ISO昔話7 認証準備5

26.09.21

注1:この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但しISO規格の解釈と引用文献や法令名とその内容はすべて事実です。
ご注意ですが、法令は物語の時点を記しており、その後、改正があって現時点と異なるものがあります。

注2:ISO昔話とは



1992年10月下旬
ここは第6話で登場した、東北〇〇県の従業員300名規模の、電子機器組み立て会社である。

加藤
加藤営業部長
加藤部長があちこち知己を頼って、コンサルを探してくれた。それを受けて事務局の内藤と竹藤は、コンサル2名に来てもらい話を聞いた。 二人から出た見積金額は、ほとんど変わりない。もうコンサル料の相場ができているのだろうか?

候補のひとりの鈴木さんは、既にISO認証した企業で事務局を務めたと言った。彼の元勤務先に問い合わせたところ、彼は認証活動では真剣に仕事をしなかったこと、会社の資料を持ち出して外部に売っていたと聞いて候補から落とした。
もちろん竹藤は、そのようなことを言わず、差しさわりなく断った。


注:以前、書いた「タイムスリップISO」でも、コンサルしている他社の情報を、別の会社に売る話があった(第16話)。
実はこれ、当時はよくある話で、コンサルは資料をA社からB社に渡すだけという話はどこでも聞いた。それが狙いで審査員やコンサルに(以下略)


審査員もしている小林さんは、倫理的な是非はともかく、コンサルすれば審査合格で認証は間違いないと言う。
いろいろ勘案して小林氏にコンサルを依頼することにした。




今日はコンサルの第一回目として、ISO規格の説明に小林が来社している。
受講者は加藤部長と内藤そして竹藤である。

小林審査員 「ISO規格を説明すると、どこでも誰でも小難しい話をします。そういう話を聞くと、ISO規格はとても大事なこと、役に立つものと思うでしょう。でも、それは勘違いです。
ISO規格を難しいと考えることは全くありません。そして効用もたいしてありません。

小林審査員
いいですか、ISO9000は品質保証の規格です。品質保証とは何でしょうか?
日本語の辞書を引けば『製品の品質(原材料、成分、構成部品、機能、安全性、製法、効果など)が所定の水準にあることを保証すること(注1)と書いてあります。
でも日本語には『ほしょう』という読みでも、熟語がいくつもあります。
おっと、竹藤さんには釈迦の説法ですね」

竹藤さん 「そうですね、音が『ほしょう』と同じであっても、大きいものが三つあります。

ISO規格は『保証』であり原語は『Assurance』です。
これは『間違いがない』、『大丈夫である』とすること。例えば納期を保証するとか、彼の人柄を保証するとかでしょう。

『保障』ならsecurityで、ある状態がそこなわれることのないように、『保護』や『守る』こと。国家安全保障、警備保障会社などに使います。

『補償』なら『compensate』で、『損害を(おぎな)(つぐな)う』こと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなう意味で、労働災害の補償、公害補償裁判、そんなところでしょうか」

小林審査員 「竹藤さんのおっしゃる通り、我々がやるISOはQuality assuranceです。
Qualityは品質ですが、assuranceとは保証することではありません」

加藤部長 「品質を保証しないって!

小林審査員 「保証しません。assuranceとは、裏付けする、確信を持たせる、あるいはずうずうしいとかそういう意味です。
せいぜい保証すると言うなら『定められた材料を定められた工程で作り検査すること』でしょう。もちろん口先だけではありません。しっかり証拠を揃えて言いつくろうのです。証拠は記録です」


注:1990年代初期、私に品質保証を教えてくれた当時60くらいの方がいた。その人の話
アメリカから輸入していた部品があった。それが不良が多くて困った。苦情を入れるとQuality assuranceのマネジャーという人が来た。
何を言うのかと思うと、たくさんの記録を出して「このような受入検査、製造条件、出荷検査をしているから、大丈夫だ」と言って帰っていった。
あとで考えるとそれが品質保証というものなのだろうと思ったとのことであった。要するにエクスキューズ(口実とか言い訳)でしかない。


