タイムスリップ182 懇談会その1

26.07.09

注1:この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但しISO規格の解釈と引用文献や法令名とその内容はすべて事実です。
ご注意ですが、法令は物語の時点を記しており、その後、改正があって現時点と異なるものがあります。

注2:タイムスリップISOとは

注3:このお話は何年にも渡るために、分かりにくいかと年表を作りました。



2004年5月、東京丸の内にあるH社本社ビルの某会議室である。ここで「事業継続マネジメントシステム規格を考える」という懇談会が開かれた。

田中さん
田中です
なぜISO認証誌の出版社が主催の懇談会がここなのかというと、H社から環境ISO研究会(第54話)に来ていた田中氏に、押田編集長からお誘いの話があったとき、田中氏が今、本社のサスティナブル本部にいるので、場所を提供するからH社で開催してほしいと言ったからだ。

田中氏はISO9001時代からISO認証に携わってきたことから、今では本社でグループ企業のマネジメントシステム認証を指導する立場なのだそうだ。
ISO認証誌の押田編集長も無料で会場ゲットできてハッピーだろうし、H社も名が売れてハッピーだろう。参加メンバーも、こういう機会がないと超大手企業の本社を訪ねることもない。三方良しである。

出席者は標準化行政の経産省は当然として、内閣官房は危機管理監が置かれているからだろう。あとは認証機関からと認証を受ける企業からで、総勢十数名である。


押田
押田編集長

押田編集長が懇談会改札の挨拶と趣旨を説明する。
そして最初に経産省の西田さん(第178話)がBCM規格の制定状況を説明する。


昨年(2003年)、イギリスでBCMの仕様書PAS56が発表された。要求事項を定めた規格ではなく、その一段階前の仕様書案ということだ。
西田氏
西田です
イギリスではこれを基に、現在、世界初のBCM規格が検討されている。当然国際規格はこれを基にするだろう。日本でもPAS56を基に内容や対応を検討中である。

具体的な要求事項でなくて検討できるのかという質問に対して、これから要求事項などが具体的になっていくだろうが、まだそれらが分からなくても、仕様書を基に、事前の評価とか対応策の範囲などを検討しているという。

事業継続とは何かご存じない方もいるでしょう。災害にどう対応するかということを考えてみましょう。
平素からどんな災害あるいは事故・事件が起きたらどうなるだろうということを考えているでしょう。
過去に大地震があったときどんな災害があったという顕在化したものや、他のところで起きた災害などがこの地で起きるだろうかという潜在的な災害の検討をして、そういったことが起きたときどうすべきかを考えることをリスクマネジメント(リスク管理)と言います。

実際に災害や事故が起きたときどう対応するか、事故の拡大を抑える、被害を抑えるということをクライシスマネジメント(危機管理)といいます。
リスク管理と危機管理を合せて防災と言ってよいでしょう。

事業継続マネジメント(BCM)とは災害や事故が起きた後、いかにして速やかに復旧するか、それができなくても事業を継続するために何をするかです。
このとき災害やテロなど原因となったことは関係ありません。現状において事業を復旧することのみが課題となります。
厳密に言えば、復旧する対象を事業・製品・工場の範囲などを明確にすることも必要でしょう。


防 災 の 段 階 の 関 係
MリスクマネジメントM
(リスク管理)
クライシスマネジメント
(危機管理)
l事業継続マネジメントl
(BCM)
起きる可能性の特定
対応策の検討・準備
事故発生時、拡大防止、
被害拡大抑制、収束、
是正策
事故による事業停止防止
事業が中断したら、速
やかな復旧を図る

注:従来の防災の認識は、リスク管理と危機管理の範囲だった。


西田氏の話を聞いて思うことは、人それぞれであった。

山田危機管理監
山田危機管理監
山田危機管理監は、自分は職名の通り危機管理であって、事業継続ではないのだと改めて認識した。その仕事は一旦事が起きたとき、その方向を示しアドバイスをすることなのだ。

以前、佐川と話したが(第181話)、大局的あるいは長期的視点の仕事が上位の仕事でもなく、今起きている問題に当たることが下位の仕事のわけでもない。すべての仕事は意味があり、おかれた立場で成すべきことを成すことにある。そう納得した。


他の人もそれぞれ思うことはある。
話を聞いて分かったことは、いくつもある。同時に疑問が湧き出て来る。
実際にBCPなど作り上げられるほど余裕のある会社があるのかという疑問、科学者がいつ起きてもおかしくないと言っている首都直下地震に、実行あるBCMが、いやリスク管理も危機管理も存在するのかという自失だ。
BCMなど夢でしかないのでは、という感じだ。

そもそもBCMの規格といっても有効なのかどうかはなはだ疑問だ。とはいうものの、まだBCM規格は存在せず、海のものとも状態である。
じゃあ、議論する意味もないのか?




