iPodのお供に:"Hudson Riverside Drive"〜ダウンロードリンク開設(期間限定)

年の瀬を迎え一段と寒さも厳しくなって来た今日このごろですが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。私は、久しぶりの日本の冬を味わっております。さて、今日は久々の新曲公開のお知らせです。オヤジ・バーチャル・バンドのTIG(第一曲目のThree in the Grooveからとりました)第三弾、"Hudson Riverside Drive" が公開されました。私が出張で何ヶ月も出かけてしまうのでノビノビになっていましたが、やっと出来上がりました。

Larryさんのドライブ感溢れるごきげんなギターとムシャンガさんのソウルフルなドラムを軸に、最初から終わりまで2コードだけで構成されたシンプルな曲です。曲の構成が単純なだけに、いろいろなイメージが自由に湧いて来るという面白さがありましたが、一つのストーリとしてどうやって展開するのかという難しさもありました。私は曲の構成と鍵盤関係をきめただけで『あとはおまかせします〜』でしたが、ドラムのムシャンガさん、ギターのLarryさんという二人のエキスパートのおかげで、TIGらしく三人三様の味がミックスされたドライブ感のある曲となりました。最終MIXはこれまで同様にムシャンガさんに仕上げて頂きました。

とりかかった当時は「これは
B面二曲目だね〜」とサラリとした西海岸フュージョン風の軽いタッチというイメージでしたが、いろいろとやっているうちに曲のストーリー性として「マンハッタンを舞台にした黒人刑事のドラマのテーマソングみたいだ」という話が盛り上がって来たんですね〜。このイメージをベースとして、最終的にはかなりダークでブルーなサウンドにたどりつきました。

曲名の
"Hudson Riverside Drive" はニューヨークにある"Riverside Drive"という通りの名前からとりました。この通りはマンハッタンの西側ハドソン川沿いに、72丁目から北に向かってハーレムの西側を通りつつ181 丁目まで伸びています。私の古い記憶では、ところどころ物騒な場所がありますが、いかにもマンハッタンという空気に満ちた場所です。NYを舞台にしたちょっとダークな『黒人刑事ドラマ』のイメージと、今回の曲でテーマをとっているLarryさんのギターのドライブ感をひっかけてみました。

下のリンクから2008/
2/4までフリーダウンロードしていただけます。皆様からのコメントも楽しみにしています。ではでは、良いお年を。

(ダウンロードは終了いたしました)
Hudson Riverside Drive聴く


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Larry Carlton: "Greatest Hits Rerecorded, Volume One"

久々の更新です。何だかブログというには間隔があきすぎですが、細く長くおつきあいください。さて今回は、Larry Carlton: "Greatest Hits Rerecorded, Volume One" をご紹介します。Larry Carltonといえば、ほとんどの方にはもう何の説明もいらないスーパーギタリストです。クルセーダーズ時代、ソロ活動、そして最近では Fourplay の一員として常に第一線で活躍。


このアルバムは、Carlton ファンなら誰でも知っているヒットナンバー9曲を再録音したものです。本人曰く、「昔からその曲が持っているアイデンティティを保ちつつ、新しいアレンジとソロ、それに新世代のリズムセクションで作りました。だから、ぱっと聴いただけであの曲だとお分かりなるでしょうが、聴いているうちにでも違うぞ〜、と感じていただけるんじゃないでしょうか」。リズムセクションのメンバーは、Jeff Babko (keyboards), Vinnie Colaiuta (drums), Paul Cerra (sax), Travis Carlton (bass, Larryの息子さん、写真の右側の人です)という顔ぶれです。リラックスした中に適度にタイトなリズム、そしてもちろんLarry の弾くES335の音色、全編にわたり素晴らしく気持ちいい音です。Volume One というからには、Two も出るはずですね。

さてこの
CD、普通のお店では売っていないようです。Larry Carton 自身の独立レーベルである "335 Records" から発売され、Larry Carton 公式サイトからインターネット通販に申し込むことができます。この公式サイトで試聴もできますし、本人の紹介インタビューもアップされています。またインディーズCD販売でおなじみの米国 CD Baby でも扱っています。試聴は CD Baby のほうが長く聴くことができておすすめです。彼のファンはもちろん、フュージョン世代の人には一押しのおすすめアルバムです。

Larry Carlton: "Greatest Hits Rerecorded, Volume One"
1. All In Good Time
2. Room 335
3. Smiles and Smiles to Go
4. Hello Tomorrow
5. High Steppin'
6. Kid Gloves
7. RCM
8. Red Hot Poker
9. Terry T

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Brian Simpson: "Above The Clouds"

久しぶりの更新です。猛暑の中、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。私は出張先のインドネシアですが、赤道直下なのに日本より涼しいみたいです!

