ハービー・ハンコックが語る "Watermelon Man" はどうやって作られたのか...

2008年もあとわずかになりました。音楽作りは開店休業の一年でした。
それにしても、何だか小刻みにいろいろな事に追われ続けて、ちょっとバテ気味です。トシかな〜。やっぱり。

今年は、出張先の南国で飛び入りライブをしたせいか、久しぶりにバンドでやるライブの楽しさを実感した年でもあります。これまであまり持っていなかった音楽ライブのDVDをずいぶん買い込みました。Stuff、クルセーダーズ、Fourplay...名プレーヤーが演奏している姿を見ているとやっぱりワクワクしますね!

その他にはインターネットのおかげで、世界中の色々な方にこれまで作った曲を聴いていただいているんだな〜ということも印象に残っています。なんと来年の1月には、米国フィラデルフィアのインターネットラジオ局の Jazz番組で、私の曲を特集した番組を1時間にわたって放送するというお話が来ています。なんとも驚きですが、また放送日や時間等が本決まりになりましたら皆さんにお知らせしたいと思います。

さて、今日ご紹介するのはネットで見つけたハービー・ハンコックです。まずはソロで弾くWatermelon Man。リズムのタメがスゴイ。そしてビデオの最後の方で Watermelon Man の旋律をどうやって思いついたかを語っています。

「黒人としての自分の経験を曲にしたかったんだけど、ドラマチックなことはあまりなくて、なにかヤバイことをしてムショ暮らしをしたということもないし、南部の綿花畑で働いたことがある訳でもない。シカゴの下町育ちの僕にはスイカ売りのおじさんぐらいしか思い浮かばなかった。スイカ売りのおじさんは"ウォ〜テメロン、ウォ〜テメロン"と言ながら町を回るんだけど、この節回しはなんだかメロディにならない。そこで家のバックポーチからスイカ売りを呼び止めるおばさんの声を思い出したんだ。"ヘ〜イ ウォ〜タメロン マン"。ほらね〜これがメロディーの出だしになったという訳さ」

そうだったのか〜
スイカ売りそのものじゃなくて、呼び止めるおばさんのほうの声がもとだったんですね。知らなかった。



では皆さん、今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。

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Randy Crawford and Joe Sample: "No Regrets" - メイキングビデオ公開

今年(2008)の10月に、Joe Sample と Randy Crawford の共演アルバム第二弾として "No Regrets" が発表されました。私も早速手に入れました。第一弾の "Feeling Good" も素晴らしかったですが、本作も名作だと思います。このアルバム、ピアノトリオと歌については全部、スタジオライブ式に一発録音をしたのだそうです。なるほど、まるでライブハウスで聴いているような感じがするというのも納得しました。選曲はブルースナンバー中心でかなり地味なんですが、これが何ともいい味を出しています。さて、このアルバムの内容紹介は、既に沢山の方がしていらっしゃるのでこれぐらいにしましょう。

今回の本題は、今日(12/17) に MySpace で公開されたばかりのメイキングビデオの紹介です。二人でレコーディングをしている様子とインタビューというか二人が楽しそうに音楽のことを語る部分が交互に入っています。まずは、演奏している様子を見ると、お互いに信頼しているベテランピアニストとボーカルの呼吸というのはこういうものなのか〜と感動しました。

インタビューの部分では Joe と Randy の語りが本当にリラックスしていて楽しそうなのが印象的です。二人は Randy のデビューアルバムの頃からの知り合いだったが、最近になってお互いを再発見をしてアルバム作りを始めた...とか、「Joe の弾くイントロはいつもすごく素敵だ」と言う Randy に答えて「イントロはつかみだからね〜」と語ったり、はたまた、「この歳になったからこその特権のようなものがある...ヒットさせなくちゃなんて悩むこと無く好きなようにピアノが弾きたいんだ...それができて幸せだな〜 Tommy (Tommy LiPuma = 前作に続くプロデューサのこと)のおかげだ」と満面の笑顔を見せたり。

このメイキングの映像を見たうえでアルバムを聴くと、一つ一つの音がますます活き活きと伝わってくるようになりました。このアルバムを持っている人こそ必見のビデオです。

Randy Crawford & Joe Sample


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AirTunes で Last.fmを聴く:Airmac Express + Airfoil で究極の Smooth Jazz インターネットラジオを楽しむ!

