神童子谷

日時 2016-7-18 場所 奈良県吉野郡天川村 天候 晴れ 34℃
工程 関電観測所→釜滝→降渓
時間 片道約3時間 平面距離 往復約6km
私的
分類
明るい 爽やか

本サイトでは、方向を指す場合の右・左の記述は、自分の進行方向に対する方向を意味します。

概要

キャニオニングツアーが出るほどの人気の沢
自分たちのカテゴリとは違うかなと思っていたんだけど、毎日めちゃくちゃ暑いし、ネットで見るこの沢の水があまりにも綺麗だし、という事でついつい行ってみました。
案の定、基本沢登りで滝はおまけ程度。でも本当に心に残る美しい沢でした。

ルート

神童子谷に沿った道を通行止めの看板まで進む。この看板の前にはすでに3台の車、その手前の駐車スペースにも2台。自分たちはさらに後退して駐車した。

古い階段を下っていく。階段の一番下に降りても足場はそのままもう少し先まで続いているようだが、ここで離脱して沢に降り立つ。

目の前には見たこともないような青く澄んだ水を湛えたトガ淵。
今日は素晴らしい晴天で、差し込む光が沢の底まで届いてとても綺麗

沢シューに履き替え早速スタート。
左岸の傾斜のある岩の水際を、太ももくらいまで川に浸かりながらそーっとへつるも、メチャクチャ滑るので自分の意思とは無関係にあっという間にスルスルっと全身入水。

岩の傾斜は沢の真ん中に向かってどこまでも続き、その傾斜に沿って自分もどこまでも滑り続ける。
すっかり水没しながら立つことも、掴まる事もできなくて、ただジタバタするのみである。もうこうなったら泳いでいけばいいものだが、あまりの冷たさに早く水から出たいの一心。この冷たさには本当にびっくりした。

岩がちな沢を歩いて30分ほどでへっついさん。
静かに流れる水面に川底の砂利が写り込み清清しい雰囲気。浅く見えたが腰くらいまでの深さがある。

へっついさんから10分くらいで赤鍋滝。

今日はかなり水量が多いようで、滝つぼにまったく川原がありませんでした。

赤鍋滝は左岸のクラックにハーケンが何個も打ち込んであって、それを頼りにザイルを出しながら越える。滑ったらあの冷たすぎる水にポチャンだと思うと、ザイルを握る手に力がこもる。

赤鍋滝に続くすぐ上流にあるエメラルド色の深い淵。
ほんの数メートルなんだけど泳ぐしかない。

・・・マジで冷たい。

淵を越えれば砂利、岩場、川原と次々と表情を変える沢を楽しく遡行。


輝く釜を持つ釜滝で終了。

釜滝は釣り師が釣り中だったので、自分たちはもうひと越えノウナシ谷筋を遡って無名滝の前でお昼にした。
この滝の滝つぼも青く輝き清廉な空気感がありました。

釜滝は巻きは釜の左手側の山肌を登る。一見立った崖のように見えるが近づいてみると木の根やスタンスがちゃんとある。

その存在に圧倒される滝、というのはないけど終始清清しい沢の景色とつめたい水が、真夏の暑さを全く感じさせない素晴らしい沢でした。

この谷には2017年にも訪問。写真は2年分の写真を載せています。