赤滝

日時 2009-7-22
2012-8-13 再訪
場所 兵庫県宍粟市波賀町戸倉 天候 薄曇り(時々晴れ) 30℃
工程 やまめ茶屋林道 → 渓谷 → 逆水の滝 → 遊歩道 → やまめ茶屋林道
時間 遡行時間 片道 1.5 時間 平面距離 約700m
私的
分類
道程:ウキウキ系 明るい  滝:ウキウキ系 明るい 秘境

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逆水の滝は、昨年のシーズン最後の沢として訪れる予定だった。しかしその日、天候に不安があったため、急きょ大月地獄谷に変更してひどい目にあったのだ。

そういうわけで今年は、シーズン最初の沢と決めていたのに、7月下旬になっても未だ梅雨が明けず、なかなか行く事ができなかった。
長雨続きで、天気も必ずしも良いわけではないので、やや不安があったけど、とにかく訪れてみることにした。

概要

逆水の滝は落差約30mの端正な姿を見せる直瀑で、森林の中でひときわ大きな落水音を響かせている。

この滝が吐き出す水は、氷ノ山周辺のブナ林を源とし、下流に美しい清流を形成している。
透明感のある豊かな水量のこの渓谷はとても綺麗で、気持ちよく遡上ができる。

ルート

太子竜野バイパスから姫路西バイパスに乗り換えて、あとはひたすら29号線を北上する。音水湖を経て兵庫県と鳥取県の県境をまたぐトンネルの直前にある、「やまめ茶屋」の看板を右折して林道に入る。

やまめ茶屋を過ぎると、林道はひどいダートになるので、2WD車では結構厳しい。という風に殆どすべての記録に書いてあるが、我が家の愛車はふつ~のFF車である。石をどかしながら、そ~っと車を進める。

羊ヶ滝の看板の地点に沢に架かる小さな橋があり、それを渡ってさらに林道を進むと、下の写真のような看板が設置されている、左に曲がるヘアピンカーブがある。車2,3台を停める事ができるスペースがあり、そこに車を停める。

駐車場所は、沢からかなり高い位置にあって沢まで遠い感じがするが、緩斜面なので大したことはない。沢はもうすぐ下にあり、お楽しみはすぐそこである。
沢まで下ったら、沢シューに履き替えて遡上開始!時間は11:30AM。

遡上開始地点。明るく綺麗な沢

視界良好で明るい渓谷が始まる。天気も回復してきて時々木漏れ日が差し込み、とてもいい雰囲気だ。
まるく削られた巨石を縫って清流が噴出し、水しぶきを浴びながら気持ちよく遡行できる。
行く手をさえぎる倒木もなく、岸も広々としていて鬱蒼としていなくて巻きも楽チンである。

長雨続きのあとのせいかすごい水量で、気をつけないと足をとられそうになる。

20分ほど遡行すると、巨石が連なる壁に出会う。
苔にすっかり覆われた倒木が、いい雰囲気を醸し出している。緑と岩と流水がいい感じだ。

ここからは傾斜が増し、やや険しくなる。

急な箇所を越えると、再び穏やか渓谷になる。
激しい水音が消え、低音の流水音が静かに流れる。
日向ぼっこ中のカエルを発見。まるでスポットライトを浴びているみたい。

穏やかな渓谷をしばらく歩くと、すぐに逆水の滝に到達する。
木の葉の間から、特徴的な直瀑の滝が見え隠れする。

1:00PM。逆水の滝到達。
深い森の中に、突然絶壁が現れ、その壁をまっすぐ落ちる滝の美しさと迫力にしばらく唖然としてしまった。

滝前は荒れてなくて、居心地がいい。
広い滝つぼが広がっているが、横から滝の直下にアクセスできる。
ただ、近づいただけですごい音と水圧で結構怖い。
写真に写っている、滝の落下地点の右にある岩の辺りに行くのがやっとだった。

今日は水量が多く、天気の心配もあったので、帰りは、数年前に設置されたと言う遊歩道を通って林道にでて、そのまま駐車場所まで歩いて下ることにした。
ただ、これが結構な距離があって大変だった。やはりいつも通り、沢を下る方が良かったかもしれない。

少し時間があったので、帰りに羊ヶ滝も見て帰った。
羊ヶ滝は看板の地点に大きな駐車場があり、駐車場からは遊歩道を通って5分とかからない。

逆水の滝は、想像以上に素晴らしい渓谷と滝で、2009年最初の沢としては非常に良かった。
残念ながら若干天気が悪くて、寒いくらいだったので、ぜひカラッと晴れた暑い日にもう一度訪れてみたい。