滑床渓谷

日時 2014-8-12 場所 愛媛県北宇和郡松野町目黒滑床渓谷 天候 曇り 30℃
工程 万年橋 → 雪輪の滝 → 千畳敷 → S字峡→ 降渓
時間 遡行時間 片道 2 時間 平面距離 km
私的
分類
ウキウキ系 ウキウキ系 明るい 明るい

本サイトでは、方向を指す場合の右・左の記述は、自分の進行方向に対する方向を意味します。

高知県に記録的な豪雨をもたらした台風12号と11号が去って2日後の訪問。現地で土砂崩れなどがおきていないか心配だったものの、ホテルの予約もあり、この日しか行けないという状態だったので、とにかく訪問。

概要

宇和島市観光ガイドの滑床渓谷の紹介文にはこんな事が書いてある。

「滑らかな一枚岩の千畳敷や、平らな岩の上をさらさらと滑るように水が流れる出合滑など、渓谷全体の岩盤が清流で洗い清められ、柔らかな滑らかさを持っています」

なんとも楽しそうで、緩そうな雰囲気。
暑い夏に冷たい流れに足を浸しながら滑の真ん中をひたひた歩こう。

台風の影響で増水しているかもれないけど、「滑床」だし少しくらい水量が多いほうが楽しいんじゃないか、という非常に都合のいい希望的観測を持って現地に到着 ――。

ルート

万年橋を越えてすぐの駐車場には8:30頃到着。
沢支度をしていたら若者4人組と親子連れがやってくる。お盆時期だし混雑するかも、
と思っていたけど、自分たちがスタートする時点では、この2組だけ。
まずは左手(右岸)の遊歩道を進む。

しばらくすると、スケールの大きい滑が見え始め、早速沢に降りて遡行開始。

ん?

これは...!?

氾濫?

無理やっ!

緩い傾斜のとてつもなく巨大な一枚岩が滑らかに削られた素晴らしい造詣。
滑と言えばその上を絨毯のように滑らかに水が流れているはずなんだけど・・・この水が凄かった。
絨毯といっても、ものすごい水量。小さな凸凹部でも激しい水しぶきを上げて、自分の背丈くらいまで水が巻き上がっていて、すっかり激流の様相...。

危険すぎ(汗)

半端ない流速。

雪輪の滝までの小滝や釜もとてつもない水量でなんかすごい。


前述の宇和島市観光ガイドで、以下のように紹介されている雪輪の滝。

「滑らかな岩肌を清流がなめるように雪の輪のような水紋を残しながら流れ落ちる様は雄大にして華麗で、~」

雪輪の滝。めちゃ力強い流れ。

雪輪の滝の脇にある釜は渦流が発生し泡ブクだらけ。迫力はすごいが、神秘感ゼロ。

千畳敷も渡渉できる箇所はわずかで、しかもかなり大変。

この際、転びながら滑りながら、
全身で滑床と水に戯れてみるのも楽しいんじゃないか、
という気もしてきたが、

滑のすぐ下流にはこれ↓とか...

これ↓が待ち受けている。

それに今日は曇っていて肌寒いし。

S字峡に流れ込んでくる支流。

普段はちょろちょろとした流れしかないようだが、今日は立派な斜瀑。
遊歩道はこの支流の前を横切り奥千畳に向かう。

今回は我々は自分がどこに居るのか良く把握できていなくて、S字峡で引き返して降渓した。
もともと奥千畳までは行くつもりだったので非常に残念。

この日は、結局雪輪の滝より上流ではハイカーも沢登りする人も誰とも出会うことが無く、流れは激しかったが終始のんびりと過ごすことができた。
昼を過ぎて下山すると、何組かの観光客とすれ違い、万年橋に近い滑では浮き輪やゴムボートを出している親子連れや、写真を撮りに来た人で賑わっていた。駐車場は満車。やはり人気のスポットだけのことはある。

次回は、もうちょっと緩い状態の滑床渓谷に来たい...。