さて、今日は
Brian Simpsonのリーダーアルバムとしては三作目となる最新アルバム "Above The Clouds" を紹介します。2007828日に発売予定だそうです。昨年の9/8の記事で、1995年の初リーダーアルバム "Closer Still" から10年ぶりに発表した二枚目のアルバム "It's All Good" を紹介したときにも書きましたが、とにかく素晴らしいセンスと腕前のコンポーザー・アレンジャー・ピアニストです。長い間、レコーディングやツアーで多くの有名アーティストをサポートする裏方の職人仕事が多かった彼ですが、 "It's All Good" のタイトル曲が米国のJazz専門局でナンバーワンとなり、ようやく広く知られるようになりました。

Brian Simpson
の曲にはあっと驚くような派手さはないですが、ここにはこういう音がなくっちゃという所に常にピタリとはまる的確なアレンジと丁寧なサウンド作りに「う〜ん、こうでなくっちゃね」と思わず笑みがこぼれてしまいます。David Kozをはじめとする多くの有名アーティストが彼にサポートを依頼するのがよくわかります。彼の演奏がきらりと光るのは、やはりライブでのアレンジや演奏をずっと続けていることにもあるように思います。そう、音作りの原点に、私の好きな本物のフュージョン・バンド・サウンドがあるんですね。

最新作の
"Above The Clouds" から既に米国のラジオ局でオンエアがはじまっているのが "What Cha Gonna Do?" です。下のリンクの彼の公式ホームページで試聴することが出来ます。切れ味の良い軽いシャッフルのリズムとグルーブ感溢れるベースラインにのせてJazzyなピアノが流れる洒落たアレンジ、そしてクールなタッチのピアノはやっぱりいいです。またこのアルバムには今年の1月に亡くなってしまったテナーサックス奏者の Michael Brecker が参加した "That's Right" も収録されているとのことで、ますます見逃せません。

暑気払いには、クールな大人の音楽を聴くのが一番です。
Brian Simpsonの最新アルバム "Above The Clouds"、この夏一番の楽しみができました。

Brian Simpson 公式サイトはこちらから。すぐに曲が始まるのでご注意ください。

厳しい暑さの中、皆さんお体を大切にお過ごしくださいね。
独立記念日で休日のインドネシアより。
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南国の風と味:南スラウェシからの便り

早いもので今日はもう『七夕』、本当に久しぶりの更新です。長期出張先のインドネシア、南スラウェシでは忙しい毎日が続き、一ヶ月以上のご無沙汰になってしまいました。地方への移動が多く、めまぐるしい毎日を送った仕事もようやく山場をこえて、今日は久しぶりに州都マカッサルでのんびりと週末をすごしています。今日は、あまり皆さんに馴染みのなさそうな南スラウェシの様子を紹介します。

まずは、南スラウェシ州のほぼ中央に位置するワジョ県の県庁所在地でテンペ湖畔の町 Sengkang (センカン)の風景です。ちょっと涼しい風が心地よい夕暮れの頃、湖に映る熱帯林と町の中心にある立派なモスク(イスラム教寺院)が美しく浮かび上がっていました。

次は街道沿いで見つけた果物です。大きさは小さいスイカぐらいありますが、グレープフルーツに良く似た柑橘類です。東南アジアでは良く見かけるポピュラーな果物ですが、こんなに沢山並べて売っているところは初めて見ました。


一つ買って(一個20円ぐらい)ホテルに帰りましたが、部屋で眺めてみると凄く大きいです。グレープフルーツより酸味も水気もずっと少なく、さっぱりとした淡白な味で、分厚い皮をミカンのように剥いて食べます。この大きさです、その日の夕方に半分食べたらお腹いっぱいになってしまいました。朝晩にちょっとずつ食べて、全部平らげるのに三日かかりました。

そして、これぞ南スラウェシ名物、わたしの大好物となったイカンバカール(炭焼き魚)を作っているところです。薄味のタレを刷毛でちょっとつけ、モクモクと香ばしい煙を盛大に上げながら新鮮な魚が次々と焼き上げられていきます。これがもう劇的にウマイ!