内藤さん 「定められた材料と工程で作り検査したなら、品質を保証することではありませんか?」

小林審査員 「違います。もちろん大多数が良品だろうと思いますが、文言は品質を保証していません。」

加藤部長 「しかし言われてみれば、作った物を保証するのと工程を保証するのは別ものだ。
今、小林さんに言われて気づいたが、私も含めて多くの人はISO9000を、製品品質を保証するとか・品質を良くするものと考えているだろう」

小林審査員 「品質を保証もしませんし、品質を良くすることもありません」


注:ISO9000sが品質を良くしないと言えば、品質マネジメントシステムは品質を良くするためにあるというかもしれない。だがISO9001:1987は純粋な品質保証の規格であって、品質改善を含まない。
疑問あればISO9000:1987の『4.基本的概念』をお読みください。


内藤さん 「品質を良くしないのですか?」

小林審査員 「ISO9000が品質を良くするって、どうしてそう思いますか?
竹藤さんが訳した規格を、お二人は何度も読んだとお聞きしました。あの規格の要求事項を守れば、製品品質が上がると思います?

教育訓練をしろ、文書は間違ったものを使うな、保管環境に注意しろ・・・そんなことしても品質が上がるわけがありません。品質が悪くならないだけです。
要するにISO9000は悪い物を作らない方法にすぎません」

竹藤さん 「確かに言われてみると、不良は作らないかもしれないけど、品質が上がるとは思えませんね。
そもそもですが、ISO規格の要求事項は管理方法だけで、固有技術には一言も言及がありません(注2)

小林審査員 「そうです、不良を作らないための体制だけ(●●)を既定しています。でも管理技術だけで物が作れますか? 固有技術がなければ何もできません。

今まで会社独自の品質保証協定を要求していたところは、ISO9000に切り替えようとしてもできないのはそこです。システムというか仕組みの要求はISO規格で間に合うとしても、固有技術についての要求は別途しなければならず、当然、その監査は自分たちがしなければならない。手間が減りません。
それは品質保証を要求されていた方も同じです。ISO認証しても、継続して客先の監査を受けるのではメリットがありません(注3)

話を戻しますと、品質保証とは、悪い物を作らないための方法です。客がそれを製造者に要求したのが品質保証協定であり、会社によって要求することがバラバラなので、それを統一して国際標準としたのがISO9000です。
だから要求された方は『・・・する』と書かれたことの実行を約束する、その約束を守っているかを確認するのがISO審査なのです 」


注:蛇足であるが、ISO9000sは設計や製造が確立したものにしか適用できないし、また研究開発にも適用できない。
1987年版ではdesign and developmentという言葉が使われていたが、developmentとは新しいものを開発するではなく、開発・設計されたものを『発展させる』や『具体化させる』の意味である。


竹藤さん 「ああ、なるほど、では、私たちがするのは、ISO規格の要求を実際にすることなのですね」

プレゼンテーション
聴講者

小林審査員 「その通りです。良くできましたと言いたいですが、しかしISO規格が求めるものをしっかり理解しないと、無駄なことをするだけです。そこで問題になるのが規格の理解です。

ISO規格は英語が基本です。日本語訳を読んで誤解しないように、どうとでも取れるようなことがあれば、英語原文を読まねばなりません。
そして規格の英語は行間を読むことはありません。特に契約書とか規格のような文書は、文字に書いてある通りの意味しか持ちません。文字解釈といいます。

ですからISO規格で『何々をする』とあれば、書かれたことは絶対にしなければならない。しかし書いてないことはしなくて良いのです。
注意するのは、似たようなことがあったとき、しなければならないのか、しなくても良いのか、良く文章を読むことです。
論理学なんていうと難しそうですが、文章をよく読んで理解することでしかありません」

不鮮明なことだ
読みやすいとか、分かりや
すいじゃない
鮮明であることだ

小林審査員 「ただ翻訳されたJIS規格は原文通りなのかが微妙です。
例えば『4.16品質記録』では『すべての品質記録は読みやすく』とあります。
話はそれますが『読みやすく』とは誤訳、翻訳を間違えています。日本語で『読みやすく』とは、文章が『分かりやすいこと』と思うでしょう。でも翻訳された元の英文は『legible』で、それは『鮮明』とか『判読できる』意味なのです。