座談会本番である。
第一部としてBCMへの対応、必要性などの自由討議である。

主催官公庁認証機関企業
押田押田編集長西田氏西田デイブ・ハワードハワード田中さん田中
増子 増子記者山田危機管理監山田危機管理監本間部長本間金子さん金子
佐川真一佐川西東さん西東(さいとう)山口 山口

本間部長 「それじゃ私から。昨今、災害ばかりでなく、経済恐慌、テロ、大事故などが目立ってきている。企業の活動もドメスティックからグローバルになり、日本の感覚では仕事ができなくなった。中東の油田で事故が起きれば、日本で節電が叫ばれる時代だ。

そういう不安定な時代で、企業が事業継続を真剣に考えることはますます重要となり、BCM規格が作られその認証が行われるのを歓迎する」

金子さん 「BCMの構築とBCM認証とは違います。今現在、BCM規格がイギリスで検討中と聞きましたが、結局、目的は認証で、BCMも認証するのが一般的になるのかなと思うと、げっそりします」

押田 「認証の問題は費用ですか?」

金子さん 「それもありますが、今までのISOMS規格での経験ですが、現実の会社では全く無縁な要求事項もあり、より大事なこともあります。要求事項によっては法規制との関係もあり簡単に行かないこともある。

認証するには、そういうことを杓子定規にしなければならない。他方、認証を受けないなら会社に合わせて方法を決めることができます」

田中さん 「金子さんの意見に同意ですね。
BCMのお話を聞くと素晴らしいと思いますが、企業にとってのリスクは多種多様です。
現実問題としてどこまで対象とするのか?」

西東さん 「これはマネジメントシステムだから、対象としないリスクはありません」

田中さん 「となると審査はどうするのでしょう? 今だってISO14001を本当に審査できる審査員などいませんよ。著しい環境側面が本当に網羅されているのかを判断できる審査員など稀有な存在です」

西東さん 「ISO14001を審査できる審査員がいないですって!、そりゃ御社の受けている認証機関のレベルが低いんです。ぜひ弊社に鞍替えしてください。
ISO14001なら環境側面が網羅されているか、著しいを判定するロジックが正当か、そのふたつを見れば判断できるでしょう」

田中さん 「環境側面が網羅されているかを判断できますか?」

金子さん 「最近、企業不祥事が多々報道されています。認証機関は嘘をつかれたと言いますが、現実はそうじゃない、単に審査でその事実を発見できなかっただけです。

事業継続となればより経営的視点が必要となると思いますが、認証機関はそういう審査できる審査員を育成できるのでしょうか?」

西田氏 「確かになあ~、世の中の企業不祥事と言えば、環境問題などより横領とか粉飾とかが主ですよね。
そういうものは公認会計士とか税理士の守備範囲でしょうけど、BCMでは発見よりも復旧が問われます。財務とかコンプライアンスの問題の是非を判断するのは、会計士でもなければできないのかなあ~」

デイブ・ハワード 「業務範囲についてはBCMで財務とか取り込むかどうかは、組織が決定することです。またロケーション、事業、製品などで、認証範囲を決めても良いわけです。チェリーピッキングを禁じている規格もありますが、そういう決定はチェリーピッキングではないでしょう。

ですから複数の事業所を持つ企業において、事業所だけのBCMも考えられるでしょうし、本社のBCMもありでしょうし、全社のBCMもあります。
財務や品質問題も含めるか、省くかも組織が決めることです。

実際には複数の工場を持つ企業があった場合、工場のBCMには財務とか広報などを含むことはないでしょう。他方、本社のBCMには工場施設の復旧とか製品のサプライチェーンなどは含まないでしょう。組織の権限と能力で実行できることをBCMにしなければ意味がありません。

工場が災害を受けたとき、工場の立場では工場再興でしょうけど、本社には切り捨てるという裁量がありますからね」

田中さん 「そうしますと、認証を受けるための形だけのBCMも登場するように思えます」

デイブ・ハワード 「あり得ます・・・というか初期的にはそういうケースが多いのではないですか、アハハハ」

金子さん 「実際の審査では、工場に対して、財務や広報も含めろという、認証機関が登場するのではないですか?」

田中さん 「リスクばかりでなく、機会とか有益な影響を含めないとダメと言い出す認証機関もありそうです」


田中は西東氏の顔を見ながらそう語る。
西東氏は有益な環境側面論の看板を未だに下ろしていない(第163話)。
皆が西東さんの顔を見つめると、気まずそうに横を向いた。