南国は美しく、そして美味しいのでした。
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We All Love Ella : Celebrating The First lady of Song

偉大なジャズ・シンガー、エラ・フィッツジェラルドの生誕90周年記念トリビュート・アルバム "We All Love Ella: Celebrating The First lady of Song" 65日に発売になるそうです。このアルバム、とにかく集まったシンガーの顔ぶれがすごいです。ダイアナ・クラール、チャカ・カーン、ナタリー・コール、リンダ・ロンシュタット、ダイアン・リーヴス、グラディス・ナイトといったベテランと、若手ではレディシ,リズ・ライトなどが参加しています。参加メンバー中ただ一人の男性ボーカル、マイケル・ブーブレも1曲歌ってます。

プロデューサーは巨匠フィル・ラモーン。いつもながら素晴らしい大人のサウンドに仕上がっています。メイキング・ビデオを見ると、フィル・ラモーンはもとより、参加ミュージシャンのエラ・フィッツジェラルドに対する尊敬と愛情が溢れるアルバムであることがよくわかります。ピアノ弾きの私からのお薦めは、ダイアナ・クラールの歌う "Dream a Little Dream of Me"。その歌に絡む超ベテランのハンク・ジョーンズのピアノが、なんとも優しく洒落ていて、無駄のないフレーズで歌を包み込む素晴らしい演奏です。


収録曲(メイキング・ビデオはこちら
1. Tisket a Tasket - Natalie Cole
2. Lullaby of Birdland - Chaka Khan
3. Lady Is a Tramp - Queen Latifah
4. Dream a Little Dream of Me - Hank Jones, Diana Krall
5. You'll Have to Swing It (Mr. Paganin) - Natalie Cole, Chaka Khan
6. Oh Lady Be Good! - Dianne Reeves
7. Reaching for the Moon - Lizz Wright
8. Blues in the Night - Ledisi
9. Miss Otis Regrets - Linda Ronstadt
10. Someone to Watch Over Me - Gladys Knight
11. Do Nothin' Till You Hear from Me - Etta James
12. Angel Eyes - K.D. Lang
13. Too Close for Comfort - Michael Bublé

(Bonus tracks:
発売国によって異なるようです)
14. You Are the Sunshine of My Life [Live 1977, New Orleans] - Ella Fitzgerald, Stevie Wonder
15. Airmail Special - Nikki Nova
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iPodのお供に:"Another World II"〜ダウンロードリンク開設(終了しました)

私のオリジナル曲の中で唯一のボーカル曲 "Another World" が音楽友達とのコラボで「本物のボーカルナンバー」"Another World II" に生まれ変わりました。ボーカルはしっとりと優しい歌声のnaomiさん、ドラム/パーカッション/最終ミックスはバーチャルバンド TIG でおなじみの頼れる職人ムシャンガさんです。

この曲、私のオリジナルの中でも古い曲の一つです。もともとは、1980年に当時熱中していたフュージョンバンド用バラード・レパートリーとして作ったものです。当時は、バンドのギター兼ボーカル(男)が歌い、ブレッカー大好きアルトサックスがソロをとっていました。時は流れて1996年、今度は自分自身で歌った別バージョンを作りました。CDのタイトル曲としてリリースされてきたのがこのバージョンです。いずれにせよこの曲は「本当は楽器が専門の男」が歌うというパターンが長年続いてきました。

あ〜だれか本当のボーカリスト、できれば女性ボーカリストが歌ってくれないもんだろうか
...と思い続けてはや27年、突然その時がやってきたのでした。音楽友達のnaomiさんから「この曲、私も歌いたいです」という嬉しいお話しがあったのです。「お〜ついに女性ボーカルのオリジナル曲が誕生だ〜! ばんざーい。」 naomiさんの歌はしっとりなめらかな大人の歌、私の歌とはもう全然別物なので、アレンジは大幅に作り直すことにしました。オリジナルのちょっとレトロなAOR風味を残しつつ、Jazzy+ボサノバ風味で大人のバラードにするのが良さそうです。女性ボーカルに寄り添うようなピアノの伴奏、その昔、音楽番組のサウンド・イン"S"でピアニスト世良譲が伊東ゆかりとやってたようなやつ、やってみたかったんですよ〜。最近では、このBLOGでもとりあげてきた Joe Sampleのピアノ・トリオで歌うRandy Crawfordも憧れです。

