バグダッド・バーニング (イラク女性の手記):Riverbend>
(原文:英語)Girl Blog from Iraq: Baghdad Burning
もう大丈夫だから泣かなくていいよ
ここにはミサイルも砲弾も飛んではこないから
もう怖がって泣かなくてもいいよ
細やかな砂の粒子に包まれた静かな夜を
不気味な爆音が切り裂いていった
食卓に残っていたアラブ料理のかおりを
炸裂した火薬の臭気が消し去ってしまった
君たちは幼い眠りを破られ
その意味を問うこともできずに命を奪われた
だけど
もう大丈夫だから泣かなくていいよ
ここには爆音も火薬の臭いも届きはしないから
もう怖がって泣かなくてもいいよ
君たちがウードの調べで踊っている姿を
世界はもう見ることはできない
君たちが作るはずだった色とりどりの未来を
世界はもう決して受け取ることはない
それが君たちを守ることのできなかった
私たちの悔やんでも消えることのない罪
もう大丈夫だから泣かなくていいよ
ここにはねじまがった世界の足音など聞こえてこないから
もう怖がらないでここでおやすみ
もう怖がらないでここでおやすみ
レイチェル レイチェル レイチェル
あなたは あなたは いのちさえも
レイチェル レイチェル レイチェル
ささげつくして
兵隊たちに人間としてこんなことを許してはいけないと
レイチェル レイチェル あなたは
イスラエル兵士の前に
心のかぎりに叫び続けこんなことを許してはいけないと
人間たちは心を忘れ あなたの声は瓦礫となって
あなたの叫びはどこへ届くのか
誰があなたを聞こうとするのか
レイチェル レイチェル レイチェル
あなたは命をもやした
家をつぶすブルドーザーに
たちはだかってパレスチナに倒れた
けれど誰が知るというのか あなたの命の叫びの意味を
あなたは瓦礫のひとつとなって
誰があなたを聞こうとするのか
レイチェル レイチェル レイチェル
あなたは命をもやした
誰があなたを聞こうとするか
誰があなたを聞こうとするのか
パレスチナに散った命を
激しい爆撃が ガザの空を切り裂く
生死のはざまで 人々は逃げ惑う
空から陸から やつらはやってきて
全てを焼き尽くした
でも きこえてくるだろう
負けはしない 殺され続けても
焼き尽くすがいい
でも、殺せない、わたしたちの心は
女も子どもも 見境なく殺された
遠くで指導者たちが おしゃべりしてる間に
爆弾がふりそそぐ 血と涙の中に
でも かすかに きこえてくるあの声
負けはしない 殺され続けても
焼き尽くすがいい
でも、殺せない、わたしたちの 心は
負けはしない 殺され続けても
焼き尽くすがいい
でも、殺せない、
We will not go down In Gaza tonight
母さん泣かないで、ぼくが死んでも
神さまはいつでもぼくを見てるから
パレスチナ永遠に パレスタイン
空に向かって石を投げたら
ぼくたちはいつも銃で撃たれる
パレスチナ永遠に パレスタイン
母さん、もし奴らが夜おそってきても
神さまが見てるから 心配しないで
どうして彼らは今ぼくたちにするんだろう
昔かれらが受けた むごい過去を
彼らは心をなくしてしまったの?
パレスチナ永遠に パレスタイン
ぼくたちは 生きるために闘う
父さん母さん、僕らは知ってる
神さまはぼくたちと共にある
パレスチナは ぼくたちの魂
だからぼくたちは死ぬ パレスチナのために
パレスチナ永遠に パレスタイン
僕らは靴を通して大地を踏みしめる
祭りで足を踏み鳴らすとき
恋人と抱擁を交わすとき
倒れた友に駆け寄るとき
靴は僕らと同じ距離を歩いてきた
今、靴は体を離れて空を飛ぶ
歩いていては間に合わない場所へ
僕ら自身ではないのに僕らの行く先を決めようとする者へ
砂漠に曳かれたまっすぐな怒りの軌跡を
希望の緑で満たしながら
この世に正義と言うものがあるなら
それは靴だ
飾り立てた言葉の酔いを醒ます
言葉なき靴だ
国家と言う名前を背負った銃に立ち向かう
名もなき無数の靴だ
どうして人は 気付かないのだろう
そばに いるときに その人の価値を
どうして人は 言わないのだろう
いとしく 思う者への その想いを
何時の日か もう遅すぎたと 虚しく悔やみ
おごりは なんにも役立たず ただ1人 残るのみ
どうして愛しきものは どうして苦しみには気付かない
どうしてその日が来なくては 見出せない
間奏
どうして人は けちんぼなのだろう
与えられている 幸せを 分け与えるとき
どうして人は 我慢強くないのだろう
怒りをあらわに するときには
何時の日か もう遅すぎたと 虚しく拒み
怒りは なんにも役立たず ただ1人 残るのみ
どうして人は喜ぶのだろう 勝利を手にしたとき
勝利は なんにも役立たず ただ むなしいのみ
戦争は 何も 生み出さず ただ時を失うのみ
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