デイブ・ハワード 「それが事業継続に必要ならあるでしょうね。景気が良くなりそうなとき、サプライチェーンが細いとかあるかもしれません」

押田 「BCMの認証が始まるとそういう問題が多発しますかね?」

デイブ・ハワード 「その辺は実際に審査が始まれば、フィードバックが働いて判断基準がおさまるでしょうから問題は漸減するでしょう」

金子さん 「事業継続の認証によって、確実に起きる問題があります」

押田 「ほう、なんでしょう?」

金子さん 「カニバリズム(注1)です。どの会社も潤沢に金があるわけではありません。使えるお金には限りがあります。

BCMの認証が流行になれば、それに乗らざるを得ないでしょう。でもISO9001、14001、更にとなると、不要なもの・・・いや必須でないなら止めるという選択になります。ISO14001は必須でもないし、今や認証している意味もありません。
想像ですが、自己宣言ですますか、止めてしまうことになると思います」

山口 「私の仲間は認証疲れと言っています。お金もない、人もいない、認証はしなければならない、消耗戦ですね。
金子さんが言ったように、これからは経営レベルで真に認証が必要か吟味することになるでしょう」

本間部長 「そうなりますか? ISO14001認証した結果、会社や社員にメリットがあったでしょう」

金子さん 「本間さん、素面(しらふ)でおっしゃってますか?」


注:「酔っ払っているんじゃない?」という意味だから、失礼極まりない言い方だ。だが企業側は皆そう考えているだろう。


田中さん 「前世紀には、『ISO9001認証して良くなったのは文書管理だけ、ISO14001認証して良くなったのは環境意識だけ』なんて言われたことを覚えてらっしゃいますか。
認証して会社にメリットがあったかと振り返れば・・・ありませんね。

元々、日本では法規制がビシッと決まっています。環境で言えば、省エネに努めろ、廃棄物を減らせ、OA機器などのリサイクルの推進、環境保全の要求、ISO14001がなくても義務としてやらざるを得ません。端的に言えば日本ではISO14001認証は不要、それだけでなくISO14001規格も不要です」

山口 「今ではISO14001認証は誇るべきことではありません。認証していてもしてなくても話題にもなりません。

20世紀にはISO14001認証マークを名刺やカタログに書いていましたが、今じゃああいったものが多くなりすぎて、名刺に記載しない方向になっています」

西東さん 「ほう、名刺に書かなくなりましたか。もったいないことです」

金子さん 「いずれにしてもISOのマネジメントシステム規格の総認証件数が、増えることはないでしょう。
認証機関から見れば、大量に出る商品がなくなり、数の少ない商品が多数になるのです。利益率もビジネス効率が悪くなります」

本間部長 「そう言われるとそういう気もする。認証ビジネスの未来が明るければ良いが・・・」


2000年以降、情報セキュリティ、エネルギー、医療機器、食品、労働安全などのマネジメント規格が作られ ピザ認証が行われている。

しかし現実はすべての規格の認証件数の合計は毎年減少しており、種類が増えるMS規格がシュリンクしつつあるパイを分け合っている状況だ。まさにカニバリズムだ。

情報セキュリティやBCMの認定は情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)も行っているが、傾向は同じである。

日本適合性認定協会(JAB)の状況をグラフに示す。

MS規格全体の認証件数推移

いろいろなマネジメントシステム規格が作られて認証の種類が増えているが、全体の認証件数はむしろ減っている。
物語の時点ではこのグラフは分からなかったわけだが、企業の認証疲れ、費用負担を考えれば、こうなることは十分予想できたはずだ。


金子さん 「BCMの認証がBCMが100件増えれば、古参のISO9001/ISO14001が100件減ると思います。
限界利益どうこうじゃなく、そもそも認証件数を増やすとは思えません。完全なカニバリズムでしょう」

山口 土蔵 「話は違いますが、BCMというと新しいアイデアのように聞こえますが、そういうことは昔からしてきたわけですよね。
江戸時代でも火事に備えて帳簿の控えを別宅に置くとか、防火の蔵に保管するとかしていたわけです。