この手のアレンジ、渋ーいドラムとパーカッションが決め手です。となれば、頼れるのは達人ムシャンガさんです。いろいろと忙しい中、統一地方選挙で走りまわる選挙カーの合間をぬって素晴らしいドラムとパーカッションを入れていただきました。ちりばめられた数々の音が微妙に重なり合って、京都の高級茶巾寿司のように深い味わいを醸し出しています。「
NY風にJazzyで大人のボサノバで『新日本紀行』みたいなパーカション」などという訳の分からない私の注文に応えていただけるのは、世界でムシャンガさんだけですね〜、本当にありがとうございました。そして、最終ミックス、いつも通りムシャンガ・マジックがぐぐっと効いてます。

素晴らしい音楽友達の
naomiさん、ムシャンガさんに感謝です。27年目にして初めて本物のボーカルナンバーに生まれ変わりました。
では、
"Another World II" 聴いて下さい。

試聴はこちらから(自動で演奏が始まるのでご注意ください)

ダウンロードは
こちらから。(5/27で終了しました)

Yahooポッドキャストでも紹介されました。


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Grover Washington Jr: モンタレージャズ祭の幻のライブ演奏がCDになる!

1999年に56才の若さでこの世を去ったサックス奏者 Grover Washington Jr 1994年のモンタレージャズ祭のライブ演奏が CD になって731日に発売されるそうです。Grover Washington Jr といえば、1980年の大ヒットアルバム "Wine Light"が良く知られています。その中に収められた Bill Withers が歌う "Just The Two of Us" もそれまでのJazzでは考えられなかったようなヒット曲となり、その後の Smooth Jazz というジャンルを作った一曲とまでいわれています。その、Grover Washington Jr のモンタレージャズ祭の出演は1994年一回限りで、これまでCDになったことがない幻のライブです。

今年はモンタレージャズ祭の50周年にあたり、それを記念して Monterey Jazz Festival Records という新しいレーベルが創設されたんだそうです。その最初のCDの一つがこの Washington の幻のライブ盤というわけです。Monterey Jazz Festival Records は、1600本の録音テープに2000時間を超えるモンタレージャズ祭のライブ演奏が保存されているそうです。そして、この秘蔵のライブ演奏が続々とCD化されるという計画なんだそうです。これは、すごい。

Washington のライブCD、正式タイトルも未定で、まだどこにも試聴リンクはありませんが、以下の15曲が収録されるとのことです。

収録予定曲:
Black Frost - 8:19
Gramercy Park - 5:58
Brand New Age - 5:58
When I Fall in Love 6:54
Please Send Me Someone to Love 5:00
Take Five (Take Another Five) - 10:50

MEDLEY:
Winelight - 1:23
Inner City Blues - :46
Jammin’ - :59
Ain’t No Sunshine - 1:07
East River Drive - 2:03
Inside Moves - 1:11
Lock It in the Pocket - 1:00
Just the Two of Us - 1:53
Sausalito - 4:58

もとの英文記事はこちらです。
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20年目の花束



花束を買いました。
カミさんとの
20年に感謝。
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懐かしいオムレツの味2:ファッツのアルバム見つけました

3/29の記事「懐かしいオムレツの味」の中でご紹介した思い出の Gemini Jazz Cafeでピアノの弾き語りをしていたファッツ・ジェファーソン、マイナーレーベルからLPが出ていました。ネット上で検索したらひょっこり見つかりました。他の黒人ブルースピアニスト二人とのコンピレーションで"North Florida Fives" というアルバムです。

アルバム・ジャケットの向かって左半分にデーンと座っている大きなお腹の眼鏡のオジサンがまぎれも無くファッツです。あの、しぶ〜い声が今にも聴こえてきそうです。全11曲のうち5曲をファッツが演奏していますから、ジャケットでの扱いも大きいということなんでしょうね。

1974年の録音ということなので、私が出会った1983年の11年前の録音です。彼が60代前半の頃ですね。もう、どこにも売っていない本当にレアなものだそうですが、世界には黒人音楽のすごいマニアの方がいて、そういった方々のコレクションの中にあるんだそうです。ファッツの音は今でも世界のどこかで生きているんですね。なんだか嬉しくなってしまいました。
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Randy Crawford and Joe Sample: "Street Life"


Randy Joe のスタジオライブ映像を見つけました。曲は "Street Life" "End of the Line"。場所は、ロンドンのアビーロード・スタジオだそうです。う〜ん、これは良いです。Live At Abbey Road Series というものためだそうですが、どこで売っているのか?探さなくっちゃ。