今回は久々にコンピュータ関係の記事です。ここのところ Last.fm で音楽を聴くのにハマってます。前の記事でも書きましたが、一番の魅力は自分の好みのラジオ局を作ることができるというところ。もう一つの魅力が、他のインターネットラジオに比べて全般的に音質がクリアーで自然ということです。というのも、多くのインターネットラジオ局では、オンエアー用にアルバムに入っている音源を少し加工して、若干派手な音質に変えて流しています。これは、BGMとしてPCの小さなスピーカーで流しても曲がはっきりと聴こえるようにという配慮があるからだそうですが、逆にきちんとしたオーディオ装置で再生すると、ちょっと不自然にギラギラしたり、ざらっとした感じがするのが難点です。その点、 Last.fm では CD から iTunes に読み込んだだけの状態に近い自然な音質で楽しむことが出来ます。

さて、こうなると Last.fm こそオーディオ装置につないで聴きたいと思うのが人情です。私の自宅のメインのオーディオ装置はリビングにあります。手持ちのCD音源はすべて iTunes に読み込み、自宅の無線LANを使い Airmac Express のもつ AirTunes 機能を使ってメインのオーディオ装置で再生できるようになっています。このセッティング iTunes で再生する分には快適そのものなんですが、iTunes 以外で再生する音については AirTune機能を使うことが出来ないんですね〜。つまり Last.fm もそのままではダメです。

そこで登場するのが Airfoil というシェアウェアです。これを使うと、Mac 上で再生される音ならなんでも AirTunes に送り込むことができるようになります。使い方は、MikyE さんのサイトmuta さんのサイトで紹介されています。これで私も、 Last.fm の自然な音質が満喫できるようになりました。Airfoilは、Windows用もあるそうなので、Windows で iTune + Airmac を使っている方は試してみる価値がありそうです。

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Joe SampleのPV発見!: "U-Turn" from "Spellbound"

1か月程前のニュースになりますが、MTVがその膨大なライブラリーからWARNER系アーティストを中心に約20,000曲のPVインターネット上で無料公開したうえに、それを自身のサイトに組み込むための Embedded Tag まで提供しています。


MTVというと Jazz系のアーティストにはなじみが薄いですし、そもそも Jazz系の PV自体があまり沢山はないのですが、ものは試しとばかりちょっと検索してみました。すると、ちょっと少ないようですが、Jazz系の PV もちゃんとありました。しかもその中に、1989年の Joe Sample のアルバム "Spellbound" に入っていた "U-Turn" があるではないですか! お〜カッコいい! この曲、Jazz コーラスグループの Take 6 をゲストに迎え、その素晴らしいコーラスによる美しいメロディーと Joe のグルーヴ感溢れるピアノが気持ちよいです。これが自分のBLOGで堂々と公開できるとは。良い時代になったもんです。(このPV残念ながら最近MTVでは公開されなくなったようです。ちょっと音質が良くないですがMySpace Videoからご覧下さい。)

Joe Sample-U Turn (ft. Take 6)

Brandon | MySpace Video


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今更ですがLast.fmが面白い!

ここのところ曲作りに手がつけられないこともあって、色々な音楽を聴く側ことにまわっています。そこで今楽しんでいるのがLast.fmというイギリス発の音楽ポータルサイトです。今年の7月に本格的に日本語でのサイトもオープンしました。音楽好きの皆さんはご存知の方も多いかもしれませんが、Last.fmは、自分の好みのアーティストをそろえた自分だけのライブラリーを作って、それを使ったインターネット・ラジオが作れるというものなんです。SafariやIE7といった汎用ブラウザでも聴くことが出来ますが、再生プレーヤーとしては Last.fmソフトウエアを使うのが良いようです。嬉しいことに、専用のソフトはMac対応のものもちゃんと用意されています。有志の皆さんがまとめられた「使い方」はこちら。 mamopageさんがまとめられたWindowsでの設定の仕方はこちら

私の好きなフュージョン/ジャズ/R&B系はけっこう得意のようで、1970-80年代のかなりマイナーなものまでそろっています。検索するのがまた面白くて、LPでしか持っていない、あるいは、昔カセットで友達からもらったような懐かしいナンバーをずいぶん色々と聴きながら、どんどんライブラリに加えてみました。曲単位でも、アーティスト単位でもライブラリに加えることができます。

