峰山高原

日時 2007-9-15 場所 兵庫県神崎郡神河町上小田 小田原川本谷 天候 曇り時々雨 29℃(兵庫県生野)
工程 登山口 → 沢登り → 黒岩の滝 復路同じ
時間 駐車場所から黒岩の滝まで3.5時間 平面距離 km
私的
分類
ウキウキ系 明るい 体力系

本サイトでは、方向を指す場合の右・左の記述は、自分の進行方向に対する方向を意味します。

概要

ナメあり、小滝あり、岩あり、淵あり、苔蒸した箇所ありで沢の要素がすべてあるようなかなり楽しい所。
あまりにも変化に富んでいるので、順序だてて途中の記憶を追う事が難しいくらい。

大きく開けた箇所を流れる開放的な渓谷があったり、奥行きの相当広い空間の先に滝を望む箇所、大きくカーブしアップダウンのあるナメや、広い淵と棚状の巨石など、スケールもそこそこで非常にいい感じ。それなりのスケールの滝の際を登る事も、2度3度。

ただ、なんとなく水が汚い。

大きな淵は水色ににごっていて、底は全く見えない。あちこちで泡が巻いていたり、場所によっては臭気のきついところもあった。(なぜかカルダモンの臭い)
黒岩の滝の滝壷も底はほとんど見えない。全体としては、必ずしも汚い感じやニオイがきつかったりするわけではないのだけど、清流感が無い点が非常に残念。

ルート

神崎南ランプを出てから、県道8号を一宮方面へ西に進む。掛ヶ谷への入り口を経てさらに進み、山間に入り、ヘアピンカーブ途中にある「黒岩の滝」の看板を右折して林道に入る。林道に入ってほんの100m程で目印の橋に到着。神崎南ランプからは、15~20分程度。

橋の直前に車一台停める事ができる程度のスペースがあるので、そこに停めて、準備をして9:15AM出発。

天気は曇り。今にも雨が降り出しそう。
支度をしている間、肌寒いくらいで、これで水に入るのかと思うと、テンション上がらず、という状態…。

橋の左脇から沢に降りて、上流を目指す。橋からは見えないが、歩き始めてすぐに堰堤に突き当たる。
この堰は、壁際を右からに巻く。傾斜は緩く、簡単に巻ける。

堰の上流は堆積した土砂と石ころの川原となっているが、これも、すぐに終わり、ゴーロが始まったかと思うと、巨石の連続の険しい沢になる。
あるウェブページの記述によると、初心者向きとあったが、とてもそうとは思えない。少なくとも自分達のようなお気楽クライマーには十分ハイクラスである。


写真の真ん中辺りの赤く見えているのが相棒の姿

荷物を岩の上に押し上げておいて身軽にして、懸垂で上らなくてはいけないところや、どう進んでいいか、よく考えなくてはいけない所など、沢としては、今までで一番険しく難しい(もちろん、我々にとっては、である)。
全身で岩を乗り越えたり、藪を巻いたり、深い苔の覆った岩を足でキープしたりと、全身泥々
それでも、なだらかな滑や、荒々しい淵など変化に富んだ景色が次々に現れ楽しませてくれる。


「概要」のところに載せた滝を越え、続く岩場の荒々しい下の写真の滝を越えれば、黒岩の滝はすぐ。

黒岩の滝には、12:40頃到着。大きな滝壷があり、規模もそこそこで立派な滝。
右側から滝の直下まで近寄る事ができるようだが、今回は、雨模様ということもあって、肌寒く、水遊びをする気にならなかった。
時々大粒の雨が降ってきて、ほとんどゆっくり出来ず。こういう点でもやはり、天気の悪そうな時は、沢は諦めるべき。

14:05下山開始。
黒岩の滝には上流の方から林道が来ていて、黒岩の滝に降りる事ができらしいが、滝壷からはその林道が全く確認できず。
遡行時間が長く、天気も気になったので、林道での下山も考えたが、その林道が良くわからなかったので、来た道をそのまま降りていくことに。

結局、黒岩の滝まで登り3時間30分、下り2時間30分を要した。(自分達は、他の沢・滝でもそうだけど、かなりのローペースで遡行するので、他の人の遡行時間と比較すると相当遅いと思います)

今回、登りも下りも途中、かなり激しい雨に見舞われ、何度も足止めを食らう。沢での雨は上流部で集中豪雨があったりしたらとても危ない。雨宿りしながらも常に水位に注意した。
もっと天気のいい日に、是非もう一度訪れてみたい沢だった。