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懐かしいオムレツの味

インドネシアへの出張を終え、無事に日本に帰ってきました。4月一杯は日本に居る予定です。

さて、今日ちょっとした探し物があってデスクのファイルボックスを整理していたら、懐かしい写真がひょっこり出てきました。

もう20年以上も前のことです。私が
1983-85年に米国で貧乏学生をしていた街に "Gemini Jazz Cafe" という古い Jazz Bar がありました。小さなステージに古い古いグランドピアノがあり、これまたファッツ・ジェファーソンという70才を超えたベテラン黒人ピアニストがサッチモのような渋い声で歌いながらスタンダードを弾き語りしていました。

講義のない週末になるとこの店に出かけてはファッツの歌とピアノを聴き、ステージの合間には
Jazzの話をするというのが習慣になっていました。ファッツと話していると、「Shigeki, 今風のを聴かせてくれよ...」と言われてはピアノを弾かせてもらい、マスターに「ギャラだよ..」と特大のオムレツを食べさせてもらいました。いつもお腹が減っていたせいか、これが劇的に美味しかったという印象が残っています。

この思い出の店の名物だったグランドピアノの形をした看板が写っている写真が出てきたのです。
83年の冬の寒い晩にふと思い立ってカメラを持ち出し、記念にと思って一枚だけ撮ったものです。この日も熱々のオムレツをごちそうになりました。とても悲しいことに、このお店、84年の冬に火事のため焼けてしまい、再建されることなく閉店してしまいました。

思い出の
"Gemini Jazz Cafe" の看板、しばらくじーっと見つめてしまいました。ファッツの18番はサッチモの名曲、"What A Wonderful World" (WMP, RealPlayer) でした。
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Seawindが復活する3: 新作は最終ミックス中!

インドネシア出張も終わりに近づき、最後の訪問地である首都ジャカルタに滞在中です。いやー今日は久しぶりの休日でのんびりしてます。
さて本題。これまでに二回(
2006/2/4, 2006/7/9)とりあげた Seawind の再結成アルバムの続報です。最初にお知らせしてから一年以上たってしまいましたが、最新ニュースによると完成間近のようです。現在、最終ミックスダウンをしているとのこと。前にもお知らせした通り、新曲以外にも"Follow Your Road", "Free", "He Loves You" (1976オリジナルの試聴リンク:WMP, RealPlayer) という往年の名曲がリメイクされて収録予定です。さらに、"He Loves You" と新曲 "Hold On"には、Al Jarreau がゲスト参加し Pauline Wilson とデュエットしているという豪華さ!完成が楽しみです。
(写真左から)Blue Johnson (Seawind結成以来のマネージャ), Larry Williams (Kbd, A.Sax), Pauline Wilson (Vo), Al Jarreau (Vo), Bob Wilson (Drums)

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iPodのお供に:"Flying Over the Horizon"〜ダウンロードリンク開設(2007.3.31まで)

今、仕事でインドネシアのスラウェシ島南部に来ています。滞在している南スラウェシ州の州都マカッサル(ちょっと前はウジュン・パンダンと呼ばれていました)は、人口130万人の港町です。雨期なので毎日雨が降っていますが、その晴れ間にのぞく太陽はまさに赤道直下の南国、街路樹の濃い緑、水平線に立ち上がる大きな積乱雲が真っ白に輝きます。また、海に沈む夕陽が美しいのことでも有名です。

さて、今日は新曲公開のお知らせです。オヤジ・バーチャル・バンドのTIG(第一曲目のThree in the Grooveからとりました)第二弾、"Flying Over the Horizon" が公開されました。下のリンクから3/31までフリーダウンロードしていただけます。躍動感のある『ムシャンガ』さんのドラム、『Larry』さんのクールだけどホットなギター、そして私の三人のグルーヴを是非聴いていただけたらと思います。皆様からのコメントも楽しみにしています。

スラウェシ島滞在中は、いろいろと移動も多く、インターネット事情も今ひとつなので頂いたコメントへの返事をなかなか書けないこともあるとおもいますが、遠く離れた赤道直下の島ということで、どうぞご容赦ください。

Flying Over the Horizon 聴く
(ダウンロードは終了いたしました。沢山のDL本当にありがとうございました。)


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iPodのお供に:プレビュー版まとめて二曲どうぞ!