ちなみに私のライブラリはこんな感じになってます。いや〜フュージョン/R&B/ジャズ系がてんこ盛りです(笑)。



このライブラリーをラジオで聴くのは Last.fmソフトウエアを使うか、ブラウザーを使うならこのリンクです。ライブラリーの再生はランダムのみ。次の曲に飛ばすことはできるので、今ひとつ好みじゃないという時は「パス」できます。さらに、かかっている曲はもう聴きたくないという場合は、「禁止」をすることもできます。

Last.FMの面白いところは、自分のライブラリーや再生記録を分析して、おすすめの曲や趣味の近い人を世界中から捜して紹介してくれるところ。う〜ん、世の中進んできましたね〜。なんだか色々と聴いているうちに、ついつい夜更かししてカミさんにどやされてます。

追伸:こんな
超マイナーなページも発見して驚きです。自分がユーザー登録するまで知りませんでした(笑)。

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The Crusaders: "Live At Montreux 2003"

大変ご無沙汰しております。皆さんお元気でしょうか?
先週末に長期出張から日本に帰ってきました。年明けはまた海外ですが、とりあえず年内は日本にいる予定です。

ここのところ本業で忙しく、音楽作りはずっと開店休業中ですが、ひさびさに心躍る新作音楽DVDを買いました。 長年大ファンであるピアニストの Joe Sample の参加する The Crusaders のモントルージャズ祭でのライブを収録した "The Crusaders: Live At Montreux 2003" です (2008/ 10/22 発売)。これなんと彼らのライブとしては初めて公式のDVDとして発売されたものだそうです!これまで、テレビ放送の録画等をときおり見かけることもありましたが、このDVDのように質・量ともに本格的なものは初めて見ました。ありそうでなかった The Crusaders のライブDVD というわけです。

1961年デビューというキャリアの長~い Crusaders ですが、とりわけ1970-80年代にはファンキーなフュージョンバンドとして一世を風靡しました。特に、Randy Crawfordの歌をフィーチャーした "Street Life" は大ヒットしました、その後、1990年ごろから一時期解散状態にありましたが、2002年にアルバム "Rural Renewal" Joe Sample (key), Wilton Felder (sax), Stix Hooper (drums) のオリジナル三人組メンバーによる活動が復活しました。このライブDVDはその復活直後のステージというわけです。

ライブのメンバーは、ドラムのStix Hooperが参加していないものの, それ以外は復活アルバムと同じ顔ぶれで、Joe Sample (key), Wilton Felder (sax), Stephan Baxter (tb), Ray Parker Jr (guit), Kendrick Scott (drums), Freddie Washington (Bass)です。 さらに Randy Crawford (vo) も参加してStreet Life等を歌うという豪華さ。 "Spiral" ではじまるライブは、重めのグルーヴにのって低音二管が旋律をとり、そこに歯切れの良いエレピがバシバシくるというまさにCrusadersの神髄とも言える骨太サウンド。私のように1980年前後にバンド時代を過ごしたものにとっては、いつ聴いても心躍る演奏がたっぷり堪能できます。

収録曲は次の12曲です。
1) Spiral, 2) Viva De Funk, 3) Creepin', 4) Way Back Home, 5) Carnival Of The Night, 6) Put It Where You Want It, 7) Thrill Is Gone, 8) Soul Shadows (with Randy Crawford), 9) Street Life (with Randy Crawford), 10) Imagine (with Randy Crawford), 11) Rural Renewal, 12) Ghostbusters

Street Life (with Randy Crawford)
試聴リンクがありますので是非見てみて下さい。

さて、このDVDの日本版には驚きのボーナストラックが4曲ついています。なんと!、同じモントルーでの1976年のライブでの演奏です。やはり最近発売になって大評判になった Stuff のモントルーでのライブDVDと同じ年の演奏です。メンバーは、Joe Sample (key), Wilton Felder (sax), Stix Hooper (drums), Larry Carlton (guit), Robert Popwell (bass)と、そのまま当時のオリジナルメンバーがほぼ全員集合です(Wayn Henderson (tb) はなぜか居なくてトロンボーン不在なのが残念) Sample はアフロヘア、 Carlton は長髪です。すごいでしょ。値段は高いのですがこの4曲がついているので日本版が絶対お薦めです。ボーナストラックは以下の4曲です。1976年の"Spiral"はテンポが速いこと〜!

