本サイトでは、方向を指す場合の右・左の記述は、自分の進行方向に対する方向を意味します。
日時 | 2015-8-1 | 場所 | 鳥取県若桜町 | 天候 | 曇り(時々晴れ) 33℃ |
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工程 | 県道103号線終点→来見野川遡行→出合いの滝→大鹿滝→?? | ||||
時間 | (大鹿滝まで片道)渓谷遡行 約3.5時間 | 平面距離 | 入渓-二股:1.7km、二股-大鹿滝:300m | ||
私的 分類 |
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すばらしい造形の玄武岩(安山岩という記述もあります)の岩肌を割って落ちる裏見が出来る滝。
若桜のホームページによると落差は22m。
滝前は広く見晴らしが良く、滝の裏側にも簡単にアクセスでき、楽しい滝である。
上記の若桜のホームページに紹介されている方法で行けば、この滝そのものには簡単にいけると思う。
今回、我々も本当はこの滝を起点として、雲龍滝やその上流の滝を目指す遡行を考えていたのに、色々調べているうちに「来見野川を遡行する」情報と混同して、この滝のずっと下流の渓谷から遡行を開始した。
その結果...後々問題があったのだけど、それは後で・・・。
この大鹿滝から二股を経て下流に伸びる渓谷は、迫力のある玄武岩の崖が連なる原始的な景観で、とても印象的。
国道29号線の若桜駅前から北上する103号線に入り、行き止まりのヘアピンカーブに駐車。林道を少し入ったら渓谷に下る踏み跡があるので、これを使って谷に下るとすぐに綺麗な渓谷美が始まる。
入渓時間 10:00AM
少しいくと川幅いっぱいに広がる形のいい斜瀑がある。この斜瀑をなんと子供10人弱を含む一団が占拠。
多分キャニオニングツアーと思われる。最近はこういうツアーが結構あるらしい。
斜瀑に近づきたかったけど、とてもそういう雰囲気じゃない。左手の斜面を巻いて通過した。
広くて深い釜。下流域はこういう釜が次から次へと出てくる。
水は透き通っていて綺麗。水量が多く流れも早い。
大きく深い釜が連続していて、巻くにも両岸の傾斜がきつくて、我々のレベルからすると、なかなか険しい。
ときどき、穏やかな場所があったりするけど、
すぐ、こうなる。
自分達の沢にくる目的は「険しい沢を攻略する事」ではない。
時々、ちょっと険しいところがあったりするのも楽しいといえば楽しいんだけど、基本的にのんびりちゃぷちゃぷと沢を歩いて、最終目的地の涼しい滝壺で遊ぶのが目的。途中の沢は出来たら全部、滑だったら嬉しい。
あくまでもユルイのだ。
まぁでも、険しい山奥にくると、素晴らしい手付かずの自然の景観に出会えるので、やめられなかったりするんだけど。
沢に入ってから3時間。
出会いの滝に到着。これは、下流から見て左股の滝。
ウェブ上の記述を見ると落差25m。周囲の緑や岩場との調和も良く、秘境感たっぷりの素晴らしい滝。
ここで食事。
右股の滝を巻きにかかる。13:50。
ウェブの情報に従って、右股の滝のすぐ右面の岩肌を水しぶきを浴びながら登る。
中段部はシダ類の植物を掴みながら登って、中段から切り返して滝の落ち口に向かう。木の根くらいしか手がかりがなくて、結構危ない。
右股の滝の落ち口に降りたら、すぐに右岸に渡渉して、左股の沢に向かう。ここには朽ち掛けた滝見道があってこれを使って大鹿滝に向かう。
14:40。大鹿滝到着。
時間が無くてあまりゆっくりする事なく、右岸の滝見道を通って沢を離脱。
つづら折りの滝見道で急傾斜を登ること20分。滝壺とは雲泥の差の蒸し暑さに倒れそうになりながら沢の西側の舗装路に出る。
この後が非常にまずかった。
冒頭に書いたとおり、諸鹿渓谷を滝見する情報と、来見野川を沢登りする情報とを混同していて、下山ルートをきちんと理解していなかった。早い話、完全に調査不足。
その結果、良く分からないまま付近の山中や道路をウロウロして最終的に迷子。日が暮れて暗くなる中、たまたま農作業をしていた地元の人に助けてもらうという大失態である。
広留の農家の方、本当にありがとうございました。大変親切にしていただきました。
ちなみに野宿するにも「この近辺はよく熊が出るから危険だよ」、とのこと...。
良く調べれば下山ルートはネット上に詳しく情報が載っているし、実際、距離はあるが迷うような難しいルートではない。
今回、準備不足で安全を損ねたという意味だけでなく、すばらしい渓谷だったのに、それが後味が悪いものになったというのが、とても残念。
十分な準備と安全確保が本当に重要だと痛感した一日でした。