現在では特にインフラ企業は、文字通り日本経済と人々の暮らしを支えていますから徹底しています。
電力会社では電気を止めないことが至上命令です。それは発電所から送電線や配電経路を経て家庭への維持、発電のバックアップ体制、燃料の確保、それは需要に応じて増減するだけでなく、一次エネルギー(注2)の価格変動に対応するなど多岐にわたります(注3)

また特殊な計測器を作っている会社では、特殊工程(注4)以前に、その人でなければできないという作業があるわけです。そういう会社では高度技能者に退職されないよう手を打つとか、場合によっては家庭争議が起きないよう、夫婦仲の確認までしています。
BCMなんて言葉ができる何十年も前からです。

特殊な事業でなければ、そこまですることはないでしょうけど、とにかく以前から事業の重要性と責任に見合って事業継続対策はしていました。
改めて認証という制度を必要とはしていないでしょう」

本間部長 「まあ~、そういう会社もあるだろうね。
でも、BCMの仕組みが国際ルールに沿っていれば、それだけ説得力はあるのではないか」

山田危機管理監 「すみません、初歩的な質問ですが、BCMの規格に合わせた場合に、復旧までの時間短縮効果とか総費用の低減などは試算できるのでしょうか?
そしてまた、BCM構築だけの場合と認証した際の違いも算出できますか?」


ガーン
ガーン

皆一瞬、動きが止まった。
もちろん立場によって思うことは違っただろう。
押田編集長は「余計なことを言ってくれるな」と思ったかもしれない。
認証機関の人は「認証制度を否定する気か」と怒ったかもしれない。
企業の人たちは「最終兵器を出したか」と苦笑いしたかもしれない。


山田危機管理監 「認証するということは、手間もお金もかかります。当然、それが回収できなければ採用しませんよね?」

西田氏 「山田さん、そういうことは無理ですよ。そもそも効果をお金で測ることはできません」

山田危機管理監 「それは異なことを。BCMと言う手法ですか、それが素晴らしい方式だというお話を聞いたわけですが、何が素晴らしいのか、投資対効果がいかほどか分からなければ、素晴らしいという根拠がないでしょう?」

西東さん 「あの人はトンチンカンなことを語っているね。何も知らないようだ。
いったい何なの?」

増子 「前の警視総監です。今は内閣官房の危機管理監です。
東大出て警察官のトップまで上り詰めた方ですから、おかしな方じゃありません。真っ当で切れる方ですよ」

西東さん 「エッッ・・・・・・」

金子さん 「山田さんのおっしゃること、まさしく同意です。
ISO認証することが目的の時代は終わりました。具体的なメリットがなければ認証の意味がありません。それには認証の費用対効果を見て対応を決めるのは当然です」

山口 「先ほど山田さんから投資対効果という疑問が出されたのですが、それ以外にもBCMにいろいろ疑問があります。

中小企業には社長の個人的能力で、やっているところが多いです。そういうところではBCMの最大のテーマは、社長の健康、存命です。
そんなことを言うと、会社の仕組みが悪いとか、まともな会社じゃないとおっしゃるかもしれません。でもそれが現実です。
そういうことは無視するのかという疑問。

他方、普通の東証上場している会社なら、以前から普通に想定されるリスクは想定して対応を考えています。
昔、東名高速で大きな事故があったとき、供給される部品が止まると判断して即座に生産ラインを止めた会社がありました。当時大いにほめたたえられました。

でもどんな下請けの工場でも部品が入らないとなれば、ラインは止まります。当然、管理者は働いている人を帰宅させます。短期間に復旧する見込みがあれば、週末の休日と平日勤務を入れ替えるなんて、しょっちゅうしているのではないですか。
そんなことBCMなんて言わずとも昔からしています。

そこから考えるとBCMなんて、昔からしていることを見直し強化する程度のことではないのですか。
特にハワードさんがおっしゃったように、業務をどこまで含めるか、事業所をどこまで取り込むかは組織が決めるべきというなら、ますます過去からのものと変わりなくなってしまいます。

それと認証する意味ですよね。これは山田さんがおっしゃいましたが、なにも認証規格である必要がないように思います。
中身について要求するなら、ガイドラインでもガイダンスでも良いのではないですか」


注:ISO規格には認証規格、ガイドライン、ガイダンスがある。認証規格では要求事項はshallで表される。
「ガイダンス」は「手引き」と訳され、どのようにその規格を解釈し実行すべきか、サポート的な役割がある。
 例:ISO26000社会的責任に関する手引き