皆さんお元気でしょうか?ここのところ本業の方が立て込んでいて、いつも以上に更新が滞っております。来週の日曜日(2/18)から、3月の末頃までインドネシアに長期出張に出ることになりました。(4/1追記:この記事中のダウンロードは終了いたしました。沢山のDLありがとうございました。試聴リンクはこちらにあります。)

今日は、日頃のお礼という意味も込めて、CDやiTSに公開されていない"The Three in the Groove" と "Funky Struttin'" の二曲を3月末までダウンロードしていただけるようにリンクを作りました。左側サイドバーの SmoothVibes Radio のすぐ下にもあります。二曲ともに以前に期間限定でダウンロードしていただいた曲ですが、もう一度ダウンロードを開設してほしいとのご希望をいただいておりました。

今回はプレビュー版ということで音質は以前のバージョンよりちょっと落ちますがご容赦下さいね。また、"Funky Struttin'"は別テイクMIXの新バージョンですので、以前のバージョンをお持ちの方も是非ダウンロードして聴いてみて下さい。皆様からのコメントお待ちしております。よろしければ最近新設した Contact ページもお使い下さい。

インドネシアというと、イカンバカール(アジの炭焼き)がすごく美味しくて大好物なんです。
また、出先で落ち着いたら皆さんにご挨拶できればと思っていますが、ちょっとご無沙汰してしまうかもしれません。
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Michael Brecker: "Michael Brecker"

2005年に白血病との診断を受けて闘病中だったテナーサックス奏者Michael Brecker 113日に入院先のニューヨーク市内の病院で亡くなられました。享年57才、なんとも残念です。私がフュージョンバンドに夢中になっていた頃、彼はまさにスーパースターでした。当時のバンド仲間のサックス野郎はBrecker大好き男で、変拍子のめちゃくちゃ難しい Brecker Brothers のナンバーを半ばヤケクソで演奏したこともありました。超絶技巧のインストものも凄かったですが、歌物のバックでなんとも滑らかなフレーズが泣けるという曲も本当に沢山あります。

Michaelの名演奏と言えば、以前の記事でご紹介した"Blue Montreux"も傑作ですが、それ以外に私の知っている中で一曲だけ挙げるとすれば、1986年のソロアルバム "Michael Brecker" に入っている "My One and Only Love (Windows Media, RealPlayer)" です。2003年のライブで演奏している様子がYouTubeにアップされています。何度聴いても新鮮で本当に素晴らしい演奏です。ご冥福をお祈りいたします。


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George Benson: "Absolutely Live"- Joe Sampleも出てます!

昨年はお世話になりました。遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。さて、2007年最初にご紹介するのは、George Benson のライブDVDです。この90分間のコンサートは、2000年5月27日、北アイルランドのベルファストにて収録されたものです。曲目は、まるでシナトラのようなスタンダードナンバーから、ブリージンやマスカレードといった70年代のヒット曲、それにクインシーによってプロデュースされた "Give Me The Night" のような80年代のボーカルナンバーまで幅広いです。



このライブ、4-7曲目の四曲に Joe Sample がピアノでゲスト出演してるんですねー。私がこのDVDを買った最大の理由は、実は Joe Sample がピアノを弾いている姿を見たかったということなんです。なかなかお目にかかれないですから、私にとってはまさに「お宝」です。特典映像のリハーサルやインタビューにもしっかり登場しますよ。ちょっとキーボード・マニアの視点で見ると、ダニーハザウェイのカバー "The Ghetto" でJoeが弾くエレピはローズではなく、なんと当時ダニーが愛用していたウーリッツアではないですか。うーん芸が細かいですね。ウーリッツアを弾く Joe を見たのは初めてです。

George Bensonファンはもちろん、Sample ファンにもお薦めの一枚です。

George Benson: "Absolutely Live" DVD 収録曲
1. All of Me
2. I Only Have Eyes for You
3. Beyond the Sea
4. Deeper Than You Think (
WMPlayer, RealPlayer)
5. Hipping the Hop (
WMPlayer, RealPlayer)
6. Lately
7. The Ghetto (
WMPlayer, RealPlayer)
8. In Your Eyes
9. Moody's Mood
10. Danny Boy
11. This Masquerade (
WMPlayer, RealPlayer)
12. Breezin' (
WMPlayer, RealPlayer)
13. Love x Love (
WMPlayer, RealPlayer)
14. Turn Your Love Around (
WMPlayer, RealPlayer)
15. Never Give Up on a Good Thing (
WMPlayer, RealPlayer)
16. Give Me the Night (
WMPlayer, RealPlayer)
17. On Broadway (
WMPlayer, RealPlayer)
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