そこで言っているのは、文章は『分かりやすく書け』ではなく、『判読できるように書け』ということなのです。
なぜかというと記録とは帳票の記入とか温度計を見て表に記入するとかですね。そういうものは手書きですから、後で読むとき何と書いたか分からないとか、5か6か分からないのはダメということです。

さて文書管理には『legible』という語はありません(注4)記録は明瞭でなければならないのに、文書は明瞭でなくても良いのかと疑問があるかと思います。記録って温度とか合否判定など短い文章とか数字だけですよね。他方、文書は文章がたくさん書いてあります。
記録にだけ『読みやすく』とあるのは、逆な感じがしませんか?

というのは欧米では文書でもお手紙でもタイプで打つのが普通なので、文字が判別できないといことはめったにないからです。
おっと、ここで言いたかったことは、記録は読みやすく書けとあっても、文書を読みやすく書けとはないのです」

加藤部長 「なるほど、そうしますと規格の文言を、日本語訳を読んだだけではダメということですかな?」

小林審査員 「端的に言えばそうなります。今ISO審査をしている人たちは、元は船級検査とかプラントなどの検査をしていた人たち、そして最近審査員になった方でも、審査員研修は英語で、そして審査員の試験も英語です。審査員は英語が読める人がなっています。
ですから審査で疑義があれば、英文を読んで是非を判定することになります。

しかしながら日本でも審査員の研修や試験を行うようになると、日本語だけで審査員になれます。英語が読めない審査員も増えるでしょう。
そうなると、翻訳されたJIS規格をひたすら読み、分からないところは国語(●●)辞典を引いて理解した審査員がする審査は怪しいものになるでしょうね。
英語のISO規格を読み、分からなければ英英(●●)辞典を引かねばなりません」

竹藤さん 「私もそれを感じていました。Legibleはまだ単純ですが、類似の問題はたくさんあります。
一番問題なのは『明確』です。Positiveも明確、clearlyも明確、identifyも明確、defineも明確、Clarificationも明確です。目盛が読みやすいのも、基準が曖昧でないことも、みんな明確とした翻訳で、まともな審査ができますか?」

小林審査員 「よく気が付きましたね。竹藤さんはさすがプロですね」

加藤部長 「そうだとも、ISO認証のために英文科卒で翻訳業をしていた人に来てもらったんだ」

小林審査員 「日本語訳の問題を知っていたとは部長もさすがですね。
竹藤さんの疑問は当然ですし、そういった事情によってこれから本格化するISO審査ではJIS規格の不適切な翻訳によるトラブルが多発するでしょう。
日本語訳しか知らない審査員は、JIS訳と国語辞典でおかしな不適合を押し切るでしょうね。

審査員だったかな、ある人が『手順とは手段と順序だ』と言ってました。アホじゃないですか?
手順とはprocedureの訳でa way of doing something, especially the correct or usual way つまり何事かをするときの常套手段とか正しい方法のことをいいます。単なる手順と順序じゃありません。
そういう嘘を騙ってはいけませんし、騙されてもいけません。
英英辞典を引きましょう。手順という言葉は法律でも使われますが、そこでは会社が(ルールとして)定めた仕事の方法の意味です」

加藤部長 「ええと、問題は理解しましたが、どう対応したら良いのでしょう?」

小林審査員 「我田引水ではありませんが、英国系の認証機関を使うのも一つの手です。私どもの日本事務所のトップはイギリス人で、規格は英語で読めと言ってます。その前に報告書は英語で書くのを正式にしています。なにしろイギリスのDTI(貿易産業省)に出しますからね。
当然、審査員もJIS訳ではなく原文を根拠にします。

ご存じと思いますが、ISO審査で不適合にするには、証拠と根拠を具体的に記載しなければなりません。
証拠とは文書とか記録とか行動とかが、規格要求に反したものを取り上げます。
そして根拠とは規格要求、それはshallで書かれたものです。具体的には『規格項番の、どのshallを満たしていないから不適合』と書かないといけないわけです。

そのとき和訳の要求事項で『読みやすく書けと要求があるが、読みやすくないから不適合』と書くと、いかにもその通りに思えます。

しかし英語で報告書を書くなら『判読できることと要求があるが、読みやすくないから不適合』ではつじつまが合わず、『判読できることと要求があるが、判読できないから不適合』でないとおかしいことに気づきます・
要するに、いい加減に不適合を出したら、会社は審査判定に異議申し立てができます」

加藤部長 「えっ!、審査判定に納得できなければ異議申し立てができるのですか?