「ガイドライン」は「指針」などと訳され、特定の課題に対して、どのような原則やプロセスに沿って進むべきか」という、行動の方向性や枠組み(フレームワーク)を示す。
 例:ISO14004環境マネジメントシステム-実施の一般指針


押田 「なかなか厳しいご意見ですね」

金子さん 「中小企業が多い日本の現状を考えると、行政が・・・可能なら法規制で中小企業向けの事業継続システム・・・それは余計なものを落としたコアだけのものを作って、半分義務化すべきではないですかね」


注:中小企業強靭化法は2019年に制定された。その頃、私は既に引退してフィットネスクラブで過ごす日々で、それに興味を持たなかった。
法律は読んだが、制定の経緯はどうだったのかは全く知らない。


田中さん 「先ほどハワードさんのお話にありましたが、認証の業務範囲も対象事業所も製品も組織の自由となれば、懐かしい言葉で言えばカフェテリア認証(注5)もOKということですね」

デイブ・ハワード 「それが良いとは言わないが、何事も始まりは混とんとしているから、やむを得ないこともある。そういうのも普及を加速するだろう」


次回に続く



うそ800 本日の言い訳

このところものすごく忙しい。
いえ、仕事をしているわけじゃないのです。本読み、読書なんて高尚なものではありません。露骨に言えば小説です。

企業犯罪というと池井戸 潤の専売特許のように思われているが、世の中には企業犯罪小説はたくさんある。そんなものを読んでいます。
池井戸 潤はストーリーが上手いかどうか知りませんが、横領、背任、産業スパイなど、池井戸 潤をはるかに超えるリアルな作品はたくさんあるのです。
とまあ、そんなものに浸っております。
いえ、私が実行する気はありませんよ!



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    参考文献
  1. 「見るみるBCP・事業継続マネジメント・ISO23001」深田博史他、日本規格協会、2021
  2. 「はじめての企業防災BCP入門」インフォコム株式会社編、WAVE出版、2025
  3. 「中小企業の防災マニュアルとBCP」本田茂樹、労働調査会、2020
  4. 「JISQ31000:2018 リスクマネジメント-指針」JIS検索から入ると見られる
  5. 「JISQ22301:2019 セキュリティ及びレジリエンス-事業継続マネジメントシステム-要求事項」JIS検索から入ると見られる



文末脚注
  1. カニバリズムとは共食いのことで、カリブ海 周辺の先住民族カリブ族が人を食べる習慣があると言われたことに由来する。
    人食い人種 実はそれは事実でなく、コロンブスが自分の業績を大きく見せるための創作だったそうだ。
    コロンブスと食人伝説カニバリズム

    ビジネスでは新しい製品を出すことによって、その会社の別の製品が売れなくなることを意味する。
    機械や飛行機などでは、何台か故障品から使える良い部品だけ集めて、稼働品を作ること言う。


  2. 一次エネルギーとは自然界から直接採取した状態のエネルギー源を言う。具体的には石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料、ウラン、水力、太陽光、風力、地熱である。
    これに対する二次エネルギーとは一次エネルギーを需要に応じて返還した電気、都市ガス、ガソリンなどをいう。
    ・参考:INPEX 一次エネルギーと二次エネルギーの関係図

    電気自動車(EV)は石油を使わないと騙る人(坂本龍一)がいたが、電気が一次エネルギーということは絶対にない。もちろん国によって電気を作る一次エネルギーが違う。
    中国のEVの電気の8割は、石炭、石油、天然ガスなど化石燃料から作られる。ドイツは化石燃料が75%、日本は70%である。
    ドイツの場合、ドイツ国内で電気を作る化石エネルギーの割合は少ないが、フランスなどから電気を買っている。


  3. 参考
    「電力会社のお仕事」電気新聞編、日本電気協会新聞部、2009


  4. 特殊工程とは昔ISO9001で有名になったものだ。
    製品(部品や部分組立なども含む)が完成後に検査を行うだけでは品質保証ができない作業やプロセスをいう。溶接などは実施後外観検査や超音波検査などでは良否判定ができない。
    特殊工程は作業者の指名、機械・設備の指定、手順や加工環境の記録を作成して品質保証を図る。


  5. カフェテリア認証とはISO9000s認証が普及し始めた頃、某国で社員食堂だけ認証して、さも工場が認証したかのように見せたところがあり、ダメですよという意味で世界中に広まった。

    似たようなものにチェリーピッキングがあり、重要な工程や部門を避け、都合のよいところだけ認証を受けることを言った。
    カフェテリア認証と違いがあるかないか分からない。







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