オリジナル泳法を紹介するにあたって、私のいう「そこそこ」の速さとは、どの程度のものであるか、一応、参考までに提示させていただく。
1. およその時間とストローク数
私の身長は163cmであるが、25mを軽く蹴伸びしてから泳いだ場合、以下のとおり。
参考までに、キックなしの場合での時間も記しておく。力を込める場合でも、キックなしでも、25mを泳いで息が上がるほどの泳ぎはしない。あくまでも、「楽に」の範囲である。なお、キックなしは、足を真っすぐに伸ばして泳ぐ場合で、上体のうねりは自然に入っており、下肢が下がらないように、肋骨を上げるように注意し、腕に若干力を入れている。
| 泳法名 | 力を抜いた場合 | 力を入れた場合 | キックなしの場合 | |||||
| 時間(秒) | ストローク数 | 所要時間 | ストローク数 | 所要時間 | ストローク数 | |||
| 4泳法系 | クロール系 | 八の字泳法 | 30 | 14 | 25 | 18 | 30 | 16 | 
| 招き猫泳法 | 30 | 13 | 25 | 16 | 30 | 15 | ||
| 鉤腕泳法 | 30 | 11 | 25 | 14 | 30 | 15 | ||
| 円月泳法 | 30 | 13 | 25 | 16 | 30 | 15 | ||
| 背泳ぎ | らくらく背泳ぎ | 35 | 13 | 25 | 16 | 35 | 16 | |
| 平泳ぎ | らくらく平泳ぎ | 35 | 8 | 25 | 10 | |||
| らくらく円月平泳ぎ | 35 | 10 | ||||||
| バタフライ系 | らくらくバタフライ | 30 | 8 | 25 | 8 | 30 | 10 | |
| 同 プル前キック | 30 | 7 | ||||||
| 同 3キック | 30 | 5 | ||||||
| オリジナル系 | 時間差バタフライ | 30 | 14 | 25 | 14 | 30 | 16 | |
| やぎロール | 30 | 14 | 25 | 14 | 30 | 16 | ||
| イルカ泳ぎ | 30 | 15 | 25 | 15 | 30 | 18 | ||
| 煽りやぎロール | 30 | 12 | 25 | 12 | ||||
| やぎイルカ泳ぎ | 30 | 13 | 25 | 14 | ||||
| 片イルカ泳ぎで潜水 | 30 | 14 | ||||||
2. 一定泳速での最小ストローク数
「らくに泳ぐ」という時、「楽に」という言葉に客観的な尺度は存在しない。
それゆえ、以下では、泳速を一定にしてストロークの数を計測して参考値としてみたい。
その際、普通に泳ぐ外、手の平を握り拳(グー)にした場合、キックをしない場合、その組み合わせにおいても、ストローク数を計測してみた。
泳ぐ時の手の平、前腕、キックなどが、どの程度の役割を果たしているかが、泳速を一定にしてみるとわかりやすい。つまり、それぞれの推進効果がストローク数という形で比較できるのではないだろうか。
ストローク数の計測は、25mプールで、蹴伸びして前方に伸ばした手が、5mラインにかかる時点でプルを開始したものである。すなわち、計測時間は壁を蹴ってからであるが、ストローク数は5mラインから25m終点までの20mについての値である。ちなみに、ストローク数が10のときは、1ストロークで、2m進んでいることになる。
また、泳速を優先するだけであれば、ストローク数を多くも少なくもすることができるが、ここでは、なるべく、ストローク数を少なくするように泳いでいる。
2.1 泳ぎ方別ストローク数(25m、35秒)
| 泳法名 | 通常の泳法 (キック、手の平) | 腕のみ (キック無) | 手を拳 (キック有) | 手を拳 キック無 | 
| 鉤腕泳法 | 11 | 13 | 14 | 17 | 
| 招き猫泳法 | 11 | 13 | 14 | 17 | 
| 円月泳法 | 12 | 14 | 15 | 18 | 
| 八の字泳法 | 12 | 14 | 15 | 18 | 
| らくらく背泳ぎ | 13 | 16 | 16 | 20 | 
| やぎイルカ泳ぎ | 12 |