倉谷渓谷

日時 2005-8-13
2007-8-13 再訪
場所 兵庫県朝来市生野町栃原 倉谷川 天候 晴 30℃(兵庫県生野)
工程 林道→一之滝→沢歩き→二之滝→沢歩き→三之滝 復路同じ
時間 駐車場所から三之滝まで2.5時間 平面距離 km
私的
分類
ウキウキ系 明るい

本サイトでは、方向を指す場合の右・左の記述は、自分の進行方向に対する方向を意味します。

暑い夏に、混雑してなくて涼しくて楽しいところ無いかな? と言って訪れたシワガラの滝が思った以上に素晴らしくて、すっかり滝ファンになった我々。今度は沢歩きが出来るところを求めて、この渓谷を訪れてみた。

概要

沢の何たるかもさっぱり分かっていないままに、弁当とタオルとカメラだけをナップサックに詰め込んで、トラックシューズだけで出かけた谷。初めて行ったシワガラの滝には、手提げ鞄で行ったんだから、ナップサックにしただけでも上達したってもんである。

この渓谷は、全体的に赤褐色の岩がちな地形をしていて、広々とした滑床が続くとても楽しい沢。
緩やかな傾斜の岩肌に濁りのない冷たい水が流れ、涼しく、歩き易く快適に遡行できる。

渓谷にかかる3つの滝に、一之滝、二之滝、三之滝、と名前が付いていて、右の写真の二之滝落ち口は不思議な空間になっていて、なんともいえない秘境感を味わう事ができる。

我々は、この倉谷を歩いたことで、滝に加えて沢ファンにもなり、その後渓流シューズを買って、兵庫県下の沢を徘徊するようになる。

ルート

最短の行き方は、播但道路を北上し生野ICで降りて、県道39号を南下、栃原口バス停を過ぎたらすぐに右折し、倉谷川沿いに進む。
自分達は、神崎南ICで降りて県道8号を西に行き、JR播但線と併走する県道404号を北上、39号線に進んで、前述の倉谷川沿いの道に入った。このルートだと、播但線のローカルな線路や、美しい栃原川の渓谷美を楽しみながら林間道路を走る事ができて、道中も楽しい。

倉谷川沿いに進むこと、15分弱で、右へのヘアピンカーブがある。この地点で左折できる道があり、この道を入ると車を2台ほど停める事ができるスペースがあるので、ここに車を停める。

一之滝までは林道を歩いていく。約15分くらいで一之滝に到着。SUV車であれば頑張ればこの滝まで車で来る事もできる。この谷には2回来たが2回とも、この滝を見に車で来ている中年夫婦や集団を見かけた。

一之滝

一之滝は右手に巻き道があり、そこを辿れば落ち口に出る事ができる。

一之滝の上流部に川原があり、2回目に来た時にはそこで沢シューに履き替えた。初めて行った時は、トラックシューズのまま、ザブザブと遡上していったのだけど・・・。

遡行し始めてすぐに始まる、赤褐色の滑床。
川幅はそこそこ広く水量もあり、夏の陽が差し込んで明るくそれでいてとても涼しい。
時々小滝や巨石が現れ飽きさせない。

遡行すること40分ほどで左手の岸に巨大な崩落跡があり、そこを過ぎるとすぐに概要のところに写真を載せた二之滝に到達する。

いくつかの記録を読んでみると、この滝の左手岩肌を登った、という記述が多いが、見上げる限り結構危険な感じがするので、自分達は左手の山肌を巻く事にした。

とはいえ、二之滝直下の位置から巻くには殆ど崖のような傾斜を登らなくてはいけなくて、ロープを木に架けながら、なんとか登ったという状態。かなり高度感もあり、ちょっと危険な巻きだったような気がする。
後で分かったことだけど、二之滝の直下からもう一段下った地点から巻けば、ずっと楽に巻けたようだ。

登ってみて分かったことだが、二之滝は二段になっていて、すぐ上に5,6mの斜瀑が続いている。この斜瀑と二之滝の落ち口との間のちょっとした場所がなかなか良い。

写真では分かりづらいが、後ろが斜瀑、左右は低い崖と木々に囲まれ、正面が二之滝の落ち口、というレイアウトになっているため、そこだけが高い崖の上の隔絶されたテラスのような空間になっている。

泥や砂のない岩場のために、ものの置き場所や座るところに困ることもなく、快適に過ごす事ができる。
ここでゆっくりとお昼にして、帰りは元来た沢に戻って下った。

ちなみに、この斜瀑を上ると三之滝はすぐである。三之滝をさらに登ると、上部の林道に達する。
この辺りは景色も滝もいまいちなので、それほど面白くはなかった。