるところがなくて止めてしまいました。 最後に残ったのはフィットネスクラブです。
ただやりすぎないでくださいよ。私はやりすぎで肉離れとか骨折とか骨が変形とか、毎年3月位は整形外科に通っています。笑い話のようです。限界を超えようとせず、健康のためにしましょう。頑張ってもオリンピックは無理ですから。




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