小林審査員 「もちろんです。どんな審査であろうと、一方的に押し切れるなんてのはあり得ません。審査員は権力など持っていません。約束通りかどうかを調べるだけです。
契約したことに反しているか・いないかは、双方が協議しなければ結論は出せません。折り合いがつかなければ、最終的には民事訴訟で決着をつけることになります」

内藤さん 「ISO審査とは試験官のテストと思っていましたが、普通の契約と同じなのですか?」

小林審査員 「審査を依頼するとき、会社と認証機関は審査契約を結びます。契約したことを達成できなければ、できない方が賠償責任を負うのは当然です。
間違った判定だけでなく、規格にない要求をしたら契約違反です」

内藤さん 「これはすごいことを聞きました」

小林審査員 「もちろん審査員と会社側の意見が一致しないから、即裁判ということはないでしょう。
ただ審査の最後にクロージングミーティングといって、双方が参加して良い点・悪い点を確認します。そのとき判定に疑義があるなら、その結論に反論して認証機関の見解を問うのは当然です」

加藤部長 「それは重要なことですね。御社に審査依頼したら、そんなトラブルはないとは思いますが、記憶に留めておきます」

小林審査員 「記憶に留めておくことはありません。審査員は審査開始時に、そういうことを企業側に説明する義務があるのです。
もし説明しなければ、説明しないことが契約不履行になります」

加藤部長 「なるほど、仕組みは完璧にできているのですね」

小林審査員 「英国ではもう10数年運用されている制度ですから、問題は出尽くしています。そしてそれに対応するよう見直しされています」

内藤さん 「もし日本で審査員研修を受け、日本語で審査報告書を書くようになれば、規格の誤解釈も相当出るでしょうし、異議申し立ての説明もしない認証機関も出そうですね」


注:1992年頃、始めて審査を受けたとき、審査員のイギリス人がオープニングで異議申し立てを説明するのを聞いた。もちろん私は英語など聞き取れない。元イギリスに駐在していた営業の人が通訳した。

それから何度も日系の認証機関の審査を受けたが、どこも一度も説明したことがなかった。
あるときどうしても審査判定に納得いかないことがあり、どうしたら良いのかと調べてguide62にたどり着き、異議申し立てできること、そしてその仕組みを説明することが義務だと知った。

怒るぞ そのとき、なぜ異議申し立てについて説明しないのかと認証機関に問い合わせた。するとパワーポイントに「異議申し立てできる」と書いているから良いのだという。

パワーポイントはパッと見せるだけ、異議申し立てを説明しないから、小さな文字で誰も気づかない。そんなことで良いのか?
次回から口頭で説明してほしいと言ったが、何も変わらなかった。日系大手の認証機関である。

その後、JQAの審査を受けたとき、異議申し立てについてしっかり説明したので感動した。まともな認証機関もあったのだ。


小林審査員 「そういうこともあるでしょうね。不勉強な審査員は、審査のルールさえ知らないかもしれない」

加藤部長 「どんな制度も劣化もするし、人は間違いもします。また認証が欲しい会社は饗応とか賄賂もするでしょうね」

小林審査員 「そういうことにならないように、審査側も企業側もルールを知り守ることが必要ですね」

竹藤さん 「審査する側とされる側の間には、ものすごい情報格差があります。小林さんがおっしゃった審査員の説明義務などが、どのルールに書いてあるのかも知りません」

小林審査員 「そうですね。皆さんが一生懸命読解に努めているISO9001は企業が守らなければならないことです。認証機関が守らなければならないことは、また別の規格なのです。普通の会社はそこまで読んでいません」

