Seawindが復活する!
2006/02/04 20:30Filed in: Smooth Jazz
皆さん1976-81に活躍したSeawindというハワイベースのフュージョンバンドを覚えていますか。1976年に彗星のごとく現れ、CTIレーベルからデビュー作 "Seawind (1976)" と "Window of a Child (1977)" の二枚、A&M(Horizon)レーベルから"Light the Light (1979)" と "Seawind (1980)" の二枚、以上の四枚のオリジナル・アルバムを発表しています。特にA&M(Horizon)レーベルの二枚は大ヒット作となりました。歌唱力抜群の Pauline Wilson による女性ボーカル、バンドリーダーの Bob Wilson (Drums、当時はPaulineと夫婦だった) 率いるタイトで洗練されたリズムセクション、Jerry Hey (Trumpet) を中心とした切れ味の良いブラスセクション ("The Seawind Horns" と呼ばれた) という三つの要素を組み合わせた当時最先端の演奏スタイルは一世を風靡し、その時代を先取りしたシャープなサウンドは今聴いても古さを全く感じさせません。また当時、数多くの有名ミュージシャンからSeawindの各メンバーに自分のアルバムに参加してもらおうとの依頼が殺到し、かの御大 Quincy Jones を筆頭にして、ものすごい数の有名アルバムにゲスト参加しています。
Seawind の4枚のアルバム
4枚のアルバムの中で一番人気があったのはジョージ・デュークがプロデュースしてパワフルなダンスナンバー "What Cha Doin' " を冒頭に収録する4枚目ですが、フュージョン・バンドとしての切れ味が一番良いのは Tomy Lipuma がプロデュースした3枚目の "Light the Light" だと思います。繊細で洗練されたサウンドづくりは何度聞いても新鮮です。その中にあって Larry Williams によるキーボード・ワークは全く無駄がなく、それでいてセンスの良さは抜群でした。当時の私にとって「目指すべき理想型を見た」と感じたミュージシャンの一人です。
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