1) Soul Caravan, 2) A Ballad For Joe, 3) Spiral, 4) Hard Time

Crusaders
ファンの皆さんはもちろん、この時代のフュージョンが好きな方にはたまらない一枚です!

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Take the "A" Train: Shigeki with "PHINISI" at Golden Sunset Jazz

前回の記事でご紹介した Makassar のバンド PHINISI と演奏したスタンダードの名曲 Take the A Train のビデオクリップです。聴衆を前にした本格的なバンド演奏に加わるのは本当に久しぶりのことです。好き勝手に弾く私とリハーサル無しのぶっつけ本番にもかかわらず息を合わせていただきました。肝心のピアノの方は、修練不足がたたり、だいぶヨレヨレと怪しい感じもありましたが、とても嬉しく、また楽しいひと時となりました。 PHINISI の皆さん、本当にありがとうございました。



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Golden Sunset Jazz in Makassar

あいかわらず仕事で南スラウェシに長期出張中ですが、皆さんお元気でしょうか。

さて、私の方はというと、この週末に思いがけず地元の人気フュージョン・バンド "
PHINISI" (ピニシー)のライブに行く機会がありました。しかも、私もゲスト出演ということで「A列車でいこう」、「イパネマの娘」、「サテンドール」のスタンダード三曲を、ちょっとフュージョンタッチのリズムを刻むバンドと一緒に演奏させていただきました。地元の携帯電話会社の冠イベントだったそうで、満員の大盛況、ローカルTV局も取材に来ていました。TVカメラを向けられて、アナウンサーのお嬢さんから、「Shigekiさんと"PHINISI"とがジョイントするきっかけは?」なんていうインタビューをうけるというおまけ付きでした。


この"PHISINI"というバンドと知り合ったのは、今から1ヶ月前の4月27日の日曜日のことでした。

その日は休日のお昼ということで、常宿のホテルに隣接するショッピングセンターをぶらぶらしていました。フードコートの近くに来ると、奥の方から何やらバンドのような音が聴こえてきます。しかも聴こえてくる曲はスパイロ・ジャイラのモーニング・ダンスです(1979年に発表された二枚目のアルバムのタイトル曲)。音にひかれて覗きにいってみると、「お〜バンドだ〜!」。特設ステージの上でバンドがリハーサル中です。なかなかカッコいいフュージョン系のバンドではないですか。ベース、ギター、ドラム、キーボード、パーカッション、サックスという編成で、パーカッションのおじさんが歌も歌います(アル・ジャロウが好きみたいでした)。

リハが一段落したところで、使っているキーボードを見たいな〜と近づいていくと、お〜立派なローランドのステージピアノです。興味津々に見ていたらアルトサックスのおじさんに手招きされ、ちょっとだけ弾かせてもらいました。「弾かせてもらってありがとうございました〜」と挨拶して帰ろうとすると、バンドの皆さんから「今晩ここでライブだから聴きに来てよ」ということになったのでした。

その夜8時頃からショッピングセンターの特設ステージでライブが始まりました。5〜6曲終わったところで、しゃべりが始まりましたが、インドネシア語なのでよく分かりません。ただ、ニコニコ笑って話しながらじ〜っと僕を見ています。周りの人も私を見ながら拍手を始めました。「こりゃ〜弾けってことかな〜」。観念してステージに上がり、「A列車でいこう」と「イパネマの娘」の二曲を一緒に演奏させていただきました。いや〜プロのバンドはさすがですね〜私のようなスーダラピアノ弾きともすぐ呼吸を合わせて下さいました。両方ともスタンダードなのになぜかちょっとスティーブ・ガッドっぽくフュージョン風のタイトなノリで、パーカッションもラルフ・マクドナルド系、ベースとギターもフュージョン系でとっても気持ちよい演奏でした。「またやろう〜」といって帰ってきました。

それから一ヶ月が過ぎようという先週木曜日の夕方に心当たりのない女性からの電話が私宛にかかってきました。
「私リンダよ、覚えている?」
「リンダ?誰だったかな〜??」と首を傾げていると、
「ほら、この間ショッピングセンターで一緒に演奏したバンドのマネージャーよ!明日の金曜の夜に、海岸通の Golden Makassar Hotel で"Golden Sunset Jazz" っていうライブをやるから是非来てほしいんだけど。どう、来てくれる?それと、来たらまたジャムセッションもやってね!」。

「お〜!そりゃ〜いくいく!」ということで、夕暮れから夜10時過ぎまで海岸通の野外ステージでたっぷりJazz/ Fusionを楽しんだのでした。「やっぱりバンドのライブっていいな〜、いつになるかはわからないけれど、いつかまたオリジナルバンドでライブをやりたいぞ!」と静かに決意したのでした。



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Sumiko Fukatsu: "Caminho do Sol"〜「太陽の道」

フルーティスト&コンポーザーの深津純子(ふかつ すみこ)さんの2年ぶりの新作アルバム、 "Caminho do Sol" 〜「太陽の道」を紹介します。深津さんのアルバムは以前にもご紹介しました。

何とも爽やかな、春の朝のようなサウンドです。深津さんからは次のようなリリースのお知らせをいただきました。




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『春たけなわの今日このごろです。皆様いかがおすごしでしょうか。さて、今日は約2年ぶりになります私のニューアルバム、リリースのお知らせです。

4月25日発売になります「太陽の道」(ポルトガル語で
Caminho do Sol)は、ここ最近私がよく演奏しているブラジル音楽の作品です。今年は日本のブラジル移民100周年、またボサノバ50周年のアニバーサリー・イヤーでもあり、ブラジル音楽の豊かさや素晴らしさを知っていただきたいという思いを込めてつくりました。ショーロ、ボサノバ、サンバ、バイアオンetc.. 多彩なジャンル、そして、作品は有名なジョビンや、ヴィラ=ロボスの曲から、ギンガや新進気鋭のハミルトンの作品など、そして私のオリジナル、と幅広く取り上げています。

レコーディングは、今年の1月にロサンジェルスで行い、爽やかでとても気持ちのよい音楽作品に仕上がりました。皆様に楽しんで、寛いで、いろいろなときに、お聴きいただけたら幸いです』
(深津純子)
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う〜ん、これは本当に気持ちいいです。

Jazz Flute 大好きなんですよね〜。
実はうちのカミさん、大昔にフルート吹いてました(笑)。
関係ない話でスミマセン...
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働き者のお嬢さんの秘密...

またまたご無沙汰しております。例によって1月中旬から3月中旬まで長期出張中です。出張中の私はホテルに何ヶ月も長期滞在します。毎朝仕事に出かけ、夕方には戻り、食事や買い物に出かけるたびに、何度となくフロントの前を通ります。フロントはホテルの顔です。今ここで長逗留をしている日本人は私一人だけとあって、しっかりと顔と名前を覚えてもらい、皆さんいつもニコニコ、とても親切にしてくれますし、朝に晩に挨拶を交わすのはとても気持ちのよいものです。

さてこのフロント。何人かのフロント係が交代で勤務していますが、ひときわ勤務日が多いお嬢さんがいるのに気がつきました。とにかくほとんど毎日、しかも朝勤務でも夜勤務でも見かけます。細身で優しい笑顔の素敵なお嬢さんですが、何かと気苦労の多そうなフロントで人の倍も働き続けるとは、なんともタフだな〜と思っていました。しか〜し、これには秘密があったのです。

昨晩、フロントの前を通り過ぎると、いつものように働き者のお嬢さんが「今晩は〜」と声をかけてくれました。何気なくフロントに目を向けて驚きました。何と、お嬢さんが二人いるではないですか
! 暑さと疲れで目が変になったのかと思いましたが、いえいえ、確かに同じ顔が二つ並んで微笑んでいます。そうなんです、このお嬢さん達は一卵性の双子で、二人とも同じホテルのフロント係だったんです!後ろでぴっちりまとめた髪型も全く同じですし、これで同じホテルの黒いスーツを着ていますから、往年のザ・ピーナッツのように全然見分けがつかなかったわけです。

夕食に出かけるとき再びフロントを通りかかると、すでにお嬢さんは一人になっていました。多分シフトの変わり目で、まれに二人が揃う時があるんですね。

「あの二人が歌うとモスラが飛んできそうだな〜」などとワケの分からないことを考えながら、冷たいビールを飲んだのでした。
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