竹藤さん 「ISO9001だけでも大変ですから、ほかまで手が回りませんよ」

小林審査員 「おっしゃる通りですね。そもそもそういう規格まで審査を受ける企業が勉強する必要はないはずです。
認証機関の力量あるいは倫理の問題ですね。

それでも御社は、英文のISO規格を翻訳して勉強していると聞いて、すごいと思いました。そうしていなければ、竹藤さんがおっしゃった『明確にする』も、原文ではいろいろな言葉があり、要求していることが違うことにさえ気づかないでしょうね」

竹藤さん 「もし審査でそれを知らない審査員が来たら困りますね。
泣き寝入りはしたくなく、揉めたくもないですし」

小林審査員 「申しましたように弊社は、全審査員が英語を理解し、審査報告書も英文ですから翻訳による誤解はないと思います」

竹藤さん 「今はそうでしょうけど、御社でも数年経てば和訳しか読んでない審査員が増えるのでしょう?」

小林審査員 「まあ、ゼネラルマネージャー・・・支社長はイギリス人ですし、審査報告書は英語を理解している人がチェックしますから大丈夫とは思いますが」

加藤部長 「しかし今、日本で沢山創立されている認証機関は日系というか日本人が運営します。ですから規格解釈もJISが根拠になるでしょう」

小林審査員 「もちろんJIS訳に曖昧なところがあれば、翻訳を行った品質マネジメントシステム規格国内委員会(注5)で検討されるでしょう(注6)
仕組みとして是正ルートはあります。実際に機能するかどうかは今後の課題です」




うそ800 本日の恨み

お前は審査員の揚げ足取りとか、恨み言しか書かないのかというご意見があろうかと思います。
その通りです。

私は現役時代に審査員から出された根拠のない不適合、日本語しか読まない審査員が出した誤った不適合、拡大解釈の不適合、法律を知らない審査員による違法行為の推奨などに悩まされてきました。
このウェブサイトは、その不条理を公にし批判することが目的なのです(注7)

おっと、日本語が得手の方はご存じでしょうが、「批判」とは否定することばかりではなく、物事の良い点や悪い点を調べて評価することです。悪いだけでなく、良いと述べるのも批判ですよ。



<<前の話 次の話>>目次



文末脚注
  1. 日本大百科全書(ニッポニカ)


  2. ISO9001:1987でもそれ以降でも序文の末尾に「この規格(中略)は、(製品・サービスに関する)技術的規定要求事項を補うもの(とって代わるものではない)であることを強調しておく」という一文がある。
    要するに製品についての具体的要求事項は別に決めて管理しろということだ。


  3. 注2で述べたように、ISO9001規格は序文で「製品に対する要求事項を補完するものである」と明記されている。
    だが、皆それを等閑視して「製品固有の品質保証要求」に手を打たず、従来は会社独自の品質保証協定をしていたところもISO9000認証ならOKとしたので、その部分が空白になった。それは問題である(笑)。
    NTTは当初、独自の品質保証規格(エヌカスだったと思う)を継続すると語っていたが、結局大勢に押し切られISO9000を採用した。


  4. ISO9001:1987には文書の項にlegibleはなかったが、2000年改定で追加された。これはISO14001:1996で文書と記録にlegibleがあったので、合わせたのだろうと思う。
    更にISO9001:2015では文書も記録も区別がなくなった。
    個人的には文書にlegibleがあろうとなかろうとどうでも良い。絶対許せないのはlegibleを「分かりやすい」と騙り、分かりにくい文章だからと不適合を出した審査員だ。


  5. JIS規格は経済産業省所管の日本産業規格調査会(旧・日本工業標準調査会)から委託を受けた国内審議団体(日本規格協会)の下でISO規格の審議やJIS規格の原案作成を行う専門委員会で検討される。

    経済産業省
     ↓
    日本産業規格調査会
     ↓
    国内審議団体(日本規格協会)
     ↓
    品質マネジメントシステム規格国内委員会


  6. 現実に規格解釈で大事になったのはISO9001で1回、ISO14001で1回だと思う。9001は改定され、14001は2000年に解釈委員会から報告が出ている。
    あとは現場で揉めても上は知らないことになっているのだろう。


  7. このサイトの目的は10年以上前に旗幟鮮明で述べている。







うそ800の目次に戻る
ISO昔話の目次に戻る

